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ワンネス財団活動ブログ

2020.03.25

「ギャンブルだけの生き方から、幸せな生き方へ」沖縄施設でのプログラム修了式

今回の活動ブログは、先日、沖縄施設でのプログラムを修了したメンバーの話。
 
ワンネスグループの依存症治療共同体「セレニティパークジャパン沖縄 CURAデイケアセンター」スタッフの勢田裕則がレポートします。
 

 
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先日、CURA(キュラ)デイケアセンターのプログラムを修了して、家族のもとへ帰っていった加藤さん。
 
今回のブログでは、加藤さんが修了セレモニーで語った、共同体生活の経験をお伝えしたいと思います。
 

 
 
加藤さんは、2017年の年末に入所しました。
 
沖縄に来る直前は競馬に明け暮れ、夜、家に戻ると家族は鍵のかかった部屋で寝ており、奥さんとの会話もドア越し。「行ってきます」とだけ話しかけ、夜のバイトに行く日々だったそうです。
 
共同体入所当時は、自分がギャンブル依存症であるということや施設入所をせざるを得ないという事実を受け入れることができず、一刻も早く逃げ出してやろうという思いでいっぱいだったと、加藤さんは振り返ります。
 
気づけば、競走馬が走る音や、スマホでレースを予想している自分の姿が蘇ってきました。
 
施設から外出しても、街で見かける子どもたちが、まるで自分に「パパ」と呼びかけているような感覚になり、また、すれ違う人たちが笑っている姿を見るたびに何とも言えない気分になったそうです。
 
かつては、どうにもならない苛立ちを競馬をすることでしか発散できなかったので、競馬ができない代わりに共同体のメンバーたちに八つ当たりをすることもありましたが、共同生活を通して、プログラムを受けていくなかで、加藤さんは嫌なことからずっと逃げ続けてきたことに気付きました。
 

 
 
施設プログラムのダンスは、踊れないので嫌だった。
 
メンバーに誘われるカラオケは、上手く歌えないから嫌いだった。
 
でも、逃げずにありのままの自分を出せるようになっていく過程で、いつも隣に誰かがいて、いつも支えがあることに気付いたのです。
 
 
加藤さんが依存症回復プログラムを振り返る中で、一番厳しいと感じたのは「家族に対する埋め合わせ」だったそうです。
 
自身の父や義理の父からきつい言葉をかけられた。
 
しかし、その言葉は以前の受け止め方とは違って、自分のために言ってくれているんだなと思えるようになった。
 

 
そして、奥さんには一番感謝していると、語ってくれました。
 
施設入所の当初は、義理の父は奥さんに対して「離婚した方がいいんじゃないか、その方が楽だろう」と言っていたそうですが、奥さんは「私の好きになった人だし、最後まで信じたい」と伝えたそうです。そのことを知った加藤さんは、現実から逃げていたことがとても恥ずかしくなり、プログラムを進めていくための‘スイッチ’が入ったそうです。
 

 
プログラム修了セレモニーで加藤さんは、「自分のことを話すのが苦手だったけど、家族の前で体験談を話す機会にも恵まれて、その時に自分を頼ってくれる人がいるということが嬉しかったし、まだまだやることがいっぱいある」と、思いを語りました。
 
「自分がギャンブル依存症にならなかったらこんな経験することもなかったし、人のありがたみを知ることもなかった。今の僕は幸せです。」
 
「施設に入る前は、お金があると幸せだと思っていたけど、人と繋がっていることがどれだけありがたいか分かった。」
 
「人ってみんな寂しいと思う。連絡くれたら嬉しいし、そばに誰かがいたら嬉しい。上手く進めなくて悩んでいる仲間もいると思うし、回復はそんな簡単なものではないと思いますけど、僕の姿をみて何か感じてくれたらいいなと思います。」
 
入所当時はぶっきらぼうでイライラし、あまり自身を語らなかった加藤さんでしたが、プログラム修了間際には、笑顔が多く前向きでとても頼りがいのあるメンバーになっていました。
 

 
 
家族のもとに帰り、約1カ月が経ちます。そんな彼から先日、メッセージが届きました。
 
『(奥さんやご両親に)変に気を使うことがなくなったかなぁ。価値観の違いから喧嘩することもあったけど、ものに当たったりせず話し合えるようになった。今は育児での話がほとんどメインだけど「こんなことでイライラしたり悩んでる」ってことを就寝前にしてから寝るようにしてる。一日の振り返りと家計簿をつけるようになった。』
 
『(施設に)つながる前は、ギャンブルがずっと頭の中から離れなくて、不安やイライラから八つ当たりしてたけど、そのイライラがないから子どもたちと真剣に向き合えてる。』
 
『一番感じているのは、妻への感謝の気持ちです。帰って来て育児や家事の手伝いをするようになったけど、2年間仕事をしながらやりこなすのはとても僕にはできません。過去を振り返れば何してたんだろうってつくづく思うけど、過去は変えようと思っても変えられない。だから今の自分を見てほしいって気持ちでやっています。』
 
 
ギャンブル中心の生活から脱却することは簡単なことではありません。
 
ですが治療共同体プログラムを通して「ギャンブルに頼らずに生きていく」こと、「人とのつながりを大切に思う」こと。
 
これらができる素晴らしさを、加藤さんの姿を見て感じました。
 

 
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