心身の回復とウェルビーイングな生き直しを。

• 
• 
• 

2020.03.15

ギャンブル依存症 経験を語る ～死の淵からの生還に必要だった「決心」と「行動」～

今回の活動ブログは、ワンネスグループ沖縄施設から依存症経験者のメッセージを多くの方へ届ける取り組みについて。
 
動画配信サイト（YouTube）用の映像制作の様子を、担当スタッフの松井健二がレポートします。
 
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
 
ワンネスグループ沖縄では、現在、依存症治療共同体（回復支援施設）のクライアントやスタッフといった「依存症経験者」による語りを映像化し、動画配信サイトYouTubeのワンネスグループチャンネル（依存症を知るチャンネル）を通じて定期的に配信しています。
 

（写真をクリックすると、依存症を知るチャンネルへ移動します）
 
その意図としましては、依存症の知識と理解をより多くの人々に広めることと、当事者の生の声を通して、まだ依存症に苦しんでいる人々にとって「依存症は回復できる」という希望のメッセージを運ぶことにあります。
 
今回は、ギャンブル依存症からの回復を続ける男性からのメッセージをお届けします。
 

 
ギャンブル依存症当事者の秀司さんは、現在42歳。
 
現在、ワンネスグループの南城施設でスタッフ研修中ですが、クライアントたちの良き聞き手役として、既に重要なポジションを担っています。
 
この仕事で欠かせないスキルの一つとして上げられるのが、「相手の話を聞く」ということ。傾聴についての知識を得る機会は様々ありますが、「この人はしっかりと自分の話を聞いてくれている。この人だったら本当の事を話せる。」と、相手が心理的安心性を感じる状態を作り出すスキルを身につけるのは難しいことです。しかし彼は、相手を安心感に包まれた状態にする独特の空気感を持っています。
 
 
そんな秀司さんですが、かつては周囲の人に心配や迷惑をかけてばかりの人生でした。
 
裕福な家庭の一人息子として生まれた彼は、一見すると何不自由なく育ったように思えます。その一方、教育熱心な両親の元、少年時代は勉強漬けの毎日を送り、成績が悪いと暴力的な言動を受けたこともあったそうです。
 
思春期に入りパワーバランスが逆転して、親の支配から逃れ、そこで付き合うようになった友人に勧められて好奇心からギャンブルに手を出したのが始まりでした。まるで親の支配から逃れるようにパチンコ屋に入り浸るようになり、そこに集まった友人たちとの関係も相まって、ストレス解消と自分の居場所を見つけたような感覚になったそうです。
 
 
しかし、そのような安心感は長く続きませんでした。
 
高校卒業を目前に控えたあたりから、彼の周りが少しずつ変わっていきます。ある友人は大学へ進学したり、またある友人は就職したり、夢を見つけてその方向へ進んだりと目標や夢に向かって歩み始めていくなかで、秀司さんだけは相変わらず一人でパチンコ屋に通う日々が続きました。
 

 
その時、彼は大きな挫折感を味わい、突きつけられた現実から逃避するために、ギャンブルは過度になっていきました。
 
そして、「こうなったのは、あいつらのせいだ・・・」と、両親を逆恨みするようにもなっていくのです。
 
 
何をやっても上手くいきませんでした。
 
ギャンブルの事が常に頭から離れず、仕事も人間関係も上手くいかず。
 
お金欲しさから遂に刑事事件を起こし、逮捕され、刑事施設へ行くことになりました。
 
 
出所後に再起を図るも、どうしてもギャンブルを止める事ができませんでした。
 
止めたくても止められない。途方にくれた彼の脳裏に浮かんだのは「自殺」。僅かな所持金でロープを購入し、泣きながら自ら命を絶とうとしたが、失敗に終わります。
 
 
生きることも、死ぬこともできない・・・。
 
一人ではどうすることもできない・・・。
 
 
最終的に彼は、ワンネスグループの施設への入所を決意し、行動に移しました。
 

 
それから2年半の歳月が流れました。
 
現在の彼は、「カウンセラーになる」と自ら掲げた目標に向かって毎日を生きています。
 
 
追い詰められた状況から、たった一つの決心と行動から人生は一転しました。
 
一体彼の中にどんな変化が起こったのでしょうか？
 
詳しい内容については下記URLからご視聴頂けますので、是非ご覧ください。

 
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
 
◆ セレニティパークジャパン（奈良・沖縄・名古屋） 施設ホームページはこちらから！
（画像をクリックするとホームページに移動します。）

 
◆ セレニティパークジャパン沖縄 活動ブログ「ティーダカンカン」はこちら！
（画像をクリックするとブログページに移動します。）