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ワンネス財団活動ブログ

2019.05.10

「薬物依存やパーキンソン病などを抱えた自分を変えていく」マラソン大会へのチャレンジで掴んだ喜び

今回の活動ブログは、マラソン大会へのチャレンジを通して感じた「回復の喜び」をレポート。
 
ある施設メンバーがハンディキャップをエネルギーに変えていく姿を、セレニティパークジャパン沖縄でスタッフ研修中の松井健二がレポートします。
 
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今年3月、沖縄県糸満市で「第一回いとまん平和トリムマラソン」が開催され、様々な障がいの有無にかかわらず誰もが参加できるという大会に7,000人を超えるエントリーがありました。
 

 
その中に、セレニティパークジャパン沖縄 南城依存症ケアセンターの利用者である小島浩さんをはじめ、数名の施設メンバーの姿がありました。
 
小島さんは、覚せい剤の依存症で当施設に繋がりました。過去は反社会的勢力に属していた時もあり、刑事施設への入出所を繰り返していたといいます。
 
あるきっかけがあり、「もうこんな荒んだ生活は終わりにしたい。穏やかに暮らしたい。」と決意し、依存症脱却を目指すようになったそうです。
 
 
小島さんは依存症だけではなく、「パーキンソン病」「小脳疾患」「ジストニア」という難病も抱えており、左目も失明しています。
 
施設へ入所した当初はまともに喋ることも立つこともできない状態でした。また、過去の生き方を中々変えられないままでいたため、施設の中で孤立していき一度は出て行った事もありました。
 
色々な偶然が重なり施設に戻ってきた小島さんでしたが、「この人は口だけ」という声が他のメンバーからあがるなど、厳しい現実が待ち受けていました。
 
小島さん自身にとって大変辛い時期だったと思われますが、しかし、その状況が大きな転機となったのです。
 
彼は抱えている辛さを、人や環境や病気のせいにする事をやめて、自分を磨く事を始めたのです。
 
人に頼んでやってもらっていた事を、全て自分で行う事にしたのです。また、その頃から毎週末ウォーキングを欠かさず行ってリハビリに専念し、沖縄の綺麗な自然に触れていくうちに、心身共に回復していき、マラソンに出場できるまでになりました。
 
そして、彼自身が変わった事で周りのメンバーたちも変化していきました。
 

 
 
「自分が変われば世界が変わる」ということを身をもって示した小島さん。
 
マラソン大会前には、「自分のような人間がマラソンに出ることで、同じような障害を持った人々に勇気を与えることができたら。」と語っていました。
 
自分だけのことを考えるより自分に与えられた使命や役割を自覚し、他者のために動く人の方が幸福度が高くより大きな事を成し遂げられるといいます。
 
それは、依存症や障害からの回復にとっても大切な考え方だと思います。
 
 
マラソン大会の障害の部にエントリーした小島さんは、35分24秒というタイムで無事に完走しました。
 
もうすぐ還暦を迎えられる小島さん。
 
完走後には「人生なかなか捨てたもんじゃない」と語ってくれました。
 

 
 
長い人生の中で、何もかも上手くいかず「もう全てを投げ出したい」と逃げたくなるような経験は、誰しも一度や二度はあると思います。
 
少なくとも小島さんは当施設でその瞬間を味わったのですが、その中で自分磨きを始めたことによって、崖っぷちに追い詰められた人生を劇的に変えた事は言うまでもありません。
 
その奇跡のような出来事が、利用者やスタッフのみんなを含めた施設全体に与えたポジティブな影響は、言葉では計り知れないものだと思いました。
 

 
 
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