2020.01.15
書き初めから感じた 今の自分、そして未来 ~フラワーガーデンから~
今回の活動ブログは、依存症や生きづらさを抱えた女性たちのための回復支援施設「フラワーガーデン」から。
スタッフの日下はるかが、施設での年始恒例行事となった書き初めの様子をレポートします。
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昨年はフラワーガーデン開設5周年。節目の年でした。
8月には奈良県橿原市にて記念フォーラムを開催し、開設当初から多くの皆さまに支えられていることを実感した一年となりました。
施設の中では、普段のプログラムに加えて、外部講師を招いてのワークも定期的に行っており、今年もどんどん新しいチャレンジをしていきたいと思っております。
さて、新年1月8日は、毎年恒例となる「書き初め」をしました。
今回は、書道の先生である服部純幸(はっとり じゅんこ)さんをお招きしました。
1年の始まりにふさわしく、書き初めする字は「今年の漢字・一文字」。
筆を持つと、変に緊張したり、手が震えてしまったのを思い出します。
依存症者に少なからずあるのは、今回のような場合「きちんと綺麗に書かなければ・・・」の「ねば・ならない」思考が強く出てしまって、思い切って出来なかったりします。
書道だけではなく、他の様々なことについてもそうかもしれません。
しかし、服部先生は「それぞれの個性を生かして、自由に書いて欲しい」とおっしゃってくださり、フラワーガーデンのクライアントさんたちはリラックスして、今年の一文字を考えることができました。
何枚か練習を書き、服部先生に見ていただくと「とても上手で素敵」と・・・
褒められることに慣れていないと、なんだか恥ずかしくなってしまう・・・
そう思いながらもニコニコと笑顔が出てきてしまいます。
「ねば・ならない」「怒られないようにしないといけない」「我慢しなければいけない」と過去の記憶から自身を縛ってしまうのは、誰か他人の顔色を気にしすぎて、今後自分が進みたい道を選択していくのにも、選択肢が狭まってしまいます。
「素晴らしい」「素敵」と、服部先生がわたしたちに伝えてくださったのは、きっと「等身大でOKなんだよ」ということかな?と振り返ると思います。
そのままの自分でOK。自分は自由でOK。自分で選択していってOK。
今年の書き初めは、筆を持つことへの集中で落ち着きと、服部先生のくれた笑顔と明るい気持ちで、とても楽しいひと時を過ごすことができました。
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