2019.07.15
「自分を大切にしてほしい」奈良:中学生に向けた薬物乱用防止メッセージ
今回の活動ブログは、中学生に向けた薬物乱用防止メッセージについて。
薬物やアルコールなどの依存症回復支援施設「奈良GARDEN」スタッフの川端理之が、先日奈良県内の中学校で行われた講演会の様子をレポートします。
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奈良GARDENは2005年の開設以来、依存症回復支援の活動以外にも地域の皆さんから講演会やセミナーの依頼を頂くなど、多岐にわたる活動をさせていただいています。
今回は、奈良県生駒郡の平群(へぐり)町立平群中学校から、生徒さんたちが対象の「薬物乱用防止講演会」の依頼を受け、奈良GARDENでスタッフ研修中の平山圭吾が、自身の薬物依存症経験を交えたメッセージを届けました。
講演会には生徒さんや先生の皆さんだけではなく、保護者の方、地域の方など約200名が参加されました。
壇上で平山は、薬物を使うことでどのような人生を歩んだのか、そして薬物を使わずに生きていくためにはどのような取り組みが必要だったのかを話しました。
「自分が学生のときは、薬物を使って生きていこうなんて考えはなかった。しかし、いつからか友人と自然にありのまま過ごすことができなくなってしまった。」
「本当はやりたくないと思っていたことも、自分の居場所を失うことが恐くて、周りの人たちに合わせて一緒にやってしまっていた。」
「誰かと一緒にいても満たされることはなく、いつも自分自身を偽って生きていた。その満たされていない心の隙間に入り込むようにして薬物にのめりこんでいった。」
「気がつけば刑務所に3度服役することになり、それだけでなく薬物欲しさに悪事に手を染め、たくさんの人を傷つけてしまった。」
薬物を使用することでどのような出来事が起こっていくのか、その真実を伝えました。
そして、本当の意味で薬物乱用を予防するということは、『自分の心の隙間をそのまま放置しないこと』。
自分の心を満たすために、自分が自分のためにしてあげられることを知り、それをやっていくことが大切だということを参加者にメッセージしました。
「過去の自分は人に助けを求めることができなかったが、現在では信頼できる人たちに囲まれ、少しずつ自分の‘本当の声’が出せるようになり、自分の人生に満足できるようになってきている。」
「それらの経験から皆さんに伝えたいのは、自分を大切にするということ。周りの人たちの意見に流されて自分を見失ってしまうのではなく、自分の想いや考えを大事に表現してほしい。」
本気で自分の人生を生きることに挑戦してほしいという願いを込めて、講演を終えました。
地域の皆さんにワンネスグループを知っていただく機会があることによって、今もどこかで依存症で苦しんでいる人たちが、解決策を手にする機会が増えていくことを願っています。
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