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ワンネス財団活動ブログ

2019.12.10

薬物依存・引きこもりからの脱却 ~ 自身の過去を受け入れ、夢を見つけた若者の体験談~

今回の活動ブログは、ワンネスグループ沖縄施設から依存症経験者のメッセージを多くの方へ届ける取り組みについて。
 
施設を利用して薬物依存や引きこもりからの脱却を目指す若者の姿を、セレニティパークジャパン沖縄 南城依存症ケアセンタースタッフの中垣内雄大がレポートします。
 

 
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ワンネスグループ沖縄では、現在、依存症当事者による体験談を集めた映像を制作し、動画配信サイトYoutubeのワンネスグループチャンネル(依存症を知るチャンネル)から配信する企画を進めています。
 

(写真をクリックすると、依存症を知るチャンネルへ移動します)
 
その意図としましては、依存症の知識と理解をより多くの人々に広めることと、依存症当事者の生の声を通して、まだ依存症に苦しんでいる人々にとって「依存症は回復できる」という希望のメッセージを運ぶことにあります。
 
 
今回、ブログをご覧の皆さまにご覧いただくのは、沖縄施設に入所し、薬物依存や引きこもりからの脱却を目指す若者の体験談です。
 

 
 
MASAさん、現在24歳。
 
彼は、1年5ヶ月前に施設へ入所し、そこから依存脱却の歩みを続けています。
 
柔和で愛嬌のある雰囲気を持つ彼は、今では施設の人気者として多くの仲間に囲まれながら、幸せな生き方を目指しています。
 
しかし、その過去は壮絶なものでした。
 
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MASAさんの両親は共に覚醒剤依存症であり、幼少期にはその影響で随分と苦しい思いをされてきたそうです。両親は不仲で、家の中はゴミで溢れ、家庭の中は落ち着ける場所ではなかったと、彼は語ります。
 
学校の同級生とも、どのようにコミュニケーションをとって良いのか分からず、孤立していたといいます。
 
そんな家庭にも学校にも居場所のない、当時のMASAさんを救ってくれた唯一のものが処方薬でした。鎮静効果のある処方薬を飲むことで、「目の前の苦しい現実を忘れさせてくれた」「こんないいものがあったのか」と感動したといいます。
 
彼にとっては、日々を生き延びるための手段が「薬物」だったのですが、その「薬物」は徐々に彼の精神と肉体を蝕んでいきます。
 
 
学校に馴染めなかった彼は、家にひきこもるようになり、ますます薬物に耽溺していくようになります。そのうち危険ドラッグにも手を出すようになり、薬物の密輸にも手を染めるようになっていきました。
 
精神状態もどんどん悪化し、妄想が止まらなくなり、社会からどんどん孤立していきました。そんな時、当局から家宅捜索が入り、MASAさんは逮捕されることになります。
 
そのことが、ワンネスグループへの入所のきっかけになります。
 
 
施設に入所したあとも、MASAさんの心は、しばらく恐れと不安で一杯だったといいます。
 
これまで10年間、まともに人と関わったこともなく、どうコミュニケーションをとっていいのかがわからない。「おかしな事も相当やったり言ったりしていました」と、MASAさんは当時を振り返って語ります。
 

 
しかし、施設にはそんな自分も受け入れてくれる仲間がいました。
 
徐々に安心感を得た彼は、今までの自分の辛かった経験、苦しかった感情などを語るようになっていきましたが、仲間はじっと聞いていてくれたといいます。
 
そのようなプロセスを経て、MASAさんは「心を開くこと」や「共感」が大事であり、今までの自分に欠けていたものだったのだと自覚するようになっていったとの事です。
 
 
依存症は、未だに「自業自得」「自己責任」という偏見に晒されやすい病気であるといえます。
 
そのような面が全くないとは言いません。しかし今回のMASAさんのように、自分の力だけではどうにもならない「環境の問題」に翻弄され、その痛みを和らげる手段が無いというなかで、アルコール・薬物・ギャンブル・ゲーム などに痛みの緩和というメリットを感じ、次第に依存していく、というケースが多いのもまた事実です。
 
しかし、MASAさんは自分の育った環境を恨んだり、自己憐憫に浸るのではなく、自分の過去を受け入れ、己の過ちを償い、依存症から回復されようとされています。
 
彼は今、施設の仲間から教えて貰った「絵を描く」ということを趣味としており、生きがいにしています。将来は、そういった関係の仕事に就いてみるのもいいかもしれない、と胸に希望を膨らませています。
 
※MASAさんの体験談動画はこちらをご覧ください → https://www.youtube.com/watch?v=J9hzeGv4Oc0
 

 
一度、依存症によって挫折を味わった人であっても、再び夢を持って社会に出ていけるようにお手伝いさせていただくのが、ワンネスグループの使命であると考えております。
 
ご興味がおありの方は、ぜひお問い合わせいただければと思います。
 
 
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