
2025.10.02
ワンネス財団20周年記念カンファレンス エンディングセッション「問い続けることで見える未来」レポート
2025年9月23日、大阪・梅田ブリーゼプラザにて、ワンネス財団創立20周年記念カンファレンスが開催されました。
全国から家族や支援者、研究者、弁護士らが集まり、「生きなおしの応援」「ウェルビーイング・ベースドの更生支援」をテーマに、多彩なプログラムが展開されました。
本記事では、その締めくくりとなったエンディングセッション「問い続けることで見える未来」の模様を中心にお届けし、最後にカンファレンス全体を振り返ります。
「問い続けることで見える未来」— 20周年の結びから次の時代へ
セッションでは、ファシリテーターの矢澤祐史(創業者/Giveness International会長)と、現共同代表の伊藤宏基、三宅隆之、泉圭介、そして副理事長の池田秀行、佐藤忠臣が登壇しました。それぞれが「これまで問い続けてきたこと」「これから問い続けたいこと」を語り合い、未来を見据える場となりました。

矢澤祐史(ワンネス財団創業者)
「困難は“贅沢品”」
矢澤はセッションの冒頭で「葛藤や困難は、まだ出会っていない自分に出会わせてくれる“贅沢品”」と切り出しました。困難を通して問い続けることが未来を形づくるのだと強調し、ワンネス財団を「血のつながりを超えた大家族」と呼んで、この20年を支えてきた仲間たちに感謝を述べました。

佐藤忠臣(副理事長)
「愛し方を学び直す16年」
偶然の出会いから16年。佐藤は「人を愛すること、自分を愛することを再現して見せてくれる人たちがいた」と振り返ります。違和感をごまかさず問い続ける姿勢こそが、これからの自分を導くと語りました。

池田秀行(副理事長)
「クリスマスの梅田から西成へ、そしてつながりへ」
刑務所出所直後の孤立から始まった彼の歩み。「つながりの中で世界が変わる。命のバトンを受け取り、次へ渡したい」という言葉は、会場全体に力強く響きました。

泉圭介(共同代表)
「再会が導いた命のバトン」
家業の破綻や薬物依存を経て「このまま帰ったら死ぬよ」という介入により施設へ。泉は「コミュニティの中心に立ち、確実にバトンを次へつなぐ」と誓い、未来に希望を見出しました。

三宅隆之(共同代表)
「旅は誰と行くか、問いはどこへ導くか」
「人生は旅であり、その質を決めるのは誰と旅するか」。三宅はコンフォートゾーンを飛び出し挑戦を重ねる経験を共有し、問い続けることが未来を切り拓くことを強調しました。

伊藤宏基(共同代表)
「普通の暮らしから幸せの追求へ」
「普通の暮らしができれば」と願った日々を経て、いまは「自分で幸せになると決める」ことを軸に生きる伊藤。孤独を解消し、居場所を広げ、日本の平和に資するほど幸せな人を増やしたいと語りました。

矢澤は最後に、
「どんな問いに応え続けるかで、私たちは未来をデザインできる」
と締めくくりました。問い続ける姿勢がそのまま行動につながり、21年目の新たな一歩を支える力となることを確認する場となりました。
20周年記念カンファレンスは、オープニングからエンディングまで一貫して「生きなおしの応援」「ウェルビーイング・ベースドの更生支援」を基調に進みました。
上映やパネルディスカッションでは、学術・実践・家族支援など多彩な視点が交差し、参加者それぞれが次のアクションを考えるきっかけを持ち帰ることができました。
特に印象的だったのは、「つながりの中で人は変わり、社会は変わる」というメッセージが、全てのプログラムに通底していたことです。
個人の物語が支援のモデルとなり、やがて社会を動かしていく。20年の歩みは、その証明でした。
そして最後に共有されたのは、「問い続けることこそ、未来を描く力」。
ワンネス財団は21年目のスタートラインに立ち、新たな問いを胸に、これからも「孤独の解消と自己実現」を軸とした取り組みを広げていきます。

(文:三宅隆之/ワンネス財団共同代表)
【ウェルビーイング・シンポジウム開催のお知らせ】
創立20周年を迎えたワンネス財団が、「新たな立ち直り支援への眺望 ― 生きがいと、生き直す」をテーマに開催します。
10月19日(日):札幌/ワンネス財団ウェルビーイング・シンポジウム
・札幌市教育文化会館 研修室403(札幌市中央区)
https://oneness-g.com/events/symposium_202510
(詳細・事前申し込みはこちら↑からご覧ください。)
後援(順不同):北海道 札幌市 北海道新聞社
・12月21日(日):沖縄/ワンネス財団ウェルビーイング・シンポジウム
※近日受付開始です。
更生支援や依存症脱却支援に関わる皆様や、当事者や関心をお持ちの方など幅広い分野からのご参加をお待ちしております。
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