2019.08.30
支援を必要とする方へ情報を届けるために ~地域生活定着支援センター 部会メンバーの皆さんが奈良施設を見学~
今回の活動ブログは、高齢や障害により福祉的支援を必要としている刑事施設出所者をサポートされている団体のご紹介。
薬物やアルコールなどの依存症回復支援施設「奈良GARDEN」スタッフの川端理之が、滋賀県地域生活定着支援センター 部会メンバーの皆さんの施設見学についてレポートします。
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奈良GARDENは2005年の開設以来、依存症回復支援の活動以外にも地域の皆さんから講演会やセミナーの依頼を頂くなど、多岐にわたる活動をさせていただいています。
先日、滋賀県地域生活定着支援センターが主催されている「社会的支援等協力事業所部会」のメンバーの皆さんが、奈良GARDENの施設を訪れ、プログラム見学や意見交換などを行いました。
地域生活定着支援センターは、高齢や障害により福祉的支援を必要としている方が刑事施設を出所した後、地域へ戻っても生活が続けられるよう、福祉関係機関や司法関係機関、場合によっては他県の機関とも連携しながらサポートの輪を広げる支援を行っているところです。
施設プログラム見学後の意見交換の場では、私から依存症についての基礎的な理解についてお伝えし、ワンネスグループの依存症回復支援の内容について説明させていただきました。
私たちの取り組みについては、活動拠点、入所者の年代や各依存対象(薬物、アルコール、ギャンブル、ネット依存等)の割合、日々のプログラムの内容、司法サポートの内容、そして社会復帰に向けての就労支援活動等の内容まで、「入口から出口」までの説明をしました。
特にプログラム内容については、単に依存対象を使わないということだけでなく、自分の生きづらさに焦点を当ててそれに向き合い、自分の人生を豊かにするという「生きなおしの場」であるということを伝えさせていただきました。
見学にお越しになった皆さんからは、後日、手紙でご意見やご感想を頂きました。
・普段、アディクションについての社会資源や研修に参加する機会がないので、今回参加できて有意義な時間となった。
・今回の見学を通じて社会資源の情報をもっておくことや、つながりを普段から作っておくことが、アディクションで苦しんでいる人を救うきっかけになるということがわかった。
・当事者の治療に携わっている医師や相談員の方々にも社会的支援等協力事業所部会に参加してもらえたら、つながりはもっと広がっていくと思った。
・当事者が支援につながりにくいケースやプログラムの遂行が難しいケースについて、もう少し詳しく話を聞きたかった。
今回参加された方々は支援職の方が多く、様々な意見交換をすることができました。
今後もこのような機会を通じて、社会資源をより活用してもらえるように、私たちとしても支援の質を高めていく取り組みを継続していきたいという気持ちが強まりました。
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