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2019.06.04
心理療法の価値
こんばんは。
令和に入って1ヶ月ほどなのに、多くの「悲惨な」ニュースが目に入ります。
それに伴い、「心のケア」の必要性も叫ばれていますが、
どれほどのものなのか、イマイチ、ピンと来ない方もいらっしゃるかと思います。
そこで今日は、「カウンセリング(心理療法)を受けることってどうなの?どれくらいの価値があるの?」
ということを書きたいと思います。
本来、ここのブログでは、こういう内容を書くべきなのかもしれません…。
「『満足』は『幸福』とは違う。」
という言葉がありますが、
2009年に、マンチェスター大学とウォーリック大学は共同で、
「心理療法はお金で換算すると、どれだけの効果があるのか」
を調べました→コチラ(英語)
この実験で、お金から得た幸せと、心理療法から得た幸せを比較したところ、
「心理療法からの幸せは、お金から得る幸せの32倍効率がいい」
ということがわかったそうです。
具体的には、
1300ドル(日本円で14万円程度)を心理療法で費やした時の幸福度は、
42000ドル(日本円で453万9千円程度)の昇給を得た時の幸福度と同等だったとこと。
454万円!!魅力的!!
非指示的カウンセリングなどの心理療法を経験することで、
一般の人たちが考えている以上の効果がある、ということです。
では、どんなカウンセラーにあたればいいのか、
という話になりますが、
別のサイトで、「カウンセリングではどんなカウンセラーに注意すべきか」
が紹介されていました→コチラ(英語)。
簡単に言えば、「ダメなカウンセラー」です。
紹介してみたいと思います。
①ナルシストカウンセラー
自信過剰で自己中心的。自分の功績やプライベートのことを語り、平等なカウンセリングになっていない。
②非倫理的カウンセラー
時間外に会ったり、デートしたり、クライエントのことをフェイスブックやツイッターに書いたりする。
③「知ったか」カウンセラー
なんでも知っているが、時間を知識の保持に費やし、「今―ここ」の感情を知ることを避け、思いやりに欠ける。ロボットのようなカウンセラー。
④「もう一回確認させて」カウンセラー
慎重を期して、確認を何度もするカウンセラー。クライエントが不安になります。
⑤先生
指示することが多く、平等に関わっていない。他の資質がなく、教えることだけだったら、それは「カウンセラー」ではありません。
⑥「理論家」カウンセラー
クライエントのニーズから離れて、理論に当てはめようとする。「○○大学の研究では~」的な話をしちゃう。
⑦思いやりすぎるカウンセラー
一緒に泣くカウンセラーもいたりしますが、それが過度になると、恩着せがましく、クライエントに対して精神的な刺激を与えることができていない。それでいて、「自分は仕事をした」と思っている。
ヤバい、⑥あたり、ちょっとやっちゃってるかも…。
カウンセリングは、クライエントとカウンセラーの相性があります。
正統や手法でやってても合わない人もいるし、
あんまり勉強をしていなくても合う人もいます。
イギリスの研究で、カウンセリングを継続しなかった人に「なぜやめちゃったの?」を質問したところ、
「期待していたものと違った」という回答が一番多かった、という結果が出たそうです(参照元見つけられませんでした…)
慎重にしっかり調べて、実際に一度受けてみて、合うー合わないを感じてから
継続するかどうかを決めれば、
良くないカウンセラーに台無しにされる確率は少なくなると思います。
こちらをお読みのカウンセリング未体験のみなさん。
カウンセリングっていいものだと思いますよ。
しっかり調べて、一度試しに受けてみてください。
ということで、今日もお読みいただきありがとうございました!!