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ワンネスグループ活動ブログ

2019.04.25

「一度の出会いが次につながる。」依存症を知るセミナー北海道キャラバン 春開催を終えて

今回の活動ブログは、先日終了した「依存症を知るセミナー 北海道キャラバン」の春開催について。
 
キャラバンを担当したワンネスグループ本部スタッフ(依存症相談ダイアル担当)の真篠剛がお伝えします。
 

 
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今年で3年目の北海道キャラバン。春の開催は4月19日から22日にかけて、私と奈良GARDENスタッフの川端の2名で担当させていただきました。
 
南部の函館市から最北端の稚内市まで移動総距離は約1000キロ。今回は、そのキャラバンの模様をお伝えします。
 

 
 
私は昨秋に続き2度目の北海道キャラバンでしたが、その前から継続して開催している地域の会場に続けて参加してくださる方や、キャラバンをきっかけにワンネスグループの施設に入所した方のご家族などが増え、つながりが広がって来たように感じます。
 
特に札幌会場は会場の定員を大きく上回り、午前・午後合わせて100名を超える方にご参加いただきました。
 

(初日の函館会場は晴天に恵まれました。)
 
 
今年のテーマは午前の部が「家族が知りたい~解決につながる3つのパターン~」として主にご家族や依存症者と関わる仕事をされている方に向けた内容、そして午後の部は「依存脱却の道のり~5つのプロセス~」を当事者のみならず広く市民向けにお届けしました。
 

 
依存症者本人からよく聞かれる「頭ではわかっているけど、やめられない・・・」という言葉は、依存症を悪化させてしまう‘イネーブリング’がやめられない依存症者のご家族にも当てはまります。家族にもプログラムが必要と言われる所以です。
 
しかし、依存対象の使用やイネーブリングはただ頭ごなしに「やめなさい!」と言われてもやめられません。
 
各々に止めることの阻害となっている心理状態があるからです。先ずその部分を知ること、光を当てること。これは問題を抱えたご本人にとっても、ご家族にとっても大切なことです。知ることで問題が明白になっていき、次にとるべき行動や必要な支援も具体的になっていきます。
 

(初開催の室蘭会場は、地元新聞社にも取り上げて頂きました。)
 
 
今回、キャラバンの中で印象的な出来事が幾つかありました。
 
ある会場に、ワンネスグループ施設入所者のご家族がいらっしゃっていました。ご本人が回復支援に繋がったと同時に、ご家族も依存症について学ぶために参加してくれていました。
 
依存症問題の解決には、まずご家族が学び、学んだことを実践することを通してご本人の‘底つきの底上げ’をしていくことが求められます。しかし、危機的状況やご家族が手放せない期間が長いほどこれは本当に難しいことです。
 
午前の部では、ご本人が回復資源につなげていくための後押しをおこなうインタベンション(家族介入)についてお話をしましたが、ご本人を回復支援につなげるということ以外に、もう一つ大切なポイントがあります。
 
インタベンションをきっかけにこう着した家族の関係が動き出し、ご本人だけではなくご家族が今後やるべきことについても明白になります。それまで依存症に無知だったとしても、インタベンションをすることでそれぞれが依存症に向き合うきっかけになり、例えばご家族はこれまでのご本人への関わり方を振り返り見直す必要性が生じます。
 

(多くの方にご参加頂いた 札幌会場)
 
 
印象的な出来事をもう一つ。
 
昨年ご参加いただいたある地域の援助職の方が、今年は担当しているご本人とご家族、そして職場の同僚の方を伴ってお越しになりました。
 
その地域では自助グループと呼ばれるものが1つしかなく、参加者はなかなか集まらず、回復資源の存続が危ぶまれる状態だそうです。
 
地域にロールモデル(依存症からの回復者)が存在していないようで、片道4~5時間かけて都市部のグループに通ったり、支援者の方も研修に出かけているそうです。しかし、なんとか地元の‘回復の場’を無くしてはならないと、支援者の方が会場提供など尽力されていました。
 
セミナー後、問題を抱えた依存症者ご本人が、声をかけてくれました。
 
「再発(再使用)からのスタートや様々な回復の過程を知れて、希望と勇気を貰えました。がんばってみようと思います。」
 
これほどうれしい感想はありません。私は「来て良かった!」と思いました。
 

(最北端の地、稚内市は3度目の開催。連日好天に恵まれました。)
 
 
セミナー内でもお伝えしたことですが、たしかに地域ごとの依存症回復資源の格差はあると思います。
 
しかし、誰にでも回復の選択肢はあります。
 
思い切って回復優先のために地域にこだわらないことや、依存症という言葉にとらわれないで、‘共感’、‘安心(安全)’、‘希望’、‘勇気’というキーワードで支援者の方を中心に、元々存在している地元の資源を再活用していくこともできると思います。
 
 
それぞれの会場には、依存症者ご本人・ご家族だけではなく、地域で活動されている福祉医療関係者、司法関係者、さらには自身も身内も依存症を抱えてはいないと思うが社会的課題として興味があったという方まで様々な立場の方にお越しいただきました。本当に有難うございました。
 
次回の北海道キャラバンは秋に開催。10月11日札幌、12日釧路、13日北見、14日旭川の各地に伺います。
 

(稚内から戻る飛行機の中から、残雪の山々を撮影)
 
 
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