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ワンネス財団活動ブログ

2017.01.22

ICCE(国際アディクション専門職認定教育センター)のリカバリーコーチトレーニングが行われました

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1月4日。

私たちの2017年は、ワンネスグループの誕生の地、奈良でスタートしました。

国際的な依存症関連問題対策団体であるICCE(国際アディクション専門職認定教育センター)のトレーニングを受けるためです。

ICCEとは、国連に準ずる政府間組織「コロンボプラン」内の薬物問題諮問機関です。

※詳しくは、ワンネスグループサイトのICCEのページをご覧ください>>コチラ

 

今回のトレーニングはリカバリーコーチについて。

リカバリーコーチとは、依存症の当事者のそばに寄り添い、

依存の対象なしで24時間過ごすための様々なサポートをする役割です。

私たちは、リカバリーコーチを養成するためのノウハウを学びました。

 

講師は、

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ハジさん from シンガポール(右から2番目)。

ただ体操をしているように見えますが、実は違います。

リカバリーコーチのスタンスを一緒に教えてくれているのです。

「(日本語訳)大きなスイカ。真ん中から切って~、半分はあなた、半分は私。」

リカバリーコーチは指図するのではなく、

依存症当事者と意見を出し合い、最後は当事者に決めてもらう。

とても大事なことを伝えてくれました。

 

2人目は

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アーマットさん from インドネシア。

施設の中にあったけん玉をお気に召した様子です。

色々と教えていただきましたが、

中でも、主要な薬物が脳内でどのような動きをするのか、

身体で覚えさせてくれたことが印象的です。

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写真は、コカイン役(2名)、トランスポーター(輸送体)役、ニューロン役の姿。

 

そして、

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サスミタさん from インド。(右側)

日本にいらっしゃったときは、お風邪を召されたようで咳が大変そうでしたが、

そこは依存症回復支援の専門家。

依存性のある咳止め薬は飲まず、つらい思いをされながらも

熱心に講義をしていただきました。

 

途中から、ICCEの代表理事のテイさんも加わり、

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(左から2番目)

豪華メンバーから、世界水準の依存症の現状や支援の方法を学びました。

 

主に、パワーポイントを使った講義でしたが、

グループになっての議論の場も設けていただき、

すぐに使えるよう工夫してくださいました。

(リカバリーコーチのカリキュラムもそのように構成されています)

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依存症の治療計画や・・・

 

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今の資源でどんな援助ができるかや・・・

 

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依存症当事者はリカバリーコーチとかかわることでどのように変わっていくか、など・・・

 

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時には絵を描いたりしながら、楽しく学びました。

 

我々は今まで、責任感のあまり、多くのことを抱え込んでしまっていたような気がします。

依存症の支援は、

カウンセラー、デイケア職員、医療現場、ミーティングのスポンサー、

そしてリカバリーコーチと、信頼できる多くのメンバーと連携して成し得ていくものだと、

改めて学びました。

 

≪参加者の声≫

①三宅 隆之

リカバリーコーチについてのカリキュラムが日本に導入されることは、非常に意義深い。

私は、施設職員としてこれまで、自身の依存経験をもとに仕事に当たってきた。自身の依存についての専門家ではあったが、依存症(物質使用障害)の専門家としての知識は少なかった。

今回、自身の当事者性を超えた体系だった専門知識を得られたことで、より多くの方の手助けができると感じました。

講師の皆さんからは、知識のみならず、リカバリーコーチとしての気概の部分も教えて頂きました。これも、今後の仕事に活かしていけると思います。

 

②國澤 直樹

私は自身の回復経験をもとに支援に携わってきましたが、今回トレーニングを受けそれだけでは専門家としては足りない事を痛感しました。
リカバリーコーチがいかに専門性があり、携わる人々に良きものを手渡していけるのかを実感し、私自身の人生レベルを更なる成長へと導くきっかけとなりました。

日本にリカバリーコーチ導入。多くの人々が救われると思います。

 

③川口 衆

今回行われたICCEのRC資格認定のためのトレーナー養成は、Oneness Groupのみならず、日本の回復支援全体に多くの影響を与えたと思います。これはまさにこの種の依存症治療とサービスに関する総合的な訓練が全体として提示された、日本ではかつてない前例のない場です。私たちの国は先進的な経済と科学技術で知られていますが、精神的/行動的な健康管理は常に無視されてきました。それはしばしば、私たちが依存症に対処するにあたって他の国より30年遅れていると言われている所以です。教材や翻訳セッションの翻訳者として、2つのRCカリキュラムとUTC(1&2)がカバーする広範囲な領域に繰り返し感銘を受け、影響を受けました。科学的な根拠と倫理観の反映により、私たちは今、日本の回復支援志向のコミュニティを作り出す準備をしています。先生方の献身とICCE事務局に感謝申し上げます。

 

④和田 淳史

今回のトレーニングは9日間(テストのために1日)続いたため、かなり苦労しました。しかし、3人のトレーナーは皆さん熱心で、真剣で、教えることに専念してくださいました。それだけでなく、ユーモアのセンスを持って各モジュールの学びを理解しやすいものにしてくださいました。ですので、私たち(そしてたぶんトレーナーたちも)が疲れを感じ始めた訓練の後半でさえ、部屋にはまだ多くの笑いがありました。あきらめずに学ぶことの助けになったと思います。
今回のカリキュラムの内容は、初めて知る新しい知識や概念が多数ありました。彼らはトレーナーとしての経験も豊富で、さまざまなエピソードもお話しいただきました。
あるトレーナーがRCに最も必要とされるものを説明したとき、「心の働き」という言葉は私を感動させました。彼はリカバリーコーチとして、私たちは生きた経験、知識とスキルが必要であるとともに、まずは他者を助ける心が必要であると言いました。私はこの分野のすべての援助専門家と同じだと思います。
私はこの機会を与えてくれたトレーナーとICCEに深く感謝します。どうもありがとうございます!

 

年の初めにICCEのトレーニングを受けたワンネスグループ。

2017年も、どうぞご期待ください!

 

一般財団法人ワンネスグループスタッフ一同

http://oneness-g.com/

 

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