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ワンネス財団活動ブログ

2019.11.29

インターネット・ゲームをはじめとする依存症問題を学生と共に考える ~大学での出前授業について~

今回の活動ブログは、先日大阪府内の大学で開催された「依存症基礎講座」について。
 
依存症経験者でもある施設スタッフが講師を担当した、今回の授業の内容をレポートします。
 

 
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ワンネスグループは「知ることは防ぐこと、知ることは解決への一歩」というキャッチフレーズ掲げて、北海道から沖縄まで各地で理解促進のためのセミナー(依存症を知るセミナー)を自主事業として開催しています。
 
 
自主開催のセミナーとは別に、自治体(都道府県、市町村)からご依頼を受け講師としてお伺いするケース、
 
学校、町内会、地区の保護司会や子育てネットワークなどからお声がけ頂くケース、
 
さらには企業内教育として依存症についてお話するケースなど多岐にわたります。
 
そして今回は、大学生向けに依存症の基礎的理解を提供する場を頂きました。
 
 
ご依頼いただいた四天王寺大学(大阪府羽曳野市)さんは、一回生の学生さん向けに依存症講座を設定しており、長年、ワンネスグループの奈良地区施設スタッフが講師役としてお声がけを頂いています。
 
今回の講師は、ギャンブル・インターネットゲーム依存症回復支援施設「セレニティパークジャパン」ディレクターの木村勇也、女性向け施設「フラワーガーデン」スタッフの日下はるか が担当しました。
 

 
まず、木村からは依存症の定義や実態をベースに、最近大きな問題として取り上げられている「ゲーム依存症(ゲーム障害)」について、自身の経験を含めて解説しました。
 
ゲーム依存症は、学生さんたちにとって決して縁の遠い話題ではありません。
 
今回の講義を通して、自身とゲーム・インターネットとの関わりについて考えるきっかけを持った学生さんが少なくなかったようです。
 
 
ゲーム依存症については、先日(11月27日)に、厚生労働省が実態調査の発表を行いました。
 
それによると、20代までのゲーム利用者のうち、7%が授業中や仕事中にもゲームを続けているなど、一部に依存症状が見られたということです。
 
依存的な利用によって結果的に自身の健康、仕事や学業、家族や友人など周囲の人たちとの繋がりなど、多面的な影響が生じます。しかし、そのような方たちの全てが、ゲームに出会った当初から問題を抱えていたわけではなく、徐々に依存的になっていったということは見落としてはならないところです。
 
では、なぜ、徐々に依存的になっていったのか?
 
今回の大学講演に絡めて考えると、大学入学後に人間関係をつくることに苦戦したり、授業に付いていけないなど、挫折経験を持つ方が不安感や劣等感を払しょくするために、その手っ取り早い「道具」としてゲームやSNSなどを使っていき依存に陥っていったというケースが、ワンネスグループの依存症相談に多く寄せられており、また施設入所者にも同様の経験を持つ方が多くいます。
 
依存症を単なる知識として捉えるだけではなく、自身が依存症にならないために必要なことを学ぶために、大学の授業は重要な役割を果たしていると思います。
 

 
依存症基礎講座の後半は、フラワーガーデンの日下が自身の体験を含めて、依存症脱却に必要なことを説明しました。
 
単に「自分を好きになる」ということではなく、好きになるために自身が何をすればいいのか?
 
学生さんたちは熱心に日下の話に耳を傾けていました。
 

 
 
講座の最後は、参加した200名近くの学生さんたちと質疑応答が行われ、理解を深めました。毎年積極的な姿勢で参加していただいていることに、私たちスタッフも勇気づけられます。
 

 
 
ワンネスグループでは、出張版「依存症を知るセミナー」を各地で開催しています。
 
・依存症全般についての基礎的な理解
 
・アルコール、薬物、ギャンブル、インターネットゲームなど、依存対象別の内容
 
・当事者経験を踏まえた「依存脱却」「予防」などの考え方
 
・学生など若い世代に向けた「自分らしい生き方」「心の」についてのメッセージ
 
・家族や援助職者の本人への関わり方
 
・人権問題としての依存症 など
 
依存症経験者の視点を活かした専門的な内容を提供いたしますので、ぜひご検討ください!
 
詳しくは、下記URLをご覧ください。
https://oneness-g.com/management.html

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