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2019.07.11
有権者である
皆さん、こんにちは。
もうすぐ参議院選挙ですね。
私はほとんどテレビを見ないので、勘違いかもしれませんが、
ネットのニュースではそれほど話題にされる訳でもなく、
盛り上がりに欠ける気がしないでもありません。
これからですかね?
このブログはワンネスグループのブログですので、
どの候補者に、とか、どの政党に、とかは言わない方がいいでしょうが、
とりあえずは、投票に行くことはお勧めしようと思います。特に若者。
言わずもがな、現在の政治は有権者からの信任を得た方が動かしています。
なので、有権者に共感を得られやすい政策を立案する訳です。
現在の投票率は、世代が高くなればなるほど高くなります。
自ずと年代が高い方が優先の政策になっていくはずです。
ここで若者の投票率が上がってくれば、
若者向けの政策にも本気にならざるを得ないはず。
将来を憂うなら、若者の投票こそ重要だと思うのです!
と、こんな話をしていると、
「心理学ブログでお前の意見なんかはどうでもいい」
という声が聞こえてきそうなので、選挙にまつわる心理学の話を。
日本の心理学の論文や記事では、選挙の話はあまり見かけませんが、
特に大統領選前のアメリカは、結構な盛り上がりを見せます。
例えば、
・(無意識下では差はないものの)男性候補者は太ってた方が肯定的評価が高かった。女性は体格に有意な差はなし。でも太り過ぎは印象が悪い。
・声は低めの方が好印象。
とか。(→こちらの記事(英語))
・有権者は自分の性格との類似性から候補者を選ぶ。
とか。(→こちらの記事(英語))
・子どもを持つと、「右側」から「左側」へと考えを変えていく傾向がある。
・「右側」と「左側」で、同じ考えの人の体臭を好む。
とか。実に興味深い研究もあったと思います。
※「保守」「革新」「右翼」「左翼」は誤解を招きそうだったので使いませんでした。
戦争中、戦局が優位に進んでいた場合は、支配的な指導者が人気になるとも言われており、
まあ、国の状況によって、人によって、色々言われている訳です。
選挙に限らず、人間は自分の考えを否定されると意地になり、
考えを変えずに逆に頑固になったり、
攻撃的な人に拒否反応を示す人も多いので、
自分の考えと違う人や、中立の立場の人を説得するには、
(特に日本人は)相手を貶めずに、真面目に自分の政策を訴えるのがいいと思います。
で、話は戻って、「どうやって投票率を上げるか」という話ですが、
興味深い記事を発見しました。
「微妙な言葉の使い方の違いが、選挙への参加に影響を与える」(英語)
①「次の選挙に投票することは、どれくらい重要ですか?」
How important is it to you to vote in the upcoming election?
と、
②「次の選挙で有権者であることは、どれくらい重要ですか?」
How important is it to you to be a voter in the upcoming election?
のどちらかの質問をしたところ、
②で問われた方が、熱意や関心が高くなったということです。
「投票する」という動詞と「有権者(投票する人)」という名詞の違い。
こんな微妙な違いでも、随分変わってくるみたいです。
…英語では。
若者である我々も、重要な有権者(投票の権利を有する者)。
40手前で自分を「若者」と言うのも気恥ずかしいですが。
是非とも未来の日本に貢献したいものです。
ただし、2016年の大統領選挙の翌日、アメリカの大学生は
不安、ストレス、睡眠不足にさらされた、と言う記事も出ていますので、
(→こちら(英語))
周りに大学生(若者)がいる皆さんは、
あらかじめ選挙後の心のケアを準備しておいてください。
また、最近の記事で、こんなものも発見しました。
「睡眠不足が投票率を低下させる可能性がある」(英語)
日本は睡眠時間が少ないと言われていますが、
投票率を上げる施策は、意外とこんなところにあるかもしれません。
結論。
まずは選挙とか関係なく、日頃からたくさん寝てください。
と言うことで、今日もお読みいただきありがとうございました!