WORLD LEADER'S Message ~世界のリーダーからのメッセージ~

世界で活躍する著名な心理療法家や依存症回復のスペシャリストから
10周年へのメッセージが届きました。
彼らは私たちの慈悲深い指導者であり、よき理解者、友人。
人生をよりよく自分らしく生きるための道を探求する、ワンネスグループにとって、なくてはならない大切な存在です。

ロッド・マレンさん(写真左)ナヤ・アービターさん(写真右)

アメリカ・アリゾナ州を拠点に、さまざまな依存症からの社会復帰を支援する治療共同体「アミティ」は依存症回復支援の理想郷として知られる施設。自身も薬物依存からの回復経験があるナヤ・アービターさんが1980年代から活動を始め、ロッド・マレンさんと共同運営している。アミティのプログラムは、世界の依存症回復支援団体で効果があるモデルとして取り入れられ、継承されている。

ワンネスグループが真の治療共同体になるために、協力し続けることをお約束いたします。

ワンネスグループが、10周年の節目を迎えられたことを心からお祝い申し上げます。ナヤ・アービターと私は数年前にいくつかのトレーニングを行うため、ワンネスグループから日本に招待されました。それ以来、多くのワンネススタッフが私たちのもとを訪ねてくれ、トレーニングを積極的に受けてくれています。ナヤと私は40年以上に渡り、ティーチング&セラピューティック・コミュニティ(学び・治療の共同体)の分野にかかわってきました。ワンネスグループが真の治療共同体体制を目指すお手伝いができることをうれしく思っています。私たちは行動学的問題を抱える個人や家族へのサービス提供には、治療共同体(TC)がもっとも効果的だと考えています。TCモデルを活かすことで、人生を変革し、自分自身や他者をどのように信頼するかを学びます。またポジティブで強力な社会関係を形成し、行動に責任を持ち、自尊心を保っていくことが可能になります。今後もワンネスグループが真の治療共同体になるというゴールを達成し、日本の他の組織を勇気づけられるように協力し続けたいと思っています。

テイ・ビエン・ホウさん

長くマレーシア政府で薬物問題に関する要職を務められ、2000年よりコロンボプラン薬物諮問プログラムのディレクターに就任。その間、アフガン・イニシアチブ・アジア依存症回復シンポジウム、アジア青少年会議などの取り組みを進めた。現在は国際アディクション専門職認定教育センター(ICCE)のディレクターとして、世界レベルで活躍する専門カウンセラーの育成、ネットワーク構築に情熱を傾けている。

ワンネスグループが世界のほかの依存症回復組織の希望の灯台となってくださることを期待しています。

ワンネスグループが、薬物乱用者とその家族や地域へのサービスを続ける中で、新たな一里塚を立てられたことをお祝いします。ワンネスグループはその名前にふさわしく、共同作業、互いの思いやり、調和に価値を置いています。長年、物質使用障害(依存症)のトリートメントや回復支援に統合的なアプローチを用い、人間全体の回復への理解を広め、物質使用障害に関する個人・家族・地域レベルのサポート体制を築いてきました。ワンネスグループの皆さんがトリートメントや教育、トレーニングやスキル構築を通じて、回復中の人々が、実りある人生を送るために機会を生み出そうと取り組まれていることは称賛に値します。アディクション専門職の世界的なネットワークやつながり、組織の人員に対して、専門家のトレーニングを提供することで、皆さんはプログラムやサービスの効果を着実に高められ、クライアントの方たちはアディクションと、そのトリートメントや回復に関する最新の情報にアクセスできるようになります。ワンネスグループのクライアントの方々と、世界中の回復の輪にいる人たちの橋渡しができるのです。地域の意識を高める取り組みにより、回復につながった人たちが理解と支援を得られる土壌が耕されました。これも素晴らしいことです。このような努力を通じて、アディクションに伴いがちな偏見や差別が解消されていきます。

コロンボプランICCEは、皆さんの旅路に加われることを大変うれしく光栄に思っています。アディクションとともにある人たちや家族に仕えんとする皆さんの熱意を我々は目の当たりにしてきました。今後とも、ICCE教育プロバイダとしてのワンネスグループのトレーニングの取り組みを支え、皆さんの戦力を専門化するという目標実現をお手伝いします。ワンネスグループがアディクションとともにある人たちに光と希望を届けるという大切な役割にまい進し、アディクションのトリートメントの分野で他の組織の灯台であり続けられることを期待します。

ロクサーナ・エリクソン・クライン博士 Roxanna Erickson Klein

現代の催眠療法の生みの親であり、20世紀を代表するセラピスト、ミルトン・エリクソンの娘、心理療法家。幼い頃から父のそばでその心理療法の神髄を体感して習得、自身もセラピストの道を歩み、偉大な父の教えを継承して世界へ広めている。ワンネスグループ10周年記念セミナーのメインゲストとして初来日を果した。

治療プログラムを探求してアプローチするくり返しが、ワンネスグループならではのケアの向上を生んでいます。

ワンネスグループは、多大な支援を必要としている人たちに手を差し伸べようと取り組み続けてきました。彼らは時代に先駆けて、学術的な実験や評価を行っています。効果を示しているものや、治療プログラムとしてまだ普及段階にない手法も含め、様々な考え方を率先して探究してきました。この開かれたアプローチが依存症ケアの向上を生み、回復と学びのプロセスにある人たちの心へ響いています。彼らとの私の取り組みは、人々を健康的な方向へと導くために、どのようにヒプノシスの力を使えるか、理解をもたらします。ヒプノシスの可能性と力は、我々がほとんど気づくことのない自分自身の資源とつながる方法にあります。回復支援の道具箱にヒプノシスを加えるために、ワンネスグループは教育と実践の向上にますます尽力されるでしょう。

プラパプン・チュチャロエン博士 Prapapun Chucharoen

タイ・マヒドン大学アディクション研究修士課程プログラム・ディレクター博士。ICCE(国際アディクション専門職認定教育センター)のコミッショナーでもあり、ワンネスグループ代表の矢澤の同僚でもあり、親交を深めている。

依存症はアジアの大きな脅威。先見の明を持って活動するワンネスグループを称賛します。

マヒドン大学アディクション研究科修士課程を代表し、同プログラムのディレクターとして謹んでお祝い申し上げます。ワンネスグループを率いる矢澤祐史代表は、やさしさと熱意にあふれた方で、同グループは地域への貢献、とりわけ情緒や経済的な面で困難を抱えている人の手助けに励まれる中、10年の節目を迎えられました。ワンネスグループは、薬物・アルコールなどの依存症のトリートメントの分野で日本をけん引しています。急速に成長するアジアでは、アディクションが大きな脅威として多くの人に影響を及ぼしています。ワンネスグループは、日本における我々の大切なパートナーで、アジア地域全体の共同研究ネットワークの強力な一員です。その取り組みは本当に素晴らしく、称賛に値します。これからもともに励みましょう。

ローランド・ウィリアムズさん Roland Williams

依存症回復支援のエキスパートとして、世界中にクライアントを持ち、多くの著名人も回復へ導いた経歴を持つ。自身も依存症から回復し、29年のカウンセラーキャリアを重ねている。昨年12月、ワンネスグループが主催したゴースキーメソッドのワークショップのために来日。エキサイティングで心温まる時間を提供し、交流を深めた。

依存症回復の世界を、巨人の足で踏みしめる矢澤代表、そして情熱的なスタッフの皆さんを全力でサポートします。

昨年、私はサンフランシスコから日本に赴き、ワンネスグループのスタッフやクライアント、ご家族の皆さんなどを対象にした、アディクションのワークショップを行いました。素晴らしい勇気にあふれた皆さんと、一緒に頑張れたことは私にとって大変光栄でした。過去29年間、トレーニングなどで世界中の多くの方と出会ってきましたが、彼らに抱いたほどの感銘を受けたことはほとんどありません。矢澤さんは「先見の明」を持った人です。日本でアディクションの暗闇と絶望から抜け出し、回復の光と喜びへと至る道筋を見いだすサポートに、全身全霊を捧げています。小柄な彼が、回復の世界を巨人の足で踏みしめています。これからも日本で数多くのトリートメントを提供するために、ワンネスグループはその熱意とリーダーシップで、道を切り拓いてくれるはずです。

スティーブ・ビナイ・ガンサー博士 Steve Vienay Gunther

ノーザンリバー・ゲシュタルト研究所創設者・代表(オーストラリア・リズモア)。オーストラリア国家認定のカウンセリングプログラムを提供する。オーストラリア心理療法界の第一人者。ゲシュタルト療法を実践、指導している他、ゲシュタルト療法と家族療法を用いたファミリーコンステレーションを行っている。

人生を自分でナビゲートする力を信じ、これからも協力関係を育んでいきましょう。

ワンネスグループが10周年を迎えられましたこと、心からお祝いを申し上げます。依存症回復の分野において、ワンネスグループの取り組みは非常に重要です。依存症から抜け出す道を探している人たち、また彼らを効果的に援助したいと思っている専門職にとって、画期的だと言えるでしょう。ワンネスグループがより広い視点に立ち、イノベーションを歓迎し、新たな思考を持つ能力、固定観念を超えて新たな病気への介入を模索する姿勢は、大変に貴重です。ゲシュタルトセラピーは「ありのままであろうとする」ことで効果を発揮します。人々が自分の人生をナビゲートしていく力を持っていることを徹底的に尊重するということです。これはワンネスグループの理念やアプローチとも同じ。今後も強固な協力関係を育んでいくことを熱望します。

リチャード・グレイ博士 Richard Gray

オハイオ州ユニオン研究所より博士号(心理学)を授与。ニューヨーク・ブルックリン地区の保護観察官として経験を積み、1993年から薬物依存症の専門家としてアディクションを抱える受刑者の治療や刑事司法における治療プログラムの開発にあたる。その中で様々な心理療法を組合わせた独自の依存症・トラウマ治療モデルとなるブルックリンプログラムを編み出し、各地へ教えを広めている。専門は刑事司法。

熱意と進取の精神を持つワンネスグループに、心からお祝いの気持ちをお届けします。

昨年、ワンネスグループに出会い、アディクションスペクトラム障害に苦しむ人の重荷や家族のニーズについて深い会話を重ね、彼らの活動について理解を深めました。薬物乱用者やその家族の複雑なニーズに対する彼らの心配りは、私の知る限り、世界でも類を見ません。また、トリートメントが必要な人を助けるための新しい考え方への、熱意と進取の精神は驚きに値するほどです。昨年、ワンネスグループは嗜癖スペクトラム障害のベストなトリートメントを求めて、多様な情報を世界中より集めて回りました。私もその一員に選ばれ、2016年にアディクションやトラウマのトリートメントに関する私の視点や手法をお伝えできます。地域コミュニティ、日本、世界をよりよくするための彼らの活動が、10年の節目を迎えるに当たり、一層のサポートをお寄せ下さい。

ブラッドフォード・キーニー博士(写真右)ヒラリー・キーニー博士(写真左)夫妻 Bradford and Hillary KeeneyPrapapun Chucharoen

グレゴリー・ベイトソンやミルトン・エリクソンとも親交をもった家族療法家であり、現在はシャーマニズムやスピリチュアリティと現代科学の成果を融合させた「クリエイティブ・セラピー」を開発し、実践を重ねてきたキーニー夫妻。「キーニー研究所」を立ち上げ、世界中の原始的なヒーラーとのネットワークを構築している伝説のセラピスト。

アディクション回復支援の分野におけるワンネスグループの取り組みを称賛します。

ワンネスグループが10周年の節目を迎えられるに当たり、心からお祝い申し上げます。アディクションからの回復の分野における彼らの卓越したサービスを称賛し、今後とも素晴らしいサービスを継続されることを期待しています。人生の苦しみはそれだけでは存在せず、状況全体の中に収められています。他の物の空間がほとんど残されていなければ、苦しみはあたりを押しつぶす脅威となります。つまり、人生を収められる、より大きな体験の空間が必要です。そうすれば、人生の絶大的な全体としてではなく、小さな一部分として苦しみを経験できます。自分の持つ選択肢をよりはっきりと認識し、問題や苦しみだけにかかりきりになる以外にも、人生の中で出きることは多いと気付き始めるのです。

ルーカス・ダークス博士 Lucas Derks

オランダのソーシャルパノラマの開発者、社会心理学者。家族や社会の中での人間関係を、自分の脳というキャンパスにどのように描いているか地図のように表し、問題を解決するスキルを伝える。ヨーロッパ、アメリカ、中南米で効果を上げている、ソーシャルパノラマ。12月に来日し、セミナーを開催予定。日本の社会や文化に触れられることを、博士自身が楽しみにしてくれている。

ソーシャルパノラマが依存症回復の一助になることを光栄に思っています。

この度、ワンネスグループが10周年の節目を迎えられましたこと、心よりお祝いします。そして今後、日本におけるソーシャルパノラマの普及に向けたプロジェクトを協力して進めていけることに心躍らせています。ソーシャルパノラマ・モデルは、自分自身をどのように他者の中に位置づけるかを見られるようにするものです。私たちが感じるすべての問題は人間関係に関連していることが多く、ソーシャルパノラマはその問題のほとんどに応用が可能なプログラムです。人間関係に大きく影響を受ける依存症回復において、ソーシャルパノラマが一助となることをうれしく光栄に思います。日本の皆さんとお会いできることを心より楽しみにしています。

エディ・カスティーヨさん(写真右)テレシタ・カスティーヨさん(写真左)夫妻 Eddie L.&Teresita Cambe-Castillo

フィリピンの風光明媚なタガイタイ市にある依存症治療共同体施設『シーガルビレッジ』の施設長ご夫妻。ICCEでのご縁を通じて、今年3月に矢澤代表らワンネスチームが視察に訪問し、お互いのプログラムを紹介し合うなど、使命の共通性と調和が響きあい、姉妹施設として約束を交わした。その後、奈良にあるワンネスグループ本部をご夫妻で訪ねてくれるなど、関係性が深まっている。

日本とフィリピンで同じビジョンを掲げ、これからも多くの人に希望の光を。

ワンネスグループの10周年、おめでとうございます。私たちシーガルビレッジとワンネスグループはそれぞれ、助けを必要としている人たちに手を差し伸べるという、断固とした目標のもとに結ばれています。2つの施設は、互いの国で薬物乱用の断崖絶壁から、人々を救うことの必要性を訴え続けてきました。このように両施設の絆が強まっていくなかで、今後も交流を進め、スタッフの交換留学なども行っていければと期待しています。ワンネスグループは10周年の節目を迎えられましたが、今後とも素晴らしい、意義深い活動を進め、より多くの日本人の仲間を助けるためにネットワークを広げられることを期待しています。シーガルも可能な限りサポートできるように常に準備しています。ハッピー10周年! おめでとうございます!

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