心身の回復とウェルビーイングな生き直しをワンネス財団 ONENESS GROUP FOUNDATION心身の回復とウェルビーイングな生き直しをワンネス財団 ONENESS GROUP FOUNDATION心身の回復とウェルビーイングな生き直しを。

無料相談
ダイヤル

0120-111-351受付 月曜〜金曜10:00〜17:00
  • HOME>
  • 活動ブログ

ワンネス財団活動ブログ

2019.09.30

「依存症回復のメッセージをもっと広く届けたい! 」~ 体験談動画 制作の裏側 ~

今回の活動ブログは、依存症経験者のメッセージを多くの方へ届ける取り組みについて。
 
動画共有サイト(YouTube)用の映像制作の様子を、担当スタッフの松井健二がレポートします。
 
======================
 
ワンネスグループでは依存症についての理解を拡げていくために、動画共有サイト(YouTube)上で専門チャンネル「依存症を知るチャンネル」を展開しています。
 

(写真をクリックすると、依存症を知るチャンネルへ移動します)
 
こちらでは、学校講演やワンネスグループ主催セミナーの様子、海外の先進事例インタビューなどが随時アップされていますが、最近、ワンネスグループ沖縄では、依存症者本人による体験談を集めた映像を制作し、配信する企画を進めています。
 
当事者の生の声を広くお伝えすることで、まだ依存症に苦しんでいる方やそのご家族にとって「依存症は回復できる」という希望のメッセージを届けたいのが映像制作の意図です。
 

 
 
依存症については近年、テレビや新聞などのメディアで取り上げられる機会が増え、またインターネットの広がりも手伝って、情報がより多く提供されるようになり、一昔前と比べれば認知度は上がってきていると言えます。
 
しかし、その一方で、「意思の力が弱いからやめられないんだろう」「快楽を求めてやめられなくなっている自堕落な人たち」という、偏見に基づくイメージが社会のなかに未だ根強く残っているのも事実です。
 
依存症は、ただでさえ「否認の病」といわれ、ご本人が治療や回復支援の場に繋がりにくい現状があるのですが、このような偏見があることによって更に相談することを躊躇してしまい、適切な支援を受けられない、という実態があります。
 
そこで、依存症の実態を出来るだけそのまま伝える体験談の配信が、偏見を解消していく一助になるのではないかと考えました。
 
例えば以下の動画は、ワンネスグループ沖縄の南城地区施設(南城依存症ケアセンター、沖縄GARDEN)で現に行われている「パーソナルストーリー」の時間を撮影したものです。
 
「パーソナルストーリー」とは、依存症当事者が「かつてどれだけ依存症で悩み、苦しんできたか」「どのようにして依存症から回復することができたか」という体験談をメンバーたちの前で語ってもらうプログラムのことです。
 

 
もちろん、施設に入所する経緯は人それぞれですし、性別、年齢、社会的背景は違います。
 
ですが、共通しているものがひとつあります。
 
それは『自身の抱えている「生きづらさ」へ対処するために、依存対象(薬物、酒、ギャンブル、インターネットゲームなど)を使っていた』ということ。
 
この動画に登場する、南城依存症ケアセンター施設長の島辺岳志も、そんな生きづらさを抱えた依存症者の一人でした。
 
※以下のリンクから動画をご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=H_GLXMK2k-g
 

 
高校生の頃からパチンコ・スロットをするようになり、年月が経つにつれてどんどんのめり込むようになっていったこと。
 
元々はあまり物欲がなく、計画性があると思っていたので「自分は大丈夫」と思いながらも、ギャンブルだけは強迫的にやり続けていたこと。
 
最終的に、借金でどうにもならなくなり、施設入所するに至ったこと…。
 
自身のギャンブル依存症の過去を、ありのままに語って頂きました。
 
その島辺も、今ではギャンブルをやめて5年が過ぎ、その道のりの中で結婚して家庭を持ち、施設長として活躍しています。
 

 
 
依存症者は社会から孤立し、絶望の中でもがき苦しんでいます。それは、ご本人だけではなくご家族も同じです。
 
依存症であることを知られたくないために、誰かに相談することも出来ず、年月ばかりが過ぎていき、やっと治療や回復支援機関に繋がる頃には、精神的にも肉体的にもボロボロになっている事が多いのです。
 
このような状態から抜け出すには、同じように依存症を経験し、回復を遂げた「仲間」の言葉と共感がなによりの希望となります。
 
依存症の暗闇の中で彷徨っている当事者にすれば、依存症にどう対処し回復していったか、という生の体験談は「依存症は回復できる」というメッセージになります。
 

 
 
かく言う私も、ワンネスグループで配信されている動画をきっかけに、自身の依存症を認め、施設に入所した者のひとりです。
 
家族や知人または相談機関からの紹介、行政からの情報提供、さらには広告など…。依存症から回復するきっかけは様々です。特に最近はスマートフォンで情報を得るケースが増えているので、私たちはネットコンテンツの制作に力を入れております。
 
依存症者は、常に「やめたい」という思いと、「やめたくない」という思いの狭間で揺れ動いています。回復に繋がるきっかけは少しでも多い方が、より多くの依存症当事者の助けになるのではないか…そのような思いで制作に取り組んでいます。
 
私たちは、これからも依存症回復や理解促進に役立つコンテンツを制作し、皆さまにお届けしてきたいと思っています。
 
ご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
 
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
 
◆ セレニティパークジャパン(奈良・沖縄・名古屋) 施設ホームページはこちらから!
(画像をクリックするとホームページに移動します。)

 
◆ セレニティパークジャパン沖縄 活動ブログ「ティーダカンカン」はこちら!
(画像をクリックするとブログページに移動します。)

最新の記事

アーカイブ