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日本における依存症関連問題の解決を目指して ~依存症(ギャンブル、薬物、アルコール)脱却の為の様々な支援について~ 2015年10月3日(土)10:00~18:00(開場9:30~) 県民共済みらいホール in 横浜 横浜市中区桜木町1-1-8-2 県民共済プラザビル1F

主催:一般財団法人 Oneness Group 共催:政府間組織コロンボプラン ICCE(国際アディクションカウンセリング専門職認定教育センター)

後援団体(8月12日現在/順不同・敬称略)

神奈川県/横浜市/神奈川県立精神医療センター/公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会/公益社団法人 日本社会福祉士協会/認定特定非営利活動法人 全国精神障害者団体連合会/特定非営利活動法人 全国精神障害者就労支援事業所連合会/特定非営利活動法人 日本ソーシャルワーカー協会/特定非営利活動法人 全国精神障害者地域生活支援協議会/一般社団法人 日本精神科看護協会/一般社団法人 日本作業療法士協会/一般社団法人 日本社会福祉学会/IR・ゲーミング学会/日本 EAP 協会/毎日新聞社/神奈川新聞社/tvk(テレビ神奈川)

本セミナーは終了しました

依存症支援の実際と海外依存症支援の最前線

私たちワンネスグループは、10年前の奈良県を皮切りとして、全国各地で依存症(ギャンブル、薬物、アルコールなど)リハビリならびに社会復帰の支援施設を運営。依存症を抱える本人やご家族の相談支援を提供してまいりました。さらに、依存症の「予防教育」「早期発見・早期対応・再発防止」など、公衆衛生に寄与する活動を広げてゆきたいと考え、本年3月に一般財団法人格を取得しました。

「依存症で苦しむ多くの本人や家族に、良質の解決策を提供したい。」

私たちは、日本国内における依存症脱却のためのプログラムを、欧米諸国なみの水準に引き上げることを大きな目標として掲げています。毎年、海外の専門家を招聘し講演会やスタッフ向け講習会を実施、また、米国やアジア各国へスタッフを派遣するなど、積極的に国際交流、最新支援技術の導入を行っております。また、依存症脱却の入口支援として、家族との連携により本人を治療に導く「インタベンション」を取り入れ大きな成果を上げているほか、今春より、依存症が背景にある触法者に依存脱却(再犯防止)の機会を提案する「ダイバージョンセンター」を設立し、すでに複数の事例を取り扱っています。

ギャンブル・薬物・アルコールなど、国内においても問題意識が広がりつつある「依存症」。

今回のフォーラムは、グループ発足10年を迎えるのを機に、上記諸活動を通して得られた依存症支援の実際を広くお伝えし、さらには海外の専門家に依存症支援の最前線を紹介いただくなど、日本における今後の依存症当事者支援の方向性を探ります。

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講師プロフィール Profile

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テイ・ビエン・ホウ 氏 コロンボ・プランICCEディレクター

現在コロンボ・プラン国際アディクション専門職認定教育センター(ICCE)でディレクターの職にあり、日本を含む30カ国以上の加盟国で実施されているカウンセラー育成プログラムの指揮をとられています。2000年から2006年まで、テイさんはコロンボ・プラン薬物諮問プログラム(CPDAP)のディレクターを務められました。その間、アフガン・イニシアチブ、アジア依存症回復シンポジウム、アジア青少年会議などの取り組みを進められました。ICCE参画以前は、マレーシア国土安全保障省の第1次官補として越境犯罪に関連した国際協力に当たっておられました(2006年~2008年2月)。1988年から2000年まで、マレーシア国家薬物局および国家安全保障委員会で同国の薬物需要削減に携わられました。1975年から1987年までは、マレーシア保健省の公衆衛生研究所およびベクター・ボーン疾病管理プログラムの運営担当者でした。

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ロクサーナ・エリクソン クライン 博士 ミルトン・エリクソン財団理事 公認薬物依存症専門カウンセラー 看護師/臨床催眠療法士

ロクサーナ博士は看護師として40年以上の経験を有し、心理的・身体的な医療の接点に対して熱意を持ってこられました。薬物依存症の治療に関しても研さんを積まれており、ヒプノシスに関しては国内外で広く活動されています。専門家としての著作も多く、末期の患者のカウンセリングにもかかわれています。ミルトン・H・エリクソン財団の理事として、御尊父の著作の管理にも努められています。長年の豊富な経験に基づき、一見とっつきにくいヒプノシスを単刀直入に明快に、そして丁寧に伝えてくださいます。

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ロリーン・ルーグル 博士(予定) メリーランド大学医学部 問題賭博センタープログラムディレクター 国際問題ギャンブルカウンセラー認定委員会

1984年より入院病棟・入所施設・外来診療の多様な場で問題賭博の治療と予防に携わる。クリーブランド退役軍人省医療センターおよびコネティカット州精神衛生・依存症サービス省などを経て現職。米て問題賭博プログラムの諮問および研修をおこなう。問題賭博者における注意障害、問題賭博者の脳神経画像診断および薬物療法、ホームレスの賭博者の問題対処スキル、問題賭博者におけるトラウマ、若年層における賭博その他のリスク行動などの多岐にわたる。

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矢澤 祐史 一般財団法人ワンネスグループ 理事長 コロンボプランICCE 国際理事 国際アルコールドラッグインタベンショニスト協会 日本支部代表 日本アディクションインタベンショニスト協会 代表

刑務所内での覚せい剤離脱教育講師/内閣府におけるプレゼンテーションも実施。薬物・ギャンブル・アルコール依存症治療施設、「社)GARDEN(奈良)」、「社)セレニティパークジャパン(奈良)」、「社)セレニティパークジャパン沖縄」代表理事、「リカバリークラブ沖縄」、「GARDENセブマクタンアイランド」代表。家族支援・治療介入相談センター「ファミリーインタベンションセンター」創設者。介入(インタベンション)の手法で、病気を否認する依存症本人を治療に繋げる活動を行う。

アルコール依存症の父親のもとで育ち、自らも10代で、薬物依存症、ギャンブル依存症になる。20代で回復に目覚め、依存症施設職員を務める一方で、最新の治療プログラムを求め渡米。その中で培った経験から、「一人ひとりのクライアントにあわせた個別治療プログラム」をモットーに、治療への介入(インタベンション)から解毒、そして社会復帰に至るまでの包括的な依存症解決プランを、クライアントに提示する支援に取り組んでいる。現在、国内はもとより、フィリピンセブ島でも治療施設を運営する。さらに、依存症者の家族や子どもに対するカウンセリング、セミナー、執筆活動、小学校から大学まで幅広く講演活動などを行い、内閣府において依存症関連のプレゼンテーションも行う。

依存症の解決を図るカウンセラー育成も手掛けており、また、回復者の雇用創出部門、高齢者福祉事業も立ち上げ、それら事業体を総称する「ONENESS GROUP」代表。

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菅原 直美 弁護士/ワンネスグループダイバージョンセンター長

1978年北海道猿払村で生まれました。その後札幌市で育ち、北海道大学 法学部。北海道大学大学院 法学研究科 修士課程(専攻 不当利得)北海道大学 法科大学院 既習課程と進学しました。2009年司法試験合格、2011年 弁護士になりました。現在、弁護士5年目です。

奈良弁護士会 刑事弁護委員会
日本弁護士連合会 刑事法制委員会 幹事
TJ(therapeutic justice)研究会 弁護士委員
(立命館大学や成城大学の教授・臨床心理士などが所属)

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三宅 隆之 一般財団法人ワンネスグループ 副代表 一般社団法人セレニティパークジャパン 代表 日本アディクションインタベンショニスト協会 執行役員 精神保健福祉士

1974年生まれ。ラジオ局ディレクター、司法書士事務所勤務を経て、2011年よりワンネスグループで勤務。ギャンブルやアルコール依存症からの回復を通して得た経験をもとに、当事者や家族の支援を行うほか、全国各地で依存症についての理解を深める講演を行う。IR(カジノを含む統合型リゾート)法案の議論が高まる中、問題ギャンブルについての予防教育や啓発活動を行っている海外団体との連携を深め、それらの知見をもとに国内関係者に対して具体的な提言を行っている。IGCCB(国際問題ギャンブルカウンセラー認定委員会)の日本導入プロセスの責任者として、国内における専門トレーニングの開発にも力を入れている。

NCPG(全米問題ギャンブル評議会)会員。ギャンブル依存症ソーシャルワーカー協会発起人。NCPG・JAPANを関係者と準備中。

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オーバーヘイム容子 一般財団法人ワンネスグループ 役員/フラワーガーデン 代表 日本認定アディクションカウンセラー協会 認定アディクションカウンセラー

薬物依存・摂食障害からの回復者であり2児の母。

16年にわたる業界での活動をベースに、女性専用施設フラワーガーデンの代表を務め、関西圏を中心に支援のネットワークづくりを行い、海外のトレーナーからも高い評価を得ている。

少女苑、女子刑務所において薬物離脱教育を実施。「女性の依存症と回復」というテーマで各地で講演活動を行っている。

このフォーラムは、政府間組織コロンボプランICCEの共催です。 THE COLOMBO PLAN コロンボプラン ICCE 国際アディクションカウンセリング専門職認定教育センター
ICCEについて About ICCE

コロンボ・プランは、アジア太平洋地域の経済協力や生活水準の向上を目的に1951年に発足した政府間組織で、事務局をスリランカのコロンボに置いています。日本は1954年に加盟し、翌年より専門家の派遣や研修員の受け入れなどの技術協力を行っています。1987年には、加盟が閣議決定された10月6日が、政府により「国際協力の日」と定められました。

国際アディクション専門職認定教育センター(ICCE)は2009年にコロンボ・プラン内部の薬物諮問プログラム(DAP)に研修・資格認定部門として設立されました。当センターは、アメリカ国務省の国際麻薬・法執行局(INL)の運営するグローバル・イニシアチブ(世界規模の取り組み)にも加わっています。また、域内のアディクション治療を担う人材の育成や資格認定に関して、全米アルコール・薬物カウンセラー協会(NAADAC)の全面的な協力を受けています。

アメリカでは依存症がいち早く社会問題となる一方で、取り組みも進んでいます。依存症の病理(病気の特徴・性質)に対しては、医学・生物学・化学などの立場から多くの科学者たちが研究しています。その結果、脳(特に快楽をつかさどる辺縁系)の遺伝的障害が大きくかかわっている可能性の高いことが徐々に解明されています。一方、カウンセリングやセラピーなどの治療の手法には、心理学などの理論が積極的に応用されています。心理統計学を用いてこれらの手法の効果を測定し、科学的なエビデンス(実証性)として残すことも行われています。

ICCEの属する薬物諮問プログラム(DAP)は、4つあるコロンボ・プランのプログラムの1つとして、1973年にアジア太平洋地域内の薬物問題に対処することを目的に設置されました。東南・南アジア諸国はヘロインの原料であるけしが多く栽培されるなど、麻薬の供給と需要の両面でリスク要素を抱えています。DAPは、治療や予防活動のネットワークの形成、研究者や専門家、民間の治療施設やNGO(非政府組織)、警察(司法)、各国政府や国連などの他の国際機関との連携を通じて域内の薬物リスクの軽減に取り組んでいます。

ICCEは、先進国の最新の知見やエビデンスに基づく研究成果をアジア太平洋地域に導入し、効果的で共通化された治療プログラムを開発しています。同時に、カウンセラー認定システムにより、域内の各地でこのプログラムに基づいて治療サービスを提供する人材の育成に努めています。ICCEには、共通治療カリキュラム(UTC)と共通予防カリキュラム(UPC)の2つのプロジェクトが存在します。

UTCはアディクションの治療を担うカウンセラーの育成・資格認定プログラムです。ICAC(国際認定アディクションカウンセラー)I/II/IIIとリカバリーコーチの4つの資格が含まれています。ICACはいわゆるアディクション問題のカウンセラーで、依存症の関する専門的な知識と臨床のスキルを身につけて、当事者の治療にあたる職務の資格です。リカバリーコーチはピア回復支援スペシャリストとも呼ばれ、カウンセリングやセラピーが中心のカウンセラーとは違い、当事者のそばにいて本人が依存の対象物なしで1日24時間を過ごすために様々なお手伝いをする仕事です。UPCは地域の中で依存症問題の予防活動に従事する人のためのプログラムで、アディクションの一般的知識のほか、政府・地方自治体・他の民間組織とのネットワークの構築や女性や社会的弱者とのかかわり方などを学びます。これは2014年に体系化された新しいプログラムです。

IGCCEについて About IGCCE

IGCCBは、問題・病的賭博者とその家族に、治療サービスを提供するカウンセラーに対して、 資質・能力を認定するためのプログラムを運営しています。 IGCCBは、米国内および国際的に広く認められている唯一の認定資格です。IGCCBの認定プログラムは、ギャンブル依存症に特化しつつ 病気の治療を包括的にカバーしたものとして、世界を見渡しても他に例を見ないものです。

また、IGCCBは、国際的な連帯にも積極的で、シンガポールやアイスランドなどの諸国でも プログラムの移植が進められています。会長のロリーン・ルーグル博士は、日本でも賭博性の高い娯楽が盛んで、 カジノ合法化の論議も始まっている現状を良くご存じで、なおかつ、 言語の壁などの悪条件に対して格段の配慮を差し伸べてくれています。ワンネスグループはIGCCBの認定プロセスを国内で導入する日本の窓口として依存症業界に貢献しています。

本セミナーは終了しました
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《JR根岸線》
「桜木町」駅下車徒歩約3分

《横浜市営地下鉄》
「桜木町(県民共済プラザ前)」駅 下車徒歩約4分

《みなとみらい線》
「みなとみらい」駅下車 徒歩約5分

【Googoleマップで見る】http://goo.gl/maps/Y143c

ワンネスグループとは

ワンネスグループは、依存症に関する国際組織である「世界治療共同体連盟」ならびに「欧州治療共同体連盟」に加盟する団体です。現在、そのノウハウを活かした施設を奈良、那覇、東京、フィリピンセブ島などで運営。一般社団法人ガーデン、一般社団法人セレニティパークジャパンを中核に、札幌、仙台、東京、名古屋、京都、広島、福岡、沖縄において依存症回復施設、また、治療が必要な本人を治療に向かわせるまでの家族の相談窓口「日本ファミリーインタベンションセンター」を運営しています。

依存症でお困りならご相談ください。

依存症SOSメール相談 sos@oneness-g.com

依存症相談ダイヤル フリーダイヤル0120-111-351 受付時間10:00~17:00

「依存で困ったらワンネス」で検索 http://www.oneness-g.com

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