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2024.9.4

厚労省 ギャンブル依存実態調査の公表を受けて|依存の実態(当時の言動)とご家族・周りの方の関わり方をまとめました

厚生労働省は8月30日に「ギャンブル障害及びギャンブル関連問題実態調査」の報告書(速報)を公表しました。この発表を受け、ウェルビーイングが低くメンタルヘルスに課題を抱える人たちの孤独の解消と自己実現を支援する専門機関 ワンネス財団 (一般財団法人ワンネス財団|奈良県大和高田市、沖縄県南城市他|共同代表:伊藤 宏基、三宅 隆之、泉 圭介)は、実際に財団傘下施設でギャンブル依存症(オンラインギャンブル/インターネットギャンブル)の課題と向き合う「当事者たちの経験談」、及び 特に「ご家族や周りの方々がどのように接するべきか」を取りまとめましたので発表いたします。

 

当事者だったからこそ、伝えられることがある

 

かつて自分自身が苦しみながら、家族や周りの人たちにも大きな負担を強い、現在、心の根底にある孤独の解消と自己実現を目指して取り組んでいる本人たちから、「当事者として伝える社会的な責任がある」旨の申し出があり、経験談の取りまとめと対策の発表に至りました。

特に次項からの、当時自分たちが「どんな嘘やごまかし方をしていたか」「どんな言動で依存を正当化していたか」については、不快感を覚える方も多くいらっしゃると思います。現在依存に苦しむご本人にとっては耳の痛い、厳しい言葉にも聞こえるかもしれません。

状況の好転を願いまとめておりますので、ぜひ情報を必要とする方の元へ届きましたら幸いです。

 

 

ギャンブル資金がショートした時の嘘やごまかし方

 

まずは、ギャンブル資金が足りなくなったときについたことのある嘘や、ごまかし方についてその一部を発表します。中でも、ほとんどの方が使ったことのある言い訳が「財布を落とした・なくした」でした。最もポピュラーな嘘ともいえます。

 

・サイフを落とした/無くした。

・ひったくりにあった。

・勤めている会社の給料の支払いが遅れているから、一時的に貸して欲しい。

・家族が病気になってしまった。

・(ギャンブルの事は隠した上で)食べていくお金がないと近所の人達、同僚、家族に頭を下げて回った。

・会社の経費を立て替えていて、経費が精算されるまで手元の現金が足りない。

・子どもの学費を使った。

・「少しだけ」ギャンブルに負けたから貸してほしい。

・実際に起きたトラブルなどを大きく伝え、お金を工面した。(車の修理に見積もりが5万円。でも親には10万円必要だと伝えた。)

 

【調査概要】

・調査期間:2020年4月20~2020年4月30日(*2020年9月1日〜9月3日改訂)

・調査機関(調査主体):一般財団法人ワンネス財団

・調査対象:財団傘下施設入所中の方、卒業生

・有効回答数(サンプル数):n=40

・調査方法(集計方法、算出方法):グループインタビュー

 

 

ギャンブルを正当化するためにどんな言動を取っていたか

 

・自分のストレスの原因は周りにある。スカッとするためにはギャンブルをするしかないんだ、仕方ない。

・自分は、家族に助けを求めている(つもりだった)のに全然助けてくれない。だから仕方ないと思っていた。

・自分がこんな風になったのは、親のせい。昔の自分への振る舞いが悪い。だから(ギャンブルや借金のために)親のお金を使ってもいいんだ。

・(パチンコ店にいる他の人を見ながら)自分はまだ仕事もしているし、こいつらよりはひどい状態じゃないから大丈夫だ。

・ギャンブルは違法じゃないんだから、やめる必要はない。

・他のギャンブルよりは、自分がしているギャンブルの方がましなジャンルだから大丈夫。

・人付き合いのためにやってるんだ。

・ギャンブルが悪いんじゃない、借金があるから問題なんだ。借金さえ返したらまたギャンブルができる。

・ギャンブルしないやつはつまらないやつだ、と思っていた。

・FXは資産運用であってギャンブルじゃない。

・家には居場所がない。ギャンブル場やオンラインカジノなどにしか居場所がない。

 

【調査概要】

・調査期間:2020年4月20~2020年4月30日(*2020年9月1日〜9月3日改訂)

・調査機関(調査主体):一般財団法人ワンネス財団

・調査対象:財団傘下施設入所中の方、卒業生

・有効回答数(サンプル数):n=40

・調査方法(集計方法、算出方法):グループインタビュー

 

 

家族や周りの人がギャンブル依存かも?と思ったら

 

本人は自分で全ての責任を負いきれません。そのため、周りの人たち(とくに身近な人たち)が巻き込まれてしまうこともあります。実際に身近な人に依存症(の傾向)が見られる場合はどのように対応していけばいいのでしょうか。

 

  • I(アイ)メッセージ

周りの人が不安になったり、感情的になり相手(本人)を怒って抑圧したり、強制的に何か指示をするのも効果がない場合が多いです。そこで、私たちの推奨する声のかけ方が、「Iメッセージ(私はこう思うという自分主体の考え方)」です。

「私は、家族として、あなたがギャンブルに行くことで、あなた自身の健康が脅かされてしまうことが不安です。」

というように、「私はこう感じている」というメッセージを相手に伝えていくことで、相手の心のシャッターを徐々にあげると、行動が変化する可能性があがります。

 

  • 専門家に相談する

「I(アイ)メッセージ」を使ってコミュニケーションを取っても、行動がすぐに変わらないこともあります。長い目で見ていくことも必要な一方で、依存症が疑われる本人よりも先に、同居している家族が不安やストレスに耐えられなくなることも非常に多いです。当たり前で当然のことです。

もちろん、不安感から感情的に接しても、諦めてしまっても、状況は好転しません。

ご家族や周りの方がひとりで抱えきれなくなる前に「心理的な支えを第三者から得ていくこと」が大切です。つまり、私たちワンネス財団のような専門機関や行政、地域の精神保健福祉センターの窓口などを利用することをおすすめします。

 

●ワンネス財団 無料相談ダイヤル:0120-111-351(月〜金|10:00-17:00)

●ワンネス財団 無料相談LINEhttps://line.me/R/ti/p/%40amf5585p

●ワンネス財団 無料相談メール:sos@oneness-g.com

 

不安やストレスを共有して棚おろししたり、別の関わり方を一緒に考えていくなど前向きな次のステップを考えていくことができます。

 

 

各地のセミナー・個別相談会、家族会など

 

いきなり専門家に連絡するのは気が引ける、という方もいらっしゃるかもしれません。ワンネス財団では、全国各地でセミナーや個別相談会、家族会(生きづらさを抱えた当事者の「家族」の会)を開催しています。

 

●ワンネス財団イベント情報: https://oneness-g.com/events

●家族会情報https://oneness-g.com/dependence/group/

●当事者との関わり方を詳しく学びたい方はこちらhttps://oneness-g.com/kakawarikata/

 

 

最後に 当事者へのメッセージ

 

私たちは、かつてあなたと同じように苦しみ、またあなたと同じように、家族や周りの人たちに大きな負担を強いてきました。厳しい言葉や目にしたくない言葉も、この発表の中には含まれていると思います。

 

私たちは当時、自身の可能性を1%すら信じることができませんでした。それでも孤独の解消と自己実現へと歩みはじめて、今は「誰もが可能性を閉じ込めず、可能性を信じ、自由に発揮できる世の中」をつくりたいと本気で思い、活動しています。

 

だからこそこのタイミングで、当事者だった私たち自身から社会に対して、目を背けたい、恥ずかしい事実を発表する責任があると考えました。不快感や怒りを感じられる方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。ぜひ、情報を必要とする方の元へ、今回の発表が届きましたら幸いです。

 

プレスリリース:

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000026562.html

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