依存症経験者の視点で「生きやすい」社会づくりを目指す ONENESS GROUP ワンネスグループ

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ワンネスグループ活動ブログ

2019.06.15

実体験を通し考える解決策「依存症を知るセミナー中国・四国キャラバン」を開催しました。

今回の活動ブログは、先日終了した「依存症を知るセミナー 中国・四国キャラバン」の6月開催について(今年は8月、12月にも同エリアで開催予定です)。
 
ワンネスグループ本部スタッフ(依存症相談ダイアル担当)の真篠剛がお伝えします。
 

 
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今年で2年目の中国・四国キャラバン。
6月7日から9日にかけて、私とフラワーガーデンスタッフの日下、女性スタッフの3名で広島市、高松市、徳島市にて担当させていただきました。
 
 
(広島会場の様子)
 
今回のキャラバンは、午前は家族(支援者)向けセミナー、午後はご本人・ご家族向けの内容で、それぞれ終了後に個別相談会を開催しました。
各会場、依存症者ご本人やご家族、福祉や医療の従事者、また教育関係者など多くの方々にご参加いただきました。
 
私は昨年、中国・四国キャラバンの全会場を担当させていただいたのですが、今年の傾向として特に印象的だったのは、インターネットゲームに関連した問題を抱える若年層の親御さんの参加が多かったことです。
 

(瀬戸大橋を渡り、四国地方へ)
 
 
「タフラブ」という言葉があります。
 
ご家族の側がこれまでのご本人への関わり方を根本的に見直し、残念ながら依存脱却の方向に繋がらないことは止めていくということ・・・愛情をもって手放すことです。
 
その結果、ご本人は自身の依存的行動ゆえに発生した問題に直面することになり、ご本人の底つき、依存脱却のための行動を始める可能性が高まります(場合によっては、ご本人に家から出てもらったり、ご家族がご本人から離れることもあります)。
 
この関わり方は、薬物・アルコール・ギャンブルなどの問題を抱えている‘成人した当事者’に対しては効果的で、ワンネスグループのみならず家族支援にあたって多くのケースで、「境界線を引く、手放すこと」という提案が行われていると思います。
 
私も、普段の相談対応の中で「家族が手放す」意味や効果について説明する機会は多いです。
 
 
しかし、インターネットゲームとの関わりに問題を抱える当事者には、未成年者がかなり多い現状をワンネスグループの相談対応の現場で感じます。
 
未成年者はたとえ依存問題がなかったとしても社会生活を送っていくスキルが脆弱です。それゆえに、依存症脱却支援の社会的な受け皿無しに「タフラブ」で対応していくと、ただご本人を傷つけてしまう可能性もあります。
 
今回の中国・四国キャラバンの相談会の中でも、若年層でインターネットゲーム依存の疑いがあり、「受け皿(ご本人に対しても、ご家族に対しても)」が無くお悩みの相談が多くありました。そして、その多くは依存症者ご本人が無関心期(依存脱却の動機がほとんどない)の状態でした。
 
生活サイクルの乱れ、学校や家庭内の問題、金銭上の問題など表面的な部分に右往左往するのではなく、これを期にご本人への関わり方や、ご家族自身の物事の捉えかたや考え方についてご自身の生育歴に遡り考えることなどをしていく重要性をお伝えしています。
 
 
 
(高松会場の様子)
 
また、今回のセミナー内でもお伝えしたことですが、問題が起こったときに先ず周囲のご家族がやるべきことは、
 
「本人の問題なのか?周囲の問題なのか?」
 
「金銭的な問題か?時間的な問題か?(周囲の)感情的な問題か?」
 
「そもそも、それは本当に問題なのか?」
 
「緊急性があるか、否か?」 ・・・などを見極めていくことです。
 
しかし、問題に巻き込まれた家族の多くは混乱の中にいるため、この見極めが極めて困難な状態になってしまっています。
 
一般的に「問題は一人で抱えず、第三者に相談しましょう。」と言われますが、それは依存症という問題についても同じく意味があります。
 
第三者に相談するなかで、逆に質問をしてもらったり、自分の想いを伝えることで、問題が明確になってきます。問題が明確になることで、次に家族が何をすべきか優先順位がつけられるようになります。
 
家族会などの資源が近くにあれば理想ですが、もしなかったとしても、安心できる人や場で第三者に話を聞いてもらうだけでも効果はあります。
 
 
(徳島会場の様子)
 
ワンネスグループでは家族のための社会的資源が近くにない方のために、LINEの通話機能を利用した家族会を定期的に開催しており、北海道から沖縄の離島まで様々な地域からご参加頂いています。ご関心をお持ちの方は、ワンネスグループ依存症相談ダイアルまでお問い合わせください。
 
その依存症相談ダイアルでも、担当スタッフとのやり取りを通じて、当事者の心理を知ったり、問題の整理をしたり、優先順位を付けていくことも解決のヒントになるかと思います。
 
 
「依存症を知るセミナー 中国・四国キャラバン」次回は8月(島根・鳥取・岡山)、そして12月(高知・愛媛・広島・山口)にも開催します。
 

また、依存症を知るセミナーは全国各地で開催しています。詳しい情報はURLをクリックしてください。
https://oneness-g.com/seminar