2016.11.02
依存症治療共同体ワンネスグループが各地で行う【依存症を知るセミナー】知ることは防ぐこと。知ることは解決への第一歩。そこから始まる回復があることを伝えに、今日もどこかでメッセージを運び続けます。
依存症治療共同体ワンネスグループが各地で行う【依存症を知るセミナー】知ることは防ぐこと。知ることは解決への第一歩。そこから始まる回復があることを伝えに、今日もどこかでメッセージを運び続けます。
依存症治療共同体ワンネスグループが開催している「依存症を知るセミナー」
奈良から始まり、今では沖縄、大阪、京都、兵庫、和歌山、三重、岐阜、愛知、東京の定期開催から、年に一度東北地方を回るキャラバンなどその場は全国に広がり続けています。
今回レポートするのは、毎月第3土曜日に行っている那覇市。
10月は「ギャンブル依存症から見る若者の依存症」というテーマで行いました。
ギャンブルのみならずスマホやネットゲーム依存など若年齢化が進んでいるとされる依存症。
その傾向と対策について、自身がギャンブル依存症である島辺が解説しました。
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まずお見せしたのは、依存症治療共同体ワンネスグループに“ギャンブル依存症”で入寮されたクライアントの最新のデータとして、ギャンブルを始めた年齢が10代後半からという割合が約8割、そして残り2割は20代という結果。
大学進学や就職など、人生のステージアップをしていく時期に、ふとしたきっかけでのめり込んでしまう。そしていつの日かギャンブルが生活の一部となり、ギャンブルをやめられない生活が続き、最後は学校や仕事をやめるだけではなく、借金を重ね家族や周囲を巻き込んでいく・・・
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その背景に「単に気晴らしや、面白さを求めていただけ。」というものではなく、本当は「幼少期からの社会や家庭での人間関係、挫折経験、先行き不安等からの逃避の為、結果的にギャンブル場という一般社会とは違ったコミュニティに刺激を求め、自分の居場所を作るしかなかった。」という心の問題があること。
またギャンブル依存症は身体に出る症状が少ない為に本人や周りも問題意識を持つことが難しいことも、病状を悪化させてしまう要因であることをお伝えしました。
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そして、依存症治療共同体ワンネスグループはこのような状況への有効な対策として、インタベンション(介入)と呼ばれる方法を積極的に活用していることを説明しました。
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現在施設につながる8割の利用者さんはこのインタベンションを経ています。
島辺自身もインタベンションを経て施設につながる事が出来た一人です。
当時は朝早くから夜遅くまで働いていて、プライベートよりも仕事優先で頑張っていたこともあり、それがうまくいかなかったり、イライラが溜まると唯一の気分転換のつもりでギャンブル場に足を運んでいました。今思えば人間関係を気にしなくても良いギャンブル場に自分の居場所を作り、もう一人の自分になることで現実逃避を続けていました。
結果、生活できなくなるまで借金を重ね、仕事以外の時はうつ状態になってしまいました。おそらく、そのまま施設につながらなかったら行きつく先には刑務所か死が迫っていたことでしょう。
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知ることは防ぐこと。知ることは解決への第一歩。
依存症治療共同体ワンネスグループが行うセミナーは、病識の向上や啓蒙活動だけが目的ではなく、いまだ苦しんでいる仲間やご家族のために少しでもお役に立てることがあれば、大切な命をつなぎとめることができればという思いで行っています。
そこから始まる回復があると信じて、メッセージを運び続けます。
一般財団法人 ワンネスグループ 全国各地で開催しています「依存症を知るセミナー」詳細をご覧いただけます。
http://oneness-g.com/semi.php
一般財団法人ワンネスグループ
代表理事 矢澤祐史
http://www.oneness-g.com/
<矢澤祐史 公式サイト>
http://oneness-yazawa.com/
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