
2026.06.12
「過去ではなく、これからを支える」― 岡山少年院での面接を通して
6月4日、岡山少年院を訪問し、関係機関との連携面接を行いました。
面接に先立ち、施設職員や保護観察所の担当者の方々と情報共有を行い、退院後の生活を見据えた支援方針や課題を確認しました。
その後の面接では、ご本人から「薬物をやめたい」という強い思いと「また使ってしまったらどうしよう」という不安や葛藤が率直に語られました。
依存からの生き直しは、決意だけで乗り越えられるものではありません。
希望と不安の両方を抱えながら、自分の人生と向き合おうとする一人の若者の姿がそこにありました。
面接にはご家族にも参加していただき、これまで胸の内に抱えてきた思いが語られました。
また、福祉専門官の方からも、本人の未来を願う真剣なメッセージが届けられました。
その場で私が感じたのは、「問題を抱えた少年」ではなく、「これからの人生をどう生きるかを真剣に考えている一人の若者」がいたということです。
私たちは非行や依存、過去の失敗に目を向けがちです。
しかし、その背景には孤独や生きづらさを抱えながら生きてきた時間があることも少なくありません。
だからこそ大切なのは、「過去に何をしたのか」ではなく、「これから誰と生きていくのか」ではないでしょうか。
更生や社会復帰は、本人の努力だけで実現するものではありません。
支える家族や見守る支援者、そして失敗してもやり直せる居場所があってこそ実現できるものです。
一人の若者の未来を支えることは、家族を支え、地域を支え、再犯防止にもつながります。
私たちはこれからも関係機関の皆さまと連携しながら、一人ひとりの「これから」に寄り添い続けていきたいと思います。
ワンネス財団 奈良GARDEN ディレクター 平山圭吾
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