2017.02.12
“楽しむ”依存症から回復し、人生を変えていく大切なキーワード。依存症治療共同体 ワンネスグループ 沖縄GARDEN(ガーデン) プレジャープログラム
依存症治療共同体 ワンネスグループ 沖縄GARDEN(ガーデン) スタッフ阿部のプレジャーレポートです。
私たち依存症治療共同体ワンネスグループが、依存症からの回復にとって日々意識しているキーワードの一つに“楽しむ”という言葉があります。
実は南城依存症ケアセンター(沖縄GARDEN・ガーデン)へ繋がりたてのクライアントにこういう話をすると・・・。「こんな絶望的な状況で楽しめるわけがない!」「のんきに笑っている場合なのか?」「これまで散々周りに迷惑をかけてきた自分たちが楽しんでもいいのか?」というような返事が返ってくることがあります。
振り返れば、“依存症”になってからの人生は“依存行為”を行うことで表面的には楽しそうに感じていたとしても、本当の意味で自分の人生を楽しむということとはかけ離れたものでした。だからこそ、今更どうすればいいのか分からなくても仕方がないと思います・・・。
そこで、依存症治療共同体ワンネスグループ 南城依存症ケアセンター・沖縄ガーデン(ガーデン)は、週に1日“プレジャー(集団の余暇)”プログラムを導入しています。役割の一つであるプレジャー係を中心に自分たちで企画、運営をしてもらうという、先日のブログでもお伝えした沖縄のキャンプと同じ流れですが、毎週クライアントの希望や沖縄の特性を踏まえて様々なことを行っています。
例えば先週は、20度まで気温が上がった春の陽気の中、世界遺産登録・国指定遺跡である「勝連城跡(かつれんじょうあと)」と「座喜味城跡(ざきみじょうあと)」の見学に行ってきました。テーマは「琉球の歴史を五感で感じること・・・」どちらも全員が初体験。
それぞれが思い思いの場所で昼食を食べ、日差しを浴び、積み重ねられた石垣に触れ数百年の歴史の重みとふれ合っていました。その後、当初の予定にはありませんでしたが、前に行ったことがある仲間から「すごくキレイだったからぜひ見てほしい!」と声が上がり少し足を延ばして残波(ざんぱ)岬まで行ってきました。眼前に広がるコバルトブルーの海を見ながらゆっくりと深呼吸し、心地よい浜風に吹かれてさらにリラックスできました。
依存症から回復をしていくためには“楽しんではいけない”ではなく“楽しみたい”と思うこと。依存症で傷ついた自分たちの『こころの声』に耳を傾け、喜ばせてあげること。そして、これまでと違う選択肢を選び行動し続けること。それを一人ではなく仲間としていくこと。あせらずにゆっくり一歩ずつ・・・。そうして自分が笑顔を取り戻すことが、いずれ周りの笑顔も取り戻せると私たちは信じています。
クライアントひとりひとりが回復し、それぞれの新しい人生を楽しめるように依存症治療共同体ワンネスグループは応援していきます。
南城依存症ケアセンター
沖縄GARDEN(ガーデン) スタッフ 阿部久嗣
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【今回、セリーン博士WS開催にあたり人の集まりやすい東京ではなく、あえて沖縄を開催の地に選びました。】
~セリーン・ベガ博士による「鍾乳洞ワークショップ in 沖縄」~
身体や動きの探求は、他の表現アートと同様に、このセミナーに経験的な性格を与え、頭での理解を超えた変化を生み出します。また、豊かな自然に囲まれ、歴史と文化、伝統が生きる沖縄での開催されるので、セミナーの体験だけでなく、魅力いっぱいの沖縄そのものを満喫していただける素晴らしい機会になることでしょう。ここでの様々な体験を味わってください。
■2017年4月21日(金)~23日(日) セリーン・ベガ博士 ソマティックトランスワークin沖縄
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