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ワンネスグループ活動ブログ

2020.01.05

ゲームへの依存は その人の「意思の表現」 ~昨年の啓発活動を振り返って~

今回の活動ブログは、大きな社会的関心を集めているインターネットゲーム依存症(ゲーム症/ゲーム障害)について。
 
自身もゲーム依存の経験を持つ、セレニティパークジャパン奈良 ディレクター(施設長)の木村勇也がレポートします。
 

 
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新年おめでとうございます。
 
旧年中は大変お世話になりました。
本年もワンネスグループの活動にご理解ならびにご支援いただきますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
 
 
昨年を振り返りますと、5月に「ゲーム症(ゲーム障害)」がWHO(世界保健機関)において正式に疾病として認定され、その事がテレビや新聞などで報道されることにより、社会的な注目と関心が大きく高まりました。
 

(テレビ取材に応じる、ワンネスグループ心理カウンセラーの片桐淳)
 
ワンネスグループ全体ではインターネットやゲームとの関わりに悩むご本人やご家族からの相談が増加し、相談件数全体の約25%を占めました(2018年は全体の8%)。アルコール、薬物、ギャンブルなど他の依存対象についての相談件数が少なくなったわけではなく、全体の件数を押し上げる結果になったのが非常に印象的でした。
 
また、私がディレクターを務めるセレニティパークジャパン奈良では、テレビや新聞各社の取材、自治体・学校・福祉事業所(生徒向け、先生向け、親向け)でのゲーム依存に関する理解促進と予防のための講演活動、奈良県内の放課後デイサービス事業所様へ出張プログラム、関西地方でのセミナーの開催など、社会に向けた活動を数多く行ってまいりました。
 

 
講演活動については、関西地区の小・中学校での講演、高校では外部講師として学生と共にゲーム・スマホ依存を考える授業を行いました。
 

(奈良県内の中学校での 夏休み前特別講演)
 

(大阪府内の大学では授業の一環として講演を行いました。)
 
 
また、年末には大阪市港区社会福祉協議会様の「みなとこころの講座」で、ギャンブル・ゲーム・スマホへの依存に関する講演も行いました。
 
当日は地域の皆さま 約150名がご参加くださり、私の方から自身のギャンブル・ゲームへの依存と回復の経験、回復施設での支援の中で感じること、ご家族の方をはじめとする周囲の方が当事者と関わる上で大切なことなどについてお話させていただきました。
 
  
 
 
ゲームへの依存の背景。実際にはどういったものがあるのでしょうか。
 
特に私は、「若年層のゲーム依存の背景」にはどういったものがあるのか興味がありました。
 
本人にとっての挫折の経験、学校や職場での人間関係のトラブル、デジタル端末が身近なものとなった時代の変化など様々な要因が考えられます。
 
 
学校講演をするにあたり、事前に学校へ訪問して子どもたちと直接話をした時のことです。
 
一人の生徒さんが「最近、家族と家でほとんど会話をしていないかも・・・」と話してくれました。
 
家族と一緒に食事はする、特に家族と仲が悪いわけでもない、学校に友達もいるというその生徒さん。お兄さんと仲が良く、その影響でゲームが好きになったと話してくれ、ゲームの話題から自分のことについて積極的に話してくれたのが印象的でした。
 
私は、その生徒さんだけでなく、若年層のゲーム依存がその人の「意思表示」そのものなのではないか?と感じました。
 
表面的な事実や関係性はあっても、その人の心が感じる孤独感を解決できる方法。周囲から伝えられる「正しさ」や「幸せ」と本人が求める「ニーズ」や「幸せ」のギャップに苦しみ、なんとか見つけた自己表現の仕方。
 
これがゲームというものを通じて表現されているのではないかと感じさせられました。
 
あくまで私が個人的に感じたことではありますが、依存症の経験者として、直接子どもたちに関わることが出来た一人として、彼らから受け取ったものは大切にし、伝えたいと思い、講演の中でも時間を割いてお話してきました。
 

 
 
セレニティパークジャパン奈良では、3年ほど前からゲーム依存の問題を抱えた当事者の方の受け入れを開始し、現在は2名の方に利用いただいております。うち1名は現在社会復帰を目指し、就労体験プログラムを通じて日中は仕事をしながら、回復と今後の人生プランの構築に取り組まれています。
 
また、ワンネスグループでは女性向け施設、沖縄施設あるいは三重県のワンネスの里農園でもインターネットやゲームとの関わりに問題を抱えている方に支援を提供しています。
 
 
ゲーム依存からの回復とはどういったものを目指していくのか。
 
それは、他の依存症からの回復にも同じことが言えそうです。
 
いたずらに「ゲームを止めるかどうか」を支援することではなく、ゲームを止め始めたことで自分自身にとっての「こころからの幸せ」とは何かを見出すこと、「人生における幸福感の獲得」を多くの人たちが感じられるような支援と活動を、本年も手掛けていきたいと思っております。
 
 
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◆ワンネスグループホームページ「インターネットゲーム依存症を知る」
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◆ セレニティパークジャパン奈良 活動ブログ「ダイナミクスな日々」はこちら!
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◆ セレニティパークジャパン(奈良・沖縄・名古屋) 施設ホームページはこちらから!
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