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2019.08.11

「注意」について

 

こんにちは。

先日、家を出る前に、家の中でスマホを失くしました。

 

失くすほどの広い家に住んでいるわけでもなし。

心当たりのあるところを何度も探しましたが、見つかりません。

そればかりか、部屋の汚れが気になったり、読みかけの本を思い出したりと、

関係のないものが目につき出します。

皆さんも、こういうことはありませんでしょうか?

 

この時、目や体(行動)は探索行動を取っているものの、

頭の中の注意を向ける部分が長続きしていません。

慣れて飽きてしまっているとも言われています。

注意が長続きしないのは、「脳が疲れてしまったから」ではなく、

「慣れ」や「飽き」が問題のようです。(コチラ

心理学の研究ではこんな時、

注意を持続させるために、

探しているものを(例えば、「スマホ、スマホ…」と)声に出すといい

とも言っていますが、多少効果が見られるくらい。

人間は新しい情報を探そうとするため、集中して同じ状態に長くい続けることは難しいようです。

なので、時間をかけて探し続けるのは、あまり良い作戦ではありません。

 

探すのをやめた時、見つかることもよくある話で、

私の場合、シャワーを浴びてスマホを持たずに出社しようと思った矢先、

その日着ていくつもりのシャツの胸のポケットにシレッと収まっているものを発見しました。

 

なので、探し物をする場合は、

一度踊ったり、夢の中へ行ったりして仕切り直してから

また探し始めることをお勧めします。

 

こんなこともあり、今日はゴリラの回に引き続き「注意」についてお話しいたします。

我々の脳みその中には、絶えず情報が入ってきていて、

その全てに「注意」を向けるようにはできていません。

また、外から入った情報から、関連情報の「連想」が働き、

そちらに注意が向いて、他の情報がないがしろにされることもしばしばあります。

連想したものがネガティブなものだった場合、

それに長時間囚われて鬱々としてしまうことだってあるでしょう。

 

複数の人の話を一度に理解することもできませんし、

何かに感覚器(視覚、聴覚など)を向けながら、別の作業を向けるにも限界があります。

 

例えば、この図。(後ほど紹介する本の図を作り直しました)

★マークに視点を向けながら、横にある棒に注意を向けようとすると、

右側なら3本とも可能です。

しかし、左側は(隣り合う棒の間隔が密すぎるため)全てに注意を向けることができません。

 

また、「直前まで注意を向けていたもの」には、

再び注意を向けるのは難しいですし(復帰抑制)、

一度「不要である」と理解した情報に注意を向け直すのも難しい(負のプライミング)

とも言われています。

 

何かに注意を向けると、そこから0.5秒は他のものに注意が向かなくなる(注意の瞬き)ので、

逆に0.5秒以降は、他の情報によって注意が邪魔される余裕があるということでしょう。

 

このような、人間の「注意」だけでなく、視覚、聴覚、運動、推論、記憶など

心理学を勉強したい方には、この本が超オススメ。

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学校で、授業が退屈に感じた時には、他の情報を探したくなるのは自然なことで、

気が向く対象が少ない方が、集中はしやすくなります。

そのため、教室はあまり飾り付けず、シンプルな方が良いという研究もあります。(コチラ

何れにしても、注意を向けることを知る場合、「退屈」についても知っておく必要がありますが、

コチラの記事によれば退屈は、

「満足のいく活動に従事することを望んでいるが、不可能であるときの嫌悪状態」

と定義していて、

脳の中の注意のネットワークの一つの接続が失敗している状態と言っています。

退屈は、衝動制御のの部分にも関連していて、

摂食行動や薬物・アルコール・ギャンブルなどの依存症、

注意散漫による事故なども含めて大きく言えば、死亡率にも関連していると言えます。

 

では、注意力を復帰させるにはどのようにすれば良いか。

コチラの記事には、ちょっとしたテクニックが載っています。

①間違いを減らすには、40秒ほど「芝生の屋上」または「緑の自然の画像」を見るべし

②頭の中で同じ曲がずっと流れ続けていたら、ガムを噛むべし

③注意力を上げるには、ダークチョコレート(カカオ含有量の多いもの)を食べるべし

④記憶力(作業記憶)を上げるには、木に登るべし

 

では、日々の訓練はどのようにすれば良いか。

 

コチラによれば、脳トレなどよりも、

新しい知識を学ぶ(またはすでに知っている知識を新しい方法で学ぶ)ことがいいそうです。

 

そしてもう一つ。

注意が切れていることがすぐに気づけるよう、

日頃から「自分に意識を向けること」を訓練することが大事とのこと。(コチラ

 

情報が氾濫しているこの時代、

その全てに注意を向けることは難しくても、

入ってきた情報で「どう感じるか」は感情が教えてくれています。

しかし、我々はそれを一々「気に食わない」「退屈だ」

などを常に注意を向けたりはしません。

注意を向けないまま放っておくと、その感情は澱のように溜まっていき、

いつか問題を起こしてしまうでしょう。

 

そうならないために、定期的に「自分に意識を向ける」訓練が必要だということだと思います。

では「自分に意識を向ける」とは何か。

今の自分の状態を、第三者目線で観察し、

「ああ、今仕事についてずっと考えていたな」とか

「胸のところあたりに怒りのような違和感を感じるな」とか

「今、部屋の外から車の音が聞こえていたな」とか

気づいていくことです。

 

皆さんも、毎日ちょっと時間をとって、

定期的に(できれば小まめに)「自分に意識を向ける」訓練

やってみてはいかがでしょうか?

 

ということで、今日もお読みいただきありがとうございました!

 

 

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