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ワンネス財団活動ブログ

2019.02.25

依存症経験者の生の声を聴く「依存症を知るセミナー沖縄 レポート」

今回の活動ブログは、ワンネスグループが全国各地で開催している「依存症を知るセミナー」から、沖縄会場の様子をご紹介。
 
セレニティパークジャパン沖縄 南城依存症ケアセンタースタッフの中垣内雄大がレポートします。
 

 
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ワンネスグループ九州・沖縄では、2月7日に沖縄県那覇市で「依存症を知るセミナー」を開催し、障害福祉関係の支援者の方や家族の方など、約15名に参加いただきました。
 

 
 
依存症は、表面上からは分かりにくい問題です。
 
世間での見方をかんがえると、いまだに「快楽を求めてやっているのだから自業自得」「意志が弱いからやめられないんだ」という偏見が根強く、家族や本人自身でさえもそう思っていることが多いのです。
 
本人は「本当はやめたい」と思っていますし、「次こそは絶対にやめる」という決意も本物です。
 
しかし、信頼してくれている家族や友人の期待を裏切ってまで、また同じ事を繰り返してしまう…。
 
なぜ、こうまで自己破壊的な依存行為がなぜ止まらないのかというと、本人が昔から抱えている「生きづらさ」が関係していることが多いのです。
 
感情を上手く表現できない、うまく人と繋がることができない、適度に人に頼れず助けを求めることができない、辛いことがあっても我慢しすぎる…。
 
依存症に陥る人というのは、そういったストレスや痛みに対処するために、薬物・アルコールを使ったり、ギャンブルやネット・ゲームへ過度にのめり込むことで、なんとか日々を乗り切っている人たちなのです。
 
しかし、長年使い続けているうちにいつの間にか脳が侵され、本人も気づかないうちに依存症になっているというのが、この問題の怖いところです。
 
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那覇セミナーでは、ワンネスグループ九州・沖縄の位田代表と、沖縄GARDEN代表の泉、スタッフの中山による依存症の体験談を軸に理解を深めました。
 

 
彼らが何に苦しみ、幼少期からどのような生きづらさを抱えていたのか。
 
そして、それがいかに依存症という病気に陥ることに繋がっていったのか、ということについて語ってもらいました。
 
位田は自身の依存症体験談とワンネスグループの取り組みについて、中山は依存症の仕組みを説明したスライドと自らの体験談を、泉は幼少期の環境にも焦点を当てた体験談を、という具合に、それぞれ違った切り口で語ってもらいました。
 

 
 
3人には、それぞれ嗜癖(アディクション)の種類は薬物、ギャンブルと違いはあれど、共通していることがあります。
 
それは、もともとあった「生きづらさ」に対してアディクションで対処しているうちにやめられなくなっていったこと。
 
アディクションのせいで家族や友人、仕事といった大切なものをどんどん失っていったのに、気がついたときには「自分でやめたいと思ってもやめられなくなっていた」ということです。
 

 
 
「自己破壊的な依存行為が止まらない」というのは、依存症という問題の、ほんの氷山の一角なのです。
 
たとえ依存行為が止まっても、本人の中にある「生きづらさ」の問題が解決していない限り、ほどなくして再発してしまう可能性が高いといえます。
 
そのためには自分自身と向き合い、今までの自分の思考・行動パターンを見つめ直す作業が必要となります。
 
ワンネスグループでは、依存症から回復するための様々なプログラムを提供していますが、彼らがどのようにプログラムを使って、自分自身と向き合い、依存症から回復していったか、ということについても話しが及びました。
 
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今回、セミナーに参加された皆さまからの感想を一部ご紹介します。
 
●生の声を聞かせて頂けるだけで学びになります。このようなセミナーを開いていただき、ありがとうございます。
 
●話しづらい部分なども一生懸命に話して頂けて、とても参考になりました。スライドの資料がとても良かったです。
 
●中山さん、泉さんのご自身の体験談が息子の状況と(やはり現実の話が)全く同じだった。
 

 
 
沖縄でのセミナー、次回は3月22日(金)うるま市健康福祉センターうるみん視聴覚室A(うるま市安慶名1丁目8-1)で開催します。
 
依存症は、遺伝的要因や環境的要因が組み合わさった複雑な問題です。
 
しかし、依存症は意志や倫理の問題ではなく「病気」という考え方や「こころの問題」という考え方があり、その背景には本人が抱えている「生きづらさ」の問題が潜んでいること。
 
これらのことを、今後も当事者の生の声を通して少しでも知っていただけたなら幸いです。
 
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