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エモーショナルリテラシーとは

リテラシーとは「適切に理解・解釈し、表現する」という意味。
エモーショナルリテラシーとは「感情を正しく理解・認識し、表現できる力」と言われています。
最近では「心の知性」とも呼ばれ、「心の知能指数=EQ」と並んで注目されています。
ワンネス財団では、ポジティブ心理学を基本とし、それぞれの方にとってのウェルビーイングを
高めるなかで、エモーショナルリテラシーを獲得できるよう、カリキュラムを展開しています。

Emotional literacy

困難や問題、つまづきなどのなかで、自身の感情と向き合うことを避け、ごまかし続ける間に、自分自身の感情を正しく認識する力が鈍化し、問題行動につながるとも考えられています。

依存や自傷行為など、自分に対する暴力や、犯罪などの他者に対する暴力の背景には、自分自身に対処できていない感情が根底にあり、エモーショナルリテラシーが獲得できていない状況は、人生の生きづらさや問題行動に大きく影響しています。

人生の生き直しに欠かせない要素とであるエモーショナルリテラシーを、スキルとして育めるようカリキュラムを提供します。様々な感情や感覚を正しく知覚するためのカリキュラムを通して「エモーショナルリテラシー」を体得し、自分自身を客観視できる力を養い、人生の生き直しを支援しています。

このエモーショナルリテラシーを重視する理由は、先にも上げましたが、様々な課題を抱えるに至った背景に「感情」が大きくかかわっているという考えに基づいているため。

自分や他者への暴力から、自身が解放され、新しい生き方を身につけるためには、自分自身の中に生じる感情を理解し、表現することが必要です。

自身の感情と向き合うことは、人生に課題を抱える方に限られたことでなく、誰にとっても必要なことといえるでしょう。

エモーショナルリテラシーを
高めることで得られること

エモーショナルリテラシーを高めるカリキュラムは、自分の生活習慣や長く置かれている状況で「心のクセ」を理解することからスタートします。

  • 1感情の大切さを知る
  • 2自分の感情に注目する
  • 3感情に賢くなる
  • 4自分の感情のクセを知る
  • 5感情の使い方を知る
  • 6実行して感情の使い方を学ぶ
  • 7感情の使い方を習慣化する
    (新たなクセを体得する)
  • 8エモーショナルリテラシーが高まる

エモーショナルリテラシーは自分の感情や思考、内面の情報を読み解く力です。ネガティブな感情を肯定的に捉え直す力とも言え、ネガティブな感情を肯定的に捉えなおせるように学びを続けます。また自分だけでなく、他人の感情も正しく理解できるようになることで、人間関係が改善し、互いによい面を引き出せるようになっていきます。

自分は今、何を感じているのか。その感じていることを暴言や暴力で表現するのではなく、感じていることを心の奥に閉じ込め無視するのではなく、どのように伝えていくのか、どうしていくのかを知り、実践していくことで、今まで課題となっていた問題行動で表すのではなく、健康的な表現や方法で自らの心身を心地よい状態に導いていけるように成長していきましょう。

自身の感情を深く理解し、健康的な方法でコントロールできるようになることで、人生の回復と成長を何かに頼るのではなく、自分の力で維持できるように変容を遂げます。

エモーショナルリテラシーは人生の課題を抱える方たちだけでなく、夫婦関係や親子関係、企業でのチーム力アップなど、さまざまな場面でパワフルに効果を発揮してくれると考えており、支援カリキュラムとして提供が可能です。

エモーショナルリテラシーを
高めるカリキュラム

エンカウンターグループは、20世紀初頭に結核など当時完治が困難で 長期入院療養が必要だった病気の治療法の一つとして生まれました。


患者同士が小グループで自分達の問題の話し合いを進めたところ、 病状に画期的な改善がみられたのです。 その後、1940年代にイギリス人精神科医の マックスウェル・ジョーンズによって精神医学の分野に移植され、 クライエント中心療法(PCT)の創始者であるカール・ロジャースらの心理学者・療法家が発展させました。

アルコホーリクス・アノニマス(AA)などの自助グループのミーティングが、 いわゆる「言いっぱなし・聞きっぱなし」を基本にしているのに対し、 エンカウンターグループでは、出席者(パーティシパント)が意見や気持ちを自由に発言します。


そのことにより、自分の抱える問題を議題(トピック)としてグループに提示する人は、 問題を自分の言葉で語ることでより明確に理解し「振り返り(リフレクション)」を行なうだけでなく、周囲の人から新たな見方・考え・気づきを得ることができます。 これにより、迅速な問題の解決や、それが困難な場合でもより適切に対処していくことが可能になります。


セラピーとしてのエンカウンターグループは、 依存症からの回復を目指す治療共同体(セラピューティック・コミュニティ=TC)において、大きく進展しました。 現在の依存症の位置づけはエンカウンターグループ黎明期の結核と大きく似ています。

完治せず、症状が重篤な場合はリハビリ施設や病院などの社会から隔離された場所での滞在が余儀なくされます。また、一生涯をかけて回復に取り組む必要性や、 身体的・精神的・社会的なダメージの大きさから、 罹患者が互いの境遇や感情に共感したり動機や理念や目標を共有して協力しながら回復を目指したりすることが自然に行えます。



その結果、アメリカなどの依存症治療の先進国では、 多くの治療共同体や類似の施設・病院でエンカウンターグループが治療カリキュラムの中核に位置付けられています。


しかし、一方で自由な発言が可能な点は、 個人・不特定多数の参加者・グループ全体が特定の人を攻撃してしまう可能性があります。治療共同体の中には、クライアントの依存症に蝕まれた考え方や反社会的な行為をただすこと(コンフロンテーション)の道具としてエンカウンターグループに依拠しているところも多くあります。 これでは、社会の中でも極めて弱い立場にある依存症者を唯一安全に暮らせる場所で危険にさらす恐れが出てきます。このため、参加者が身体のみならず心理的・感情的にも絶対に安全な場所だと信頼できる環境が不可欠になってきます。

ワンネス財団は、米国のアリゾナ州など数か所と多くの刑務所でTCを運営しているAmity(アミティ)にグループの進め方(ファシリテーション)やTCの築き方を学んでいます。アミティでは、そこで生活する人の安全性が確保されている場所をサンクチュアリ(聖なる場所)と呼んでいます。


そこでは、傷つけられる恐れを抱かずに自分の考えや感情を表現することと同時に、同じ場所で暮らす仲間の安全を尊重しお互いに助け合うことを学んでいきます。また、アミティでは自分の感情に気付き理解・表現していく能力をエモーショナルリテラシーと呼び、これを高めていくことをカリキュラムの根本にしています。そして、お互いに教えあい学びあう場として自らをティーチング・セラピューティック・コミュニティと称しています。これをワンネス財団も目指しています。


我々がエモーショナルリテラシーを重視する理由は、依存症の背景として感情が大きくかかわっているという考えに基づいています。依存症などの自分に対する暴力や、犯罪などの他者に対する暴力の背景には、自分自身で対処できていない感情が根底にあると考えられます。


自分や他者に対する暴力から 解放されるには、自分自身の中に生じる感情を理解し、表現することで新しい生き方を身につけることができるのです。そのために、エモーショナルリテラシーの獲得が目指されています。そして、ワンネス財団のエンカウンターグループの中には、「傷つき」「怒り」「孤独」「不安」「痛み」などの感情を伝えることがカリキュラム化されています。