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2019.05.21
人の顔を覚えるのが苦手
こんにちは。
突然出てきたこの写真は、世界中の人が夢の中で見ると報告されている男(this man)の顔です。
皆さんは、この男に夢で会ったことはありませんか…?
まあ、今回の記事には関係ないんですが…。
さて、私自身、この仕事(カウンセラーとか講師とか)をしていると、
色々な人に会う機会が多くなります。
一度会ったことのある方に「覚えてますよ」と伝えられれば、その後のやりとりもスムーズになると思うのですが、
いかんせん、人の顔が覚えられません。
この「人の顔を覚えられない」という現象。
細かく分けると
①文字通り、顔を覚えられない
②顔は覚えているが、どこで会ったか、名前は何だったかが覚えられない
の2種類に分けられると思います。
私の場合は、おそらく②。
どこかで見たことがあるけど、名前が出てこないことが多いです。
ですので、「見たことあるなー」と思いつつ、名前が出てこない場合は、
「やあ、お久しぶりです」的な表情をしつつ、近寄らずにあまり深入りしない、
という戦略をとります。
①の方も細かく分けると2つあると思っていまして、
ア. 写真1と写真2を見て、同一人物であると特定するのが苦手
イ. 写真は覚えられるが、実物と会うと写真と同一人物であると認識するのが苦手
に分けられると思います。
①でアの場合、脳の障害の一種、「相貌失認」というものかもしれません。
目、鼻、口がある、(人の顔である)ことは認識できるのに、全体の配置を見ると誰なのかが特定できない。
表情もわからない。
努力不足ではなく、脳がそうなっているわけですから、仕方がありません。
(訓練していけば、少し改善することもあると思います)
①でイの場合。
特に「写真は完璧に覚えられるのに」という方。
あなたは「超記憶力者」かもしれません。
超記憶力者のとある人物は、本にさらっと目を通すだけで、何ページ目の何行目にどんなことが書いてあったか、
映像で思い出せます。
しかし、人の顔は覚えられません。
表情があるので、写真とは「若干違う部分がある」からです。
超記憶力者は、それらを「別の人物」として認識してしまいます。
多くの人間は、「ちょっと忘れて何となく覚える」ということで、人を認識しているのです。
(ソ連の心理学者ルリアの研究した超記憶力者Sのエピソードは、また別の機会に)
その特殊能力は、いつか役に立つかもしれませんね。
さて、話は戻って、相貌失認の話。
ロンドン大学のバークベックカレッジのサイトに、「人の顔をどれくらい覚えられるか」をテストするページが用意されています。
(PCだけ対応のようなので、スマホでは実施できません)
↓↓
上のサイトに行っていただいて、
① I agreeをクリック
② 年齢、性別、ファーストネーム、メールアドレスを入れ、submitをクリック
(相当結果が悪い場合、研究のために連絡が行くかもしれないと書いてありますが、ここは日本だし大丈夫でしょう)
③ どのキー(ボタン)でもいいので押す
④ ここからスタートです。まずは、3枚の同一人物の写真を見た後、3人のうちどの人物かを選ぶテストです。1〜3の数字を選びます。
⑤ ④のテストが終わった後は、6人の写真を20秒間で覚え、その後、その6人に含まれていた人物を1〜3から選ぶ問題です。
だんだん難しくなります。
一通り終わると、結果が出ます。
平均は80%。60%以下の場合、「相貌失認」の疑いありです。
私の結果は、
74%。
平均よりちょっと悪い。
まあ、西洋人の顔だし、可もなく不可もなし。
超記憶力者でもなければ、相貌失認もありませんでした。
このブログを書いている最中、同じ横浜の事務所にいる「接客の紳士 タブさん」に、
人の顔を覚えるコツを聞いたところ、
「耳の形を覚えるといいですよ」とのこと。
もう一度やってみたところ…
耳がない…
諦めました。
人の顔を覚えようとする場合、「覚えようと思って戦略を立てる」ことが大事だと思います。
これは、方向音痴を直したい人にも当てはまると思います。
私をはじめ、多くの「人の顔を覚えられなくて方向音痴」の人は、
何となく見て覚え、もう一度同じ道に来た時(もう一度同じ人に会った時)は「何となくコッチっぽい」と選びます。
しかし、人の顔を覚えられる人(方向音痴ではない人)は、何か理由をつけて覚えようとします。
馬車道駅6番出口を出て3つ目の角を、または一つ目の信号を右
とか、
目のあたりが三宅さんに似ていて、三宅さんと同じように真面目で人当たりがいい人
とかです。
「そう言われている」というものなので、
まだ試したことのない方は、一度やってみてください。
ちなみに私は、試したことはありません。
ということで、今日もお読みいただきありがとうございました。