2021.04.19
「愛」に出会う生き直し 愛知県内の少年院へ
先日は、愛知県内の少年院へ。
昨年秋から、自分たちの使命に導かれて、共同代表の三宅と刑事施設元教育専門官の乾井さんの3人で、全国の刑事施設や地域生活定着支援センターなどの関係機関を回っている。
それは、ワンネス財団の存在と「POWER TO THE PRISONERS(P2P)」の企画を知ってもらうため。そして、今よりも多くの出所・出院者を引き受け、ひとりでも多くの方が再犯をせず、生き甲斐をもって生き直すための支援をするという目的のために。
今回は、愛知少年院と豊ケ岡学園の2か所で面談の機会をいただいた。これが22か所目の訪問となる。
愛知ということで、途中、味噌煮込みうどんを食べてから豊田市へ。
豊田市の愛知少年院は第一種の初等少年院。「愛」と刻まれた石碑に心惹かれた。
その後、豊明市の豊ヶ岡少年院(こちらも第一種)を訪れた。
ここは現在入院者が少ないそうで、院内を案内してもらったのだが、とても落ち着いた雰囲気だった。ここなら入ってもいいかも 笑 って思うくらい良い雰囲気だった。
地域の協力者との連携が随所に見られ、福祉施設の利用者とともに絵画に取り組んだり、地元の伝統工芸を作るなど、つながりを感じる多様な取り組みがある。
創設者の加藤清之助さんは犯罪を犯し服役の経験があり、その後の犯罪者の更生支援に取り組むために豊田の社長さんたちと豊ヶ岡学園の前身となった「可塑園」を立ち上げたとのこと。
加藤さんの遺体は、学園敷地内に埋められている。今でも学園を見守っているかのように…。
元犯罪者で生き直しと自己実現の過程を歩んでいるワンネス財団支援職員と加藤さんの歩みに通ずるものがあって、先人たちの想いは形になっていることに感銘を受けた。
どちらの少年院も法務教官や福祉専門官の方々が、とても熱心で、少年の今後について真剣に考えていること、また、ワンネス財団のどんな方でも受け入れるというスタンスをとても喜んでくれたことが嬉しかった。
職員の皆さんと顔を合わせ、「出院者たちが再犯をせず社会復帰を目指す」という同じ課題に対して、力を合わせることの大切さをまた実感した一日だった。
とはいえ、出院後支援に関する社会資源の情報が少ないという少年院。今後も足を運んでいきたい。
次回は四国地方の少年院、更生保護委員会へ。
(ワンネス財団共同代表 伊藤宏基)
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POWER TO THE PRISONERS(P2P)
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