ポジティブ心理学は、1998年にマーティン・セリグマン博士が心理学の新たなチャレンジとして、”人が幸福になるにはどうすれがいいのか”というポジティブ領域を研究テーマとして提言しました。
「ポジティブ心理学」とは、どんなことも全て前向きに考える「ポジティブシンキング」とは異なります。
ポジティブ心理学では、自分の「強み(Strengths)」を知り、その強みを活かして自分らしく幸せに生きることを目指します。
そこでは、ポジティブ感情もネガティブ感情も含めて、あらゆる感情を受け入れることが大事だと考えられており、「人が幸福になるにはどうすればいいのか(Well-Being)」ということを『PERMA』という5つの要素に基づき科学的に考えていきます。
「臨床心理学」が”心の病”に対処するためのものだったのに対して、「ポジティブ心理学」は、これまで普通の健康状態にある人が”どうすればもっと幸せになれるのか?”を追求していきます。
そしてその応用範囲は、心身の健康から教育、企業経営まで多岐にわたります。
特にビジネスの世界において「イノベーションと創造性が300%増加」、「燃え尽き症候群が25%減少」という効果実証が報告(どちらもHarvard Business Review)されています。
この効果を「家庭内の問題」という文脈に即して考えると、今まで様々な問題解決の学びをしても事態が動かなかった状況に、変容がもたらされることをご理解頂けると思います。
ポジティブ心理学を俯瞰する
- ポジティブ心理学とは?
(従来の心理学と比較して)
- well-being&PERMA
- 代表的ワーク(3つのいいこと など)
ベストな人間関係を創る
- 感謝と親切
- 毒素と積極的建設的リアクション
- ポジティブコーチング
ポジティブ感情の力を活用する
- 拡張形成理論
- 最高の自分
- ポジティブストーリーテリング
強みを自覚し活用する
- VIA-IS
しなやかな強さを引き出す
- 学習性楽観主義
- 逆境から教訓を得る
最高の人生を生きる
- 人生の目的と価値観
矢澤 祐史
株式会社yeey共同創業者
国内における依存回復支援レベルを世界基準にまで引き上げたワンネス財団の創設者。
ポジティブ心理学のワークショプやイベントを通して、世界中の人々を幸せにすることを目指して活動を続けています。
持続的幸福感。
この「持続的」と言う言葉に魅力を感じポジティブ心理学の扉を開けてみたくなりました。
その一方「ポジティブ」という言葉に抵抗や反発を持っていました。
私は物事を前向きに考えること、楽観的に未来をイメージすることが苦手です。
プラス思考を求められたらどうしよう。そんな不安を抱えていました。
セミナー初日のこと。
「幸せになる為には、まず不幸を抱きしめなければならない」この文章に出会いました。
この感覚に胸が熱くなり共感を覚えました。
ネガティブ感情を手放すのではなく、その感情と向き合い、その声を聞き対話をする。
私の中に起こった感情は全て私の大切なものでした。極端に言えば、感情に良いも悪いも無いのかも知れません。今、そんなことを感じています。
何を感じても良いのです。感じることは「主観」であり、人と何かを比べなくて良いのです。これは今までの凝り固まった私の思考から解放された気分でした。
こうして私のウェルビーイングの扉が少しずつ開いていきました。まだ始まったばかりです。これからどんな自分に出会えるか楽しみです。
生きているすべての場面で、自分を大切に出来、より前向きに存在できるようになった。湧き上がる力を体感し、それを他の人にも供給したいという人生の意味も見いだせた。
ネガティブな面を探しそれを何かで補うことに視点を向けるのではなく、自分の人生はとことん自分で舵をとり、幸福についてのみ考え外的な何かで紛らわすのではなく、内的なコアの部分で充足を味わえることが出来るようになった。
ポジティブ心理学生みの親であるマーティン・セリグマン博士が「Authentic Happiness(オーセンティック ハピネス)」という本を著しているように、矢澤会長のセッションなどを通してこのプログラムと出会ったことによって「本質的な意味での幸せ」があるのだということ、準備を行い、成長の旅を続けていく中でその幸せを手にできるということを知りました。
日々の生活を送る中で感じるネガティブな感情・・・心の痛みを回避しようと、かつての私はギャンブルや酒を使ってきたわけですし、その後は仕事(とはいっても重要なものではなく雑事)で手を一杯にしたり、他人(妻、職場の同僚、まったく関係ない人にまで!)の言動に対して囚われたりと、結局はずっと何らかに依存してきました。
自身の核を持たずに、子どものころからずっと周囲から浸食されているような感覚を持ち、それを許してきた人生。
かつては、そのように適応して生きないとならなかったのですが、しかし、それが本当の幸せか?問いを立てたときに、ポジティブ心理学の様々なメッセージが時に優しく、時に脳天を撃ち抜かれるようにやってきました。
痛みを回避せず、痛みを感じそうな状況にバリアを張らず、その奥にあるメッセージに耳を傾ける。いま出来ることにとことん取り組む。周囲から見て、人と比べて良い・悪いという判断を止め、自分の魂の声に忠実に生きる。
人生はらせんを描くように宇宙へと向かっている。そんな俯瞰した見方のなかで、かつてはいつもビクビクと生きていて、人生を人まかせにしていた自分から、幸せに向かって自律していく生き方へと舵を切っている自分が見えました。
また、グループの役員やディレクター陣での年始からのセッションを通して、特に若手スタッフたちが自身の強みを大きく発揮していくなかでグループ全体の空気感が変りました。表面的な制度変更ではなく、そもそもの話として、それぞれがそれぞれの魂と繋がることがどれだけの力を起こすかを目の当たりにしています。
ついついネガティブな状態になっても声に出して自分の状態を言語化している。
良い悪いじゃなくて、自分はこうなんだ、こう在りたいんだ、と考える習慣づけができた。
また、沖縄の南城施設ではクライアント対象に矢澤会長のワークを展開していて、ネガティブ思考の結果、心も酷く落ち込みやすいクライアントが、自分の存在意義や目的に気づいて笑顔を取り戻している。全体に浸透してきている。
頭で自分らしさや個性等を理解をしていても誰かの何かの為にと大義名分を作り上げ、自分の中の本当の声に対する矛盾を肯定しながら生きてきました。大義名分は自分の心の安心を獲得するための行動ではありましたが結果的に根本的な課題に目を背けていたことに気が付きました。
自分自身を尊重し、受容していく事で良い・悪い の判断のベクトルが消えて新しい価値観が広がりを見せ、心の豊かさが少し広がった気がします。
それでもまだまだ過去の価値観は自身の心の中で顔を出しますし、矛盾した考えは広がりをみせる時も有ります。しかし、そこに気付くことが出来るようになったので、それら全てを受容して自分自身の存在と魂レベルの成長を大切にしていく実践をしていく事が人間的成長と持続的幸福感に繋がってきています。
自分の中に指標ができて比較することででしか自分の位置を測れないのは変わらないが、それはあくまで他人の指標であってそれが評価の本質ではない。
クライアントの可能性が大きく飛躍したと思う。企画、練習、リハ、本番と主体性を持って関わっていくことができていたと思う。
一番の大きな変化は自分に「良い」「悪い」をしなくなり、たくさんのありのままの自分という存在に出会えたことです。今振り返ると、これまでの自分は「○○でなければならない」という思考が強く、何事も最善策を取ろうとしていたように思います。ですが、「良い」「悪い」はいくら良くいっても借り物で、これまで他者に教えられた他者の基準だったことに気付きました。これまでの考え方や捉え方が良くなかったということではなく、これまでの過程があってこそ得られた気付きだったとも思います。
これまでは「○○すべき」思考が強く、誰かの考えや周囲に合わせてしまい、自ら考え、決断し、実践するという姿勢を持つクライアントは少なったように思います。ですが、ポジティブ心理学や「プレゼン形式」で自ら学び、考え、表現するために創造する時間が増えたことで各々がオリジナリティを追求しようとしているように感じます。また、問題に焦点を当てて至らない点を探そうとするのではなく、どうしたら解決できるかやどうしたら実現できるかという視点を持つクライアントも増え、個々の使う日々の言葉掛けにも変化を感じています。
これまで長い間、外側の座標軸に当てはめて、過去に光を当てて自分自身が「変わる」という前提で取り組んできたことから、今度は自己と魂でつながる感覚を探求するのが私にとってのポジティブ心理学でした。ポジティブ心理学は、文脈を理解する事や良い悪いに左右されず、その人自身の感覚的な領域を広げてゆく事だと思います。人生の局面において、誰かの考えや意見に耳を傾ける事は大切です。でも、最後に決断してゆくのは自分自身であると言う事を、ポジティブ心理学の体験の中で感じています。
自分にとって感じたくない感覚や感情から解放されるために問題を解決しようとしていた日常から、どんな感覚、感情であれそれを迎えいれること、そこから自分の真のニーズを汲み取り行動に移すことで自分の人生を生きているという幸せを感じることが増えてきました。
施設クライアントに関しては、用意されたものをこなしていくというレールに乗った過ごし方から、少しずつ自分達で何かを生み出していくという創造性や柔軟性、そして主体性が高まってきている雰囲気があります。
未来志向になっているメンバーが増えてきていること、思い描いていることを実現させていくための話が飛び交うようになりました。
日程 | 2024年5月15日 開始(全15回) 毎週 水曜日 19:00 - 21:30 5月: 5/15・5/22・5/29 6月: 6/5・6/12・6/19・6/26 7月: 7/3・7/10・7/17・7/31 8月: 8/14・8/21・8/28 9月: 9/4 |
受講料 | 319,000円(税込) ※資料代・認定料含む 講座を受講していただくことで、ポジティブ心理学プラクティショナー (認定団体:JAPAN POSITIVE PSYCHOLOGY INSTITUTE)が取得できます |
お申し込みフォームよりお申し込みください。
自動返信メールを送りますので内容に従ってお支払いをお願いします(ご入金をもって受付完了となります)
ご入金が確認できましたら担当者よりメールでご連絡いたします。
講座開始日までにメールにて参加URLを送信、ご自宅に講座テキストを送付いたします。
当日、参加URLにアクセスしてご参加ください。
ワークショップへのお申し込みはこちら