「大切にしていきたい、地域・人との繋がり。」依存症治療共同体ワンネスグループ奈良ガーデンボランティア活動プール清掃レポート

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2018.06.10

「大切にしていきたい、地域・人との繋がり。」依存症治療共同体ワンネスグループ奈良ガーデンボランティア活動プール清掃レポート

こんにちは。依存症治療共同体ワンネスグループ奈良ガーデンスタッフの川端です。

ワンネスグループは依存症回復支援施設として活動していく上で、地域の方のご理解と支えがあって今に至ります。

今回はその地域の方々との関わりと一部をご紹介させていただきます。

6月に入り、いよいよ本格的に暑くなってきましたが、これからは学校の行事としてプール開きが行われます。

そこで以前から支援をしていただいている近隣の幼稚園のプール清掃に、社会・地域貢献の一つとしてボランティア活動を行いました。

到着すると約一年間手入れをしていないため、なかなかの汚れがありましたが、各自で役割を分担して取り掛かりました。

なんだか依存症の病真っ只中にいたころの自分の心模様のようで早く綺麗にしてあげたいなという気持ちが込み上げてきました。

病に苦しんでいた頃、本当はこんなはずではなかったという思いや、夢や希望もあったけれども、どこからか歯車が狂い始めてどんどん深い暗闇の中に溺れていってしまった経験があります。

家族や大切な人を傷つけるようなこともしたくなかったが、それでも依存行為を続けながら生きていくために自分の心を置き去りにして、荒れ果てた生活を続けていました。

孤独で暗くて、誰かに本音を話すこともなく、それでも今更引き返すことはできないという気持ちと、やり直せるなら生き直したいという気持ちが入り混じった状態です。

私は、はみ出し者で孤独だと思っていましたが、今にして思えばそんな自分を支え続けてくれていた人達や、手を差し伸べてくれた人達がいたことがわかります。

自分では立ち上がることができず、周囲の人達の愛情によって暗闇に光が差し込み、少しずつ人生に希望を持つことができるようになってきました。

今回プール掃除に行かせていただいた幼稚園も依存症治療共同体ワンネスグループの設立当時から支援をしてくださっています。

そういった地域の方の支援があったからこそ、現在、依存症治療共同体ワンネスグループでは繋がってくるメンバーに回復のバトンを手渡すことができています。

ボランティアでプール掃除に参加したメンバーも、施設での回復支援プログラムを続ける中で健康的な生活が送れるようになっており、今までは支えてもらいっぱなしだった人生だったが、こうやって誰かの役に立てるような生き方ができるようになってきたことに感謝と、何よりも自分が社会に貢献できていることで居場所を感じられることが嬉しいという話もありました。

依存症治療共同体ワンネスグループは地域の皆様と支え合いがあって、回復のリレーを続けていけることに感謝しております。

依存症治療共同体ワンネスグループ奈良ガーデンスタッフ川端理之

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