依存症経験者の視点で「生きやすい」社会づくりを目指す ONENESS GROUP ワンネスグループ

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ワンネスグループ活動ブログ

2019.10.30

回復資源の情報提供に留まらない「心と心のやりとり」を ~ワンネスグループ相談ダイアル 最近の傾向~

今回の活動ブログは、ワンネスグループの電話相談窓口(依存症相談ダイアル)の最近の傾向について。
 
ワンネスグループ本部スタッフ(依存症相談ダイアル担当)の真篠剛がお伝えします。
 

 
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ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
 
今回は、ワンネスグループ依存症相談ダイアル(0120-111-351 / 月~金 10時から17時まで受付)に寄せられる、依存症相談の最近の傾向についてお伝えしたいと思います。
 
ワンネスグループでは、電話(依存症相談ダイアル)、メール(依存症sosメール相談)、LINE、そして対面(施設等への来所・セミナー会場での個別相談等)の方法で年間で2,500件近くのご相談をいただいています。
 
下に示すグラフは、2019年10月の電話による相談の依存対象の内訳です。
 

 
 
「依存症は否認の病であり、問題を抱えるご本人が底をつかない限り、自ら助けを求める可能性は低い」、というのは一般的に考えられている言説ではないでしょうか。
 
下のグラフは、同じく2019年10月にお電話を頂いた方の属性をまとめたものです。
 

 
一番多いのは(依存症者の)母の立場。次に多いのが妻の立場。そして次に、依存を抱えるご本人(男性、女性)の立場の方からの相談です。
 
ご本人からの相談が意外と多いと感じる方もいると思います。ご本人からの相談はここ数年間で増加傾向にあります。
 
相談窓口の増加や「依存症」というキーワードがメディアで取り上げられる機会が増えたりていることもあると思います。
 
しかし、『ご本人からの相談数の増加 = 依存症脱却の社会資源を利用し始める方の増加』、というような単純計算が成り立つわけではないということは、日々の業務の中で感じています。
 
 
ご本人からの相談内容で多く寄せられる内容を分類すると、以下の3種となります。
 
・今の自分は依存状態なのか?そうではないのか?
・問題行動で金銭面、家族や職場での人間関係に問題が生じている。どうしたらいいのか?
・もう死んでしまいたいくらいしんどい(という気持ちを聞いてほしい)。

 
 
「今の自分は依存状態なのか?そうではないのか?」という相談が一番多く寄せらせます。
 
問題は認識しているが、その一方で「依存対象を、断つ・断たない」を両天秤にかけて今の生き方(依存対象)を手放したくない方が多い、いわゆる「否認」の状態です。
 
ご本人は何かしら気になっていて(または、周囲から促されて)電話をしてくれているので、ご本人が気になっている部分と依存症の関連性を見ながら、ご本人の「このままでいいのだろうか?」という部分にスポットを当てながら回復の動機付けや解決策を一緒に考えていきます。
 
一方で、何度も問題に直面し、「死にたい」などの危機的状況でお電話を頂く方の場合、殆どの方が過去に同様の状態(借金や離婚、失職、入退院など)に何度も繰り返している場合が多いのが現場での印象です。
 
 
厚生労働省の調査によると、昨年1年間(平成30年)に自殺した人は2万840人。
 
その原因・動機別で多いのは、病気などの「健康問題」が最多の1万423人、生活苦など「経済・生活問題」が3,432人、家族の不和など「家庭問題」が3,147人だそうです。
 
それぞれの数のうち、どの程度依存症者が含まれているかは不明ですが、いずれの問題とも依存症が結びつく可能性があります。
 

(厚生労働省調べ 「平成30年中における自殺の内訳」より引用)
 
 
危機的状況でお電話を頂く方の多くは、依存行為によって問題が生じてきたことを認識していますが、それ以上に繰り返し周囲や自分自身を傷つけてきた期間も長く「今さら変わることはできない」という、自身に烙印を押し続け、回復や生きていくことへの諦めで支配されている方もいます。
 
電話越しに「死にたい」と言っている人に、いったい何ができるのか?どんな言葉をかけたらよいのか?
 
相談ダイアル担当者たちは、日々、考えています。
 
一生懸命に「死なない方がいい」、「生きていれば、きっと良いことがある」と伝えるだけでは、深く傷ついた人たちの心は動きません。
 
そんな時「自分も同じような状況だったんです。」と伝えると、多くの方が「え!?」と関心を持ってくれます。
 
そこから「どうやって回復していったんですか?」という話になっていくと、ベクトルは「死」から「生」へと動き始めます。
 
必死に1人で問題と戦ってる方には敢えて「逃げてOK、休んでOK」と伝える事もあります。いったん逃げてみて、休んでみて、距離を置くことで問題の本質や解決策が見えてくることもあります。
 
ご本人からの電話相談の場合、年に数人は電話相談からそのまま施設入所など回復手段につながる方もいます。
 
しかし、それ以外のほとんどの皆さんとは、一期一会の出会いです。
 
「死にたい」と電話をしてきた方が、電話を終える際に「少し頑張って生きてみます、ありがとう。」と声を振り絞って答えてくれること以上に、嬉しいことはありません。
 
 
今後も、ワンネスグループ依存症相談ダイアルは、回復資源の情報提供に留まらない「心と心のやりとり」を心がけていきたいと思います。
 
 
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◆ 大阪オフィス・横浜オフィスで『家族の関わり方講座』を開催
~新しい「家族の関わり方」始めてみませんか?~
※大阪会場午前の部はキャンセル待ち、横浜会場は残席僅かです。
 


 
 
◎依存症やひきこもりの本人の方と同居している。
 
◎本人との関わり方に悩んでいる。
 
◎本人の行動を変えさせたいがうまくいかない。
 
◎そもそもどう接していいかわからない。
 
◎本人の意欲を上げて、回復へと進めたい。
 
◎本人のことが気になってしまい、自分のことがおろそかになっている。
 
このような悩みを抱えているご家族の、回復の一歩目として「家族の関わり方講座」を開講することとなりました。横浜会場1クラス、大阪会場2クラスで、各全10回の講座を実施。さらに担当カウンセラー制の個別カウンセリングもセットで提供します。
 
当事者本人の治療・回復へのモチベーションを高めるとともに、症状の改善を目指せるようなコミュニケーションを目指していきます。そして何より、参加者の方々がより良く生きていくための考え方・関わり方を学んでいく講座です。
 
どうしたらいいか分からず、行動に移せないでいるご家族の皆さま、より良い関わり方を一緒に学んでみませんか?
 
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◎横浜会場 全て火曜日/14時~16時
11/5,11/19,12/3,12/17,1/7,1/21,2/4,2/18,3/3,3/17
会場:ワンネスグループ横浜オフィス
 
◎大阪会場 全て金曜日/10時~12時または14時~16時
11/8, 11/22, 12/6, 12/20,1/10, 1/24, 2/7, 2/21, 3/6, 3/27
会場:ワンネスグループ大阪オフィス
 
◆費用:50,000円(税込55,000円)
※講座受講料と個別カウンセリング(1時間×3回)を含む。
 
◆定員:各クラス10名
 
◆お問合せ・お申込みはワンネスグループ横浜オフィス まで
・TEL: 045-264-4365 (月〜土 10:00-17:00)
・メール: yokohama@oneness-g.com
 
※「参加希望クラス(横浜、大阪午前、大阪午後)」「お名前」「連絡先電話番号」をお伝えください。
 
◆こちらからチラシをご覧頂けます。
https://oneness-g.com/pdf/kakawarikatakouza2019