2017.12.21
ソーシャルパノラマ®と新しい回復プログラムの可能性@東京
こんにちは。依存症治療共同体ワンネスグループの真篠です。
今日は、12/9~19の期間、東京で開催された「ソーシャルパノラマ®コンサルタント認定コース&上級コンサルタント認定コース」についてのレポート、依存症の回復プログラムへの活用についてご紹介したいと思います。
本コースは、東京では3年連続の開催となり、講師は開発者のルーカス・ダークス博士です。
ソーシャルパノラマ®は、対人関係や家族関係、組織内で生まれる心理的な働き・影響を空間的に視覚化・立体化し、人間関係や自分を取り巻く環境を再構築していくシンプルで実践的なスキルです。
前半の認定コースでは主に自己イメージと家族関係、後半の上級コースでは抑うつ、トラウマへの対処を扱いました。
カウンセラーの方はもちろん、企業内で組織運営に関われれている管理職、医療、援助職、子育てなど、多様な現場で活用できるという事もあり、今年も様々な職業の方にご参加いただきました。
講師のルーカス・ダークス博士は心理学、社会学と並行して、美大で芸術を学ばれてきたこともあり、毎回、講座中は博士の描いたユニークなイラストを使い、ユーモアを交えながら、約40年間の研究に基づく鋭い視点で参加者の好奇心を刺激し続ける人気のコースです。
今回は、実際に講座に参加してみてソーシャルパノラマ®の依存症回復支援の現場での活用の可能性について、僕自身が感じたことについてお伝えしていきたいと思います。
依存症の回復プログラムには様々な種類のものがあります。例えば、12ステップ(全国の自助グループなどで行われている一般的な依存症回復プログラム)。
12ステップの根本にあるのは「相手やその対象物の状態、状況を変えることなく、自分の見方、捉え方を変えることで、感じ方や行動の選択肢が変わる」という事です。
また、グループワークを通してのエモーショナルリテラシー(自分の感情を理解し、扱っていく)や対話、治療共同体の中で学ぶ「愛情の受け取り方・手渡し方」などがあります。しかし、違う見方、捉え方をするというのは、大変な事(変化)であり、多くの時間や経験を要します。
なかにはトラウマ等が背景にあり自身の感情を言語化していくことに抵抗を感じる方や、うつ状態のように、なんだかわからない「暗いモヤモヤ感」を表現できずに長く苦しんでいる方もいるかもしれません。
ソーシャルパノラマ®は様々な角度から、各々の持っているイメージをそのままにファシリテーター(進行役)が数枚の紙のみを使って、その人のイメージを空間内に配置し、自己のイメージや他者(出来事)のイメージを明確に視覚化していきます。
イメージ(視点)を空間に配置してゆく、という作業はとてもアーティスティックで創造的な作業です。まさにアーティストとしての側面をもつルーカス博士の真骨頂です。
そこにクライアント自身の成長の過程のエピソードや(時には何世代も前の家族の)体験を加えながら今使えるリソース(資源)を活用、創造していきます。
最初はモヤモヤとした霧状のものが、時間と共に立体化され、そこに出現した繋がりや愛情を発見し、本人も初めて客観的に問題の本質に「はっ!」と出会うのです。
普段、伝えたいことや気持ちを表現するのに「言葉」に重きを置きすぎて、コミュニケーションがうまく機能しなくなってしまう事って誰にでも経験があるかもしれません。
さらに多くの「言葉」を重ねて、お互い更に苦しくなってしまうような関係(依存症のご本人とご家族の関係でよくあるパターンです)に陥ってしまいます。そんな時にソーシャルパノラマ®のアプローチは新たな変化を生み出す起爆剤になります。
なかなか文章だけでは伝えきれない部分もありますが、依存症の背景にあるトラウマやグリーフ(悲しみ)、恥、恐れなどの感情への対処にもシンプルで非常に有効なアプローチだと感じました。
また、依存症で苦しむご本人だけでなく、周囲のご家族にとっても関係性を変化させていくのに有効なアプローチですので、今後、各地のワンネスファミリーグループやセミナー内でもご紹介していきたいと思います!
●ワンネスグループ ファミリーグループ&セミナーの詳細はこちから ※バナークリックでご覧いただけます。
Web上にもいくつか動画がありますので、興味をお持ちの方は是非ご参照ください。
●ソーシャルパノラマ®Webラーニング(動画)※バナークリックでご覧いただけます。
●メンタルスペース心理学(Kindle版)※バナークリックでご覧いただけます。
依存症治療共同体 ワンネスグループ 真篠 剛
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