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2016.05.20

『共依存症12ステップへのガイド』ニューヨークタイム誌でベストセラー作家に選ばれた依存症当事者 メロディビーティ ワンネスプグループ・ワンネス出版より 発刊

ニューヨークタイム誌でベストセラー作家に選ばれた依存症当事者

メロディビーティ

彼女の本を依存症回復支援ワンネスプグループ・ワンネス出版より 発刊

『共依存症12ステップへのガイド』

ワンネスプグループは4冊目の翻訳出版です。

”12ステップは20世紀のための
最高の癒しのギフトである。” 

- テリィN.

序文

 私が最初に12ステップのことを知ったのは、薬物依存症から回復するため州立病院に強制入院させられた時のことだった。ソーバー(アルコールを飲まない、しらふの状態)になりたかったわけではないしそんな所にはいたくなかったが、法律上の問題を避けるため治療は受けておかなければならなかった。
 治療の一部として、病院の講堂で行われる摩訶不思議なセッションに出席させられた。週に二度、病院外から何人かやってきて舞台に上がると、その人たちは自分の身の上話を始めた。アルコールを飲んでいたとき生活がどれほど荒(すさ)んでいたか、何が起きたか、そして今はどんなに素晴らしい人生になっているかという内容の話だった。問題や苦しみばかりの過去から、ずっと幸せに暮らしていける現在へと変わっていったのだ。
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 そんな人たちからはなるべく遠ざかろうと、私は一番後ろの席に座っていた。ところがある日、一人の男性からまるでみぞおちに直撃パンチを食らされるような話を聞かされたのだ。それはもうその人の話ではなく、私の話だった。私の苦しみ、闘い、隠していた恐れ・・・自分自身にさえ隠していた私の恐れを彼が話していた。自分なりの計画があったにも関わらず、そのとき何かが変わった。私はソーバーになったのだ。
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 それから七年の歳月が流れ、何人かのアルコール依存症患者との恋愛関係を経た後、ただソーバーでいるだけでは足りないということが、私には分かっていた。このまま一生幸せに生きていけるという自分ではなかった。私は共依存症の回復へと向かっていたのだった。
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 ここでまた私は12ステップに対面したが、それは違った見地からの対面だった。今回は他の人のアルコホリズムに影響を受けていたのだ。やがて、私は真実を知ることになる。問題は他の人ではなく自分のこと、自分の共依存症のことなのだ。 - 今にして思えば、その問題は4歳のときからあったのではあるが。
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もう一度12ステップに直面させられるなんて嬉しくはなかったが、別の回復を必要とするほど苦しみに苛まれるのも嫌だった。一生のうち、直面しなければならない大問題なんて一回あればそれで十分と思っていた。 
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 しかし、今は感謝の気持ちでいっぱいだ。最初に12ステップに出会ったときは、ソブラエティ(飲まないこと)というギフトが手に入った。2回目に出会ったときは、自分の人生というギフトを受け取った。12ステップが共依存症からの回復を提供してくれたのだ。
 この本には12ステップのこと、その原理が、共依存症からの回復にどのように応用されるかということが書かれている。読者がいつも出席する12ステップグループがどれかということは関係ない。
 魔法(マジック)を探していた人はたくさんいることだろう。人生の中で回復の謎を解く鍵に対してどれほどお金をかけ、それが手に入ることを待ち続け、祈り、探し、恋焦がれ、希望を持ったことか。自分を幸せにしてくれる、自分の痛みを止めてくれる、自分を変えてくれるものなら、それが人でも場所でもものごとでも何でも構わなかった。それを私たちは探し求めていたのだから。
 自分が変わるものと思い、何度セミナーに参加したり本を買ったりセラピストのところへ行ったりしたことだろう。もちろん回復に向かうこのプロセスの中でそういったものは有効なツールである。

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しかし、これだけではない。「いつセミナーをするか」「個人的に相談してもらえないか」といった問い合わせや「あなたとお話さえできれば、それだけで私は良くなると思います。私の回復への鍵を握っているのは、魔法を知っているのは、あなたなのです。」といった手紙を受け取ることがよくある。
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その気持ちは良く分かる。私自身、ほかの人に対しそう思っていたことがあるので。アーニー・ラーソン、アン・ウィルソン・シェイフほか、誰か師となる人に出会うことさえできれば私は変われる、完璧に変わっていけると思っていたのだ。
 でもそれが、本当ではないことは分かっている。私たち一人ひとりが自分の鍵、自分の魔法を持っている。その魔法を見つけ出すだけのパワーと能力が一人ひとりに備わっている。現在の状況がどうであれ、自分個人の癒しのプロセスを開発していけるのだ。
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 その方法は12ステップを行っていくことで、これらのステップが共依存症からの回復のための基本的原理となる。ステップを行うことで自分が必要とする人、セミナー、専門家、書籍へと導かれていく。その時期に来たらのことではあるが。
 しかし、完全に変わっていくにはステップがその中核となる。ステップが回復への道なのである。
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 それが理由で私はステップに関しての本を書いている。
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 共依存症回復に関連した12ステップグループが全米にいくつも芽生えてきた。しかし、そういったグループにニューカマー(新人)はいくらでもいても、オールドタイマー(長い経験のあるメンバー)の数が極めて少ない。実際にステップを行ってそれを経験してきた人
のことである。時には、回復しようとしている行為そのもの - 世話をする、恥に振り回される、コントロールする、強迫観念に囚われる、被害者観念、責任放棄などといった行為自体をメンバーがグループの中で実践してしまうこともある。それ以外に何をしたら良いか分からないままミーティングに参加しながら、12ステップという解決策ではなく問題にフォーカスをおいてしまう人が少なくない。
この本は、こういった数ある共依存症グループが幼年期から成人期へと移りつつある中、共依存症からの回復を目指す読者のための私からの贈り物である。またこれは自分自身へのギフトでもある。この本を書くプロセスの中で私は12ステップへの信頼を新たにし、新鮮なものにすることができた。12ステップはどんな人の人生でも、私自身のも含め毎日の暮らしの中で回復を促進するパワーがあることを確信したのである。
 本書に取り組むにあたり、数多くのメンバー、様々なグループに参加するメンバーから話を聞いた。コーダ (CoDA:Codependents Anonymous)、アラノン (Al-Anon:アルコール依存症の家族メンバーに影響を受ける人のため)、ファミリー・アノニマス(薬物、行動の問題がある家族メンバー、一般に子供に懸念する人のため)、コーサ(Cosa:セックスアディクト)などでこれ以外にもある。
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 摂食障害、薬物依存などと共依存症のコンビネーションのように、アディクションの重なる人にも話を聞き、近親相姦、虐待などの問題および共依存症から回復する人とも、ただ共依存症だけと考える人とも話をした。
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 ストレートおよびゲイコミュニティの人々とも話をした。
 全米中、あらゆる方言で「あなたのために何をしましょうか?」と聞くのを止めて、「自分のために何ができるか?」と質問し始めた人々と話をした。
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 こうして話をした人々の共通点というと、何の12ステッププログラムに出席していようが、共依存症が回復の問題として重要なものと考え、12ステップが共依存症の問題にどのように応用されるかについて話すことを厭わないということだった。
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 私が話を聞いた人々は、特定のグループを代表して話しているのではない。この本は特定の12ステップグループが、推薦したり、スポンサーだったり、提携するものではない。12ステップグループの意見を代表するものでもない。また、12ステップグループを宣伝するために書かれたのでもない。これは、12ステップが共依存症からの回復をどのように促進するかについて考えることの火種、引き金となるようにと書かれた本である。
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 そうすれば読者は自分にとって、これらの原理がうまく応用できていることをほかの人に示すことができる。
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 それが回復と呼ばれるものである。
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 話を聞いた人々の匿名性は厳守されている。この本には、共依存症およびそれに関連した問題からの回復のために利用される12ステッププログラムのリスト、さらには、回復の様々な段階で役に立ったとされる本のリストをも掲載した。中には回復のための本、大切な宝物、道のりで役に立った小さなギフトなどもある。クラシック(古くから愛されたもの)とフェイバリット(みんなのお気に入り)のリストである。
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 これは読者の思うとおりに使える本で、最初から最後まで読むように書かれてはいない。自分にとって「これだ!」と思えるチャプター(章)またはステップから始めることができる。これはステップについての本ではなく、著者のほかの本と同じく、個人的で偏見に満ちた意見が書かれてある。
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 それぞれのチャプターの最後に、そのステップが自分の生活の中でどのように応用できるか、その思考の引き金となるアクティビティを薦めてみた。質問を読み、それに対する自分の答えを考えれば良い。または、自分の答えを日記またはノートに書き記すこともできる。自分の考え方を明確にし、回復を促進するため、信頼のおける友人とその答えについてディスカッションするのもいいかも知れない。
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 もともとアルコール依存症からの回復のために作られた12ステップではあるが、敬虔な気持ちでその12ステップについて書かせてもらった。本書では、共依存症の問題からの回復にこの12ステップがどのように作用するかを正確に表現しようとした。しかし、12ステップに関してものを書くのはステップが何か、何を可能にするものかはあまりよく反映されない。12ステップのマジック、ミステリー、パワーとは私たちがそれぞれ個人的に自分の生活の中で応用することでしか理解することはできない。それで初めて本当の12ステップの正体というものが分かるのだ。そのときに、それが12のお勧めリスト以上のもととなるのである。
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 「12ステップは自由だとつくづく思う。」とジョディ。「自由というのもが本当に何なのかということのヒントを与えてくれる。自分の既存の考え、自由とは何か、人間であるとは何か、スピリチュアルであるとは何かといった自分の考えに、ある意味で挑戦しながらそのヒントをくれる。私にはそれが必要。」
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 12ステップが私たちにしてくれたことを読んだ後、それが自分の人生の中でミステリー、マジックとなるところを捕まえてほしい。
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 ビギナーのために。「ステップをワークする」などといった回復の独特の言い回しに、つい困惑してしまうかも知れない。ステップをワークするとはどういう意味なのか?そのことについて考える人、書く人、または、学校の宿題をする、税金申告をするのと同じやり方でステップに取り組む人もいる・・・躾のしっかりした、献身的なやり方である。スポンサーとステップを行う人もいる。スポンサーとはプログラムの中で、メンター(助言者)として自分で選ぶメンバーのことだ。ミーティングに行って、話しを聞いて、ステップが身につくようにする人もいる。こういったやり方の中間を取る人もいる。
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 ステップをワークするとは何を意味するか、それぞれ自分のバージョンを自由に見つけられる。私にとっては、出来事の前、途中、時には後になって12ステップのことを考えると役に立つ。例えばコントロールしようとか、自分の面倒を見ないとかいったつい共依存症的な行動に陥ってしまうような出来事のことである。感情的な痛みがあるとき、行き詰まったとき、自分の感情から逃避していることに気づくようなときに私はステップのことを考える。
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 自然とプロセスが出来上がり、人生の道のりを歩みながら、本能的にこういったステップにフォーカスを置くようになる人が多い。ステップをワークし始め、そしてそのうちステップが私たちにワークし始める。自分が抵抗しているときにステップが私にワークすることもある。ステップで私たちは変わる。しかし、このトランスフォーメーション(内側の変化)は知的に考えるものではなく、体験しなければならないものである。
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 ステップをワークするとは、自分の生活の中で回復の原理を応用するために人間的な努力を重ねるということで、それによって行動、感情、スピリチュアルな部分での深遠な結果が得られるのである。これに続くチャプターで、そういった努力の内容、結果に私たちは目を向けていく。
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ワンネスプグループは依存症に関わる本を少しづつですが出版していきます。
依存症で苦しむ方を手助けするワンネスプグループ。マーケットは小さく赤字ですが、こうした良質な本を依存症の回復に役立てていただきたく日本の底上げに貢献した所存です。

依存症は回復できる、できるのです。そのためにワンネスプグループは活動の幅を広げています。

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