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ワンネス財団活動ブログ

2019.04.20

依存症回復支援における連携の重要性 ~九州アルコール関連問題学会(沖縄大会)レポート ~

今回の活動ブログは、先月沖縄県で開催された「九州アルコール関連問題学会」の様子をレポート。
 
セレニティパークジャパン沖縄 南城依存症ケアセンタースタッフの中垣内雄大がお伝えします。
 

 
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沖縄では、3月22日・23日に「第31回 九州アルコール関連問題学会(沖縄大会)」が開催され、ワンネスグループ九州・沖縄も民間の依存症回復支援施設として参加しました。

※学会のリンクはこちらから。https://ryukyu.hosp.go.jp/topics/alcseminar2019/
 
今回は「アルコール健康障害対策推進計画策定後の連携を考える」ということをテーマに琉球病院が主催されたもので、当日は沖縄県内の医療機関や施設等の援助職の方々が集まりました。
 
内容は、アルコール依存症の基礎知識の講義、家族支援のためのプログラム「CRAFT」に関する講義、さらに事例検討なども交えて、依存症に関する理解を深めるというものです。
 

 
 
当日は、ワンネスグループ九州・沖縄代表の位田忠臣が、「地域資源と支援」 というプログラムの中で発表の機会を頂き、民間施設の立ち位置やワンネスグループの支援の考え方などを、自身の依存症体験談も交えながらお伝えしました。
 
ワンネスグループ各施設の特徴である「依存症治療共同体(TC)」の枠組みや、12ステップをベースにした「リカバリー・ダイナミクス(RD)」、感情表現を学んでいくための「エモーショナルリテラシー」などの具体的な依存症回復プログラムに触れ、入所に向けた動機付けのひとつである「インタベンション(家族介入)」についても詳しく説明しました。
 

 
 
沖縄には、アルコール依存症を治療している病院が多くあり、民間の依存症回復支援施設については同程度の人口のある地域と比べて多くあります。いわば依存症回復ための社会資源が充実している県であるといえるのですが、それらの医療機関と民間施設との連携には、まだまだ課題が残されているのが現状です。
 

 
 
依存症者本人は、「アディクションをやめ続けながら、社会の中で生きていく」ということを目標に回復に取り組んでいくわけですが、その際に、できるだけ多くの相談先や助けを求められる場所があることは重要な事です。
 
医療機関、精神保健福祉センターなど行政機関、民間施設や自助グループ、これらの社会資源がより密接に結びつき連携がとれるようになれば、さらに高い回復効果が期待できるはずです。
 

(那覇施設メンバーの登山の様子)
 
 
ワンネスグループでは、仲間(ピア)の存在や共感を主軸とした依存症脱却プログラムを提供しており、依存症を経験したスタッフも多数在籍しています。
 
他の機関にはない特徴を活かしつつ、一方で医療との連携もさらに高めていくため、今後もこのような学会の場に積極的に参加していければと思います。
 
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