2018.11.15
「気持ちの良い関係性」を動物から学ぶ ~ ドッグケアプログラムの様子 ~
今回の活動ブログは、奈良施設の特色のひとつ「ドッグケア プログラム」について。
薬物やアルコール等の依存症回復支援施設「奈良GARDEN」スタッフの川端理之が、先日行われたプログラムの様子をレポートします。
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ワンネスグループには、依存症からの回復に取り組んでいる仲間たちと一緒に暮らしている動物がいます。
動物とふれあうことにより情緒的な安定、レクリエーション、QOL(人生の内容の質、社会的にみた生活の質)の向上などが期待される、いわばアニマルセラピーの効果があると考えられます。
動物には人を癒す力があり、依存症以外の様々な心の病気の治療にもアニマルセラピーが用いられる事があるのは、ご存知かと思います。
施設に入所している仲間は、傷ついた経験をもつ仲間が多く、孤独を感じています。
動物だからこそ与えてくれる信頼や安らぎを感じ、動物が介在することで仲間どうしの会話が増えてゆくことも期待できます。
今回は奈良にいる可愛らしい動物と、動物との関わり方をどのようにすればよいのかを学ぶ「ドックケアプログラム」の様子を紹介します。
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今月13日、奈良の施設でドックケアプログラムが行われました。
このプログラムは、専門の講師の方に施設まで来ていただき、動物と一緒に生活してゆく上でお互いが気持ち良く過ごしていける関わり方を教えてもらいます。
今回は講師の方が飼っているホワイトシェパードのウィル君を連れてきてくださり、関わり方を学びました。
「犬が人に甘えたくて吠えているときや、餌が欲しくて吠えているときには近づかないこと。」
吠えている状態の時に対応してしまうと、犬は吠えれば望みどおりになるという習性を身につけてしまうので、そうなってしまうとお互い気持ちよく共存できなくなってしまう、ということを教わりました。
人間社会においても、相手の要求に応え続けるのではなく、時には境界線を引いて関わることはコミュニケーションを取る上で大事なことだと思います。
相手が人の場合は境界線を引くことで、恨みごとを言われたり、嫌われて攻撃的な態度を取られることが実際にあると思います。
精神分析学者 ジークムント・フロイトは「犬は、純粋に愛することが出来ず、常に愛と憎しみを対象関係に抱いてしまう人間とは全く違い、友達を愛し敵に噛み付く。」という言葉をのこしています。
暴力を振るうなど余程ひどいことをしない限り、犬はいつだって寄り添ってきてくれます。そういった存在に癒され、安らぎを感じるメンバーも多くいるようです。
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奈良施設では、現在‘お龍’という名前の犬と一緒に生活しています。
ボルゾイという犬種で毛並みが立派で体格も大きくて振る舞いがとても優雅です。
人懐っこい性格をしていますが、飛びついてくるようなことはあまりなく、静かに寄り添っておだやかに接してきます。
無条件に愛してくれる犬から、愛情を学ぶ機会があることを嬉しく思います。
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