2016.11.21
【「ここ・今」の生きかたを身につける、気づきの力を実感。リチャード・モス医師による国内初のマンダラ・オブ・ビーイング™ワークショップが終了】
【「ここ・今」の生きかたを身につける、気づきの力を実感。リチャード・モス医師による国内初のマンダラ・オブ・ビーイング™ワークショップが終了】
ワンネスグループ代表理事 矢澤裕史
人間は過去に起こった出来事や、未来への不安、自分以外の者や世界との関係性の中で「今」を生きています。
その中では自分自身に言い聞かせていることや、思い込みに、知らずのうちにとらわれ、生きる力を失ってしまう場合が多くあります。
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そのネガティブなこう着状態を、仏教にあるマンダラ(曼荼羅)を用いて「ここ・今」にスポットをあて、自分自身に気づきをもたらすことで抜け出す術を、アメリカより医師のリチャード・モス氏が伝えてくださいました。
10月26~30日の5日間、東京にて、国内初となるワークショップ、「マンダラ・オブ・ビーイング™」を開催し、依存症の当事者やご家族、セラピスト、そして医師や弁護士など様々な方が参加されました。初日となる26日の夜には、前夜祭としてイブニングセミナーを、27~30日までの4日間でワークショップを行いました。
参加された皆さんと一瞬にして打ち解ける、人間としての大らかさ、紳士的な雰囲気が印象的だったモス氏。 「マンダラは仏教の悟りに至る、修行のプロセスを描写した神聖なアート」と紹介してくださり、ワークショップはスタートしました。
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マンダラ・オブ・ビーイング™のマンダラとは、先ほどもお話ししたように仏教の「曼荼羅」のことで、悟りの境地や世界観を図示したものです。ビーイングとは「存在」、「そこにあること」という意味です。つまり、マンダラ・オブ・ビーイング™は曼荼羅の絵図を利用して、自分の「存在」を深めるためのワークです。
曼荼羅では、中央と周囲(円形)に仏様やシンボルを配置しますが、モス氏のワークでは中央に今、四方に自分・他者・過去・未来を配置します。
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「我々には『ここ・今』しかない」、「しかし、私たちが自分や他人、過去や未来について自分に言い聞かせたり思い込んだりしていることにとらわれると、『ここ・今』に宿る自分の気づきや意識の力を失い、ビリーフの生むネガティブな感情にとらわれてしまう。それから逃れるために薬物、アルコールやギャンブルに依存する人もいる」とモス氏は、依存症の背景までも含めて伝えました。
マンダラの中で四方と中央で位置を変え、ビリーフや感情にとらわれた状態になり切ったのちに、それらがない状態や対極の思考の中にいる状態を疑似体験することで、自我に気づきを持たせて、意識的に状況を照らし出せるようになります。
参加された皆さんは、最初こそ緊張されているようでしたが、仏教文化に馴染み深い日本人にとってマンダラはわかりやすいテーマだったこともあり、身体的なワークがふんだんに行われる中で日を追うごとに、表情も生き生きとされはじめ、マンダラ・オブ・ビーイング™のてき面な効果が感じられました。
<受講者さまからのご感想です。>
■ 今、エンプティネスであることの大切さに立ち返りました。先生の40年の積み重ね、経験、それ以上の年数、対人サポートをされてきた厚みに心震えました。リチャード・モス先生を呼んでいただいてありがとうございました。(松川邦之さま)
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■ リチャード・モス先生のセミナーを受講できて、素敵な4日間でした。セミナーでのワークがまだ十分理解できていないところがありますので、また来日されたら受講したいです、リトリートも期待しています。「マンダラ・オブ・ビーイング™」は根源的なワークなので、全ての問題を解決できる比較的シンプルで深い内容だと思いました。スタッフの皆様にお礼申し上げます。(萩原優さま)
■ 私たちは日常、思い込みを信じて生きているということを改めて実感しました。思い込みのひとり言に振りまわされそうになったら、NOWに戻って自分を取り戻していけたらいいなと思います。愛に満ちた場で、安心して自分を表現することができました。ありがとうございました!!(りんごさま)
■ 今回のワークは深い気付きと、自分の問題に対し、すぐに効果を得ることができました。気付きという点では、とても深いレベルの気付きで、それはこの先ずっと役立つものだと思います。今ここを大切に生きることの大切さを学べました。(Yさま)
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■ イブニングセミナーを受けることができて光栄でした。新しい自分のポジションに入った時、思考が止まった感覚を体験できたのはプレゼントでした。今回はこの2時間しか参加できなかったのですが、とても充実していました。心からの感謝を込めて。(K . Sさま)
■ モス医師のマンダラに自分の身を置くことで、体の状態に変化が生じるのを感じました。どうせ変化するなら自分がよりリラックスして、より力みなぎるように変化したいし、思考したいですね。
明日からの仕事、生活にも今日の成果を活用していきます。(花らっ京さま)
その他、多くのご感想をありがとうございました。
モス氏が米国などで実施されている10日間ほどのリトリート(キャンプ形式のワークショップ)では、一層深く自分の内面を探求するワークが行われるそうです。ワンネスグループ、JAAI日本アディクション・インタベンショニスト協会では来年以降、自然あふれる沖縄で、このシンプルながら深淵な可能性を秘めたモスさんのプログラムを進めていきたいと考えています。ぜひ、ご期待ください。
■【主催】
一般財団法人ワンネスグループ
代表理事 矢澤祐史
http://www.oneness-g.com/
<矢澤祐史公式サイト> http://oneness-yazawa.com/
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