2017.01.27
『ただギャンブルをやめるだけじゃない、ただプログラムをするだけじゃない。大切にしていきたい人と人との繋がり』~ワンネスグループ各施設から セレニティパークジャパン(奈良)~
依存症治療共同体ワンネスグループの中で、ギャンブル依存症を中心とした回復支援を行っているセレニティーパークジャパン(奈良県大和高田市)。
現在はギャンブル依存症の他にも、アルコール依存やゲーム依存、さらには引きこもりなどの生きづらさの問題を抱えた多くのクライアントがスタッフと共に回復の道を歩んでいます。クライアントの個性は様々。「自分らしさを取り戻したい」と願うクライアント一人ひとりに合わせた依存症回復プログラムを提供しています。
今回は、施設の様子などをセレニティパークジャパンスタッフの木村勇也がお伝えします。みんなが「家族」のような関係になりたい。セレニティーパークジャパンセンター長の大田が、日頃からスタッフやクライアントに向け伝えているのがこの想いです。
先日、実際にあったエピソードをご紹介します。 クライアントの一人が「施設から出たい」と思いを話しました。入所数ヶ月の彼。はじめは怒りに任せ、言葉を発するだけ。しばらくすると何も話してくれなくなってしまいました。原因は「孤独感」。一人で自分自身と戦っていました。
回復をあきらめたその眼差しを見たスタッフ・クライアントが
「彼だけの問題じゃない。ここで全員の問題として話をしよう。」
「今苦しんでいる仲間がいる。助けたいからみんなの力を貸してほしい。」
これをきっかけに、その場にいた全員が苦しむ彼のもとへ。
その瞬間に、「家族」のような温かさを感じたと多くのクライアントが口にします。
その場にいる全員が、彼に言葉をかけていきます。すると、諦めが伝わる表情に少しずつ前向きな明るさが戻ってくるのが見て分かったそうです。それまで話してくれなかった彼が口を開き、「みんなが分かってくれた。ありがとう。」
ずっと言いたくても言えなかった苦しさを、周囲が本当は分かってくれていたことに心から安心したと、後になって話してくれました。現在、彼は前向きさを取り戻し、また回復の道を歩み始めました。
「今はみんなを家族だと思ってます。困っている人に何か役に立てることをしたいです。」誰かが苦しい時にはどんなときでも全員で駆け付ける。そんな人たち、温かい居場所があるが「家族」のような関係なのではないでしょうか。
依存症はひとりでは回復できないからこそ、時には周囲の助けが必要です。
私たちスタッフも一人のギャンブル依存症当事者。だからこそ、共感できること、助けられることもあると信じています。
現在、セレニティーパークジャパン奈良では入所以外の回復資源として通所型「日曜コース」の開設もしております。現在は第2期の折り返し地点までやって参りました。
『できれば仕事を辞めたり休職したりせずにギャンブルを止めたい。』『いまはギャンブルを止めてはいるのだけど、止め続けられるか心配なので助けを借りたい。』このように、様々な理由で日曜コースに参加されています。
そちらのご紹介も、今後させていただきたいと思います。
<日曜コースは、今年5月から名古屋でも開催予定です、名古屋会場の詳細については、改めてお知らせします。>
■お問合せ先
一般社団法人 セレニティパークジャパン奈良
TEL 0745-24-2050
MAIL:miyake@spj-ag.org
【セレニティパークジャパン奈良・名古屋】
ギャンブル・アルコール依存症の回復施設
http://spj-ag.org/
_____________
【施設のことがよく分かるブログも更新中!】
http://spj-ag.org/hibi/
_____________
ギャンブル・アルコール・薬物依存症でお困りの方、ご家族の方へ
専門的知識と数多くの依存症者と関わっている経験豊かなスタッフが対応します。安心してご相談ください。
【依存症相談ダイアル】
TEL0120-111-351
(受付時間/月~金 10:00~17:00)
【依存症SOSメール相談】
※年中無休受付
https://asp.jcity.co.jp/FORM/?UserID=spjag&formid=128&_ga=1.167836577.1037665726.1427341866
最新の記事
アーカイブ
月を選択