
2026.03.24
いつから生き直しが始まるかで、その人の人生は変わる
先日、共同代表の伊藤と共に大阪拘置所を訪問しました。
新しくなった大阪拘置所の門をくぐるとき、不思議と背筋が伸びるような感覚がありました。
今回、初めてお会いした所長さんに、私自身の経験も交えてお話をさせていただき、新しく、明るくなった施設内を案内していただく中で、ふと、13年前の記憶がよみがえります。
あの日、私はこの場所にいました。
釈放された日、迎えに来てくれる人は誰もいませんでした。
重たい荷物を抱え、そしてそれ以上に重たい「孤独」を抱えて、一人で駅まで歩いたあの道。
あのときの静けさは、今でも忘れられません。
裁判官に言われた言葉も、ずっと耳に残っています。
「半分の人は、またここに戻ってきます」
実際、一度つまずいた人間が、もう一度前を向くことは簡単ではありません。
何度も迷い、何度も立ち止まります。
それでも今、私ははっきりと言えます。
戻るか、戻らないか。
それを決めるのは、やはり自分自身です。
そして「生き直す」と決められるかどうか。
その選択こそが、人生を分けるのだと思います。
所長さんとの対話の中で、私たちの財団の活動に対する信頼を強く感じました。
かつて“収容される側”だったこの場所に、今は“信頼される側”として戻ってきている。
それは、13年前の自分には、想像もできないことでした。
ここまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。
それでも今は、応援してくれる仲間がいます。
支えてくださる多くの方々がいます。
だからこそ、伝え続けたいのです。
生き直しは、特別な人だけのものじゃない。
いつからでも、誰にでも、始めることができる。
私たちワンネス財団は、これからもそのことを届け続けていきます。
(エモーショナルリテラシーセンターディレクター 森田宏)
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