
2026.03.09
あしかプロジェクト第11回研修会 開催報告 ―顔の見える関係が“断らない支援”を実現する―
令和8年3月6日、奈良市内の会場で「あしかプロジェクト第11回研修会」が開催されました。今回は、県内の司法、矯正、福祉等の関係機関や団体、個人など約40名が参加。地域における生きなおしの応援(更生支援)の新たな展開について、プロジェクト活動の事例発表、グループワークや意見交換などが行われました。
文:三宅隆之(ワンネス財団共同代表/保護司、精神保健福祉士、公認心理師)

同プロジェクトは、令和2年冬に活動を開始。
刑事施設出所者や罪に問われた人などが、地域社会で心身ともに安定した生活を再構築し、再犯しなくても良い環境をつくることを目的として、奈良県内の公的・民間各団体や個人によるネットワークを育てています。
ワンネス財団奈良本部は、活動開始時よりプロジェクト事務局を務めています。財団が掲げる「生きなおし応援」の理念を反映させながら、毎月の事例検討と年二回の研修会を軸に、これまでもプロジェクトとして更生支援にあたったケースが複数あります。

研修会は冒頭で、奈良地方検察庁の田沼正行統括捜査官にご挨拶をいただきました。
前半は、プロジェクト月例会にて取り上げた事例を、参画メンバーのしあわせ工房GROUP布施憲一氏から研修会用に発表頂きました。
直後のグループワークでは、その発表事例をもとに更生支援における「自己決定」について、討議が行われました。


研修会参加者は自団体や自身の取り組みから得た経験、強みを持ちよります。討議の中で支援の新たな視点・アイディアが生まれ、顔の見える関係構築になります。
つながりが強固になることで、プロジェクト全体がひとつの大きな受け皿になり、断らない支援が実現しているという、プロジェクトの特徴を多くの方に感じて頂けたようでした。
研修会後半では、参画メンバーの奈良県地域生活定着支援センターの西田利昭センター長が、センターの活動を発表。
令和7年安全安心なまちづくり関係功労者表彰において内閣総理大臣表彰を受賞された背景のひとつとして、あしかプロジェクトでの活動を挙げていただきました。
ワンネス財団が断らない応援を志した際に西田センター長へ相談に伺ったことが、あしかプロジェクトの発端となっています。ひとつの団体では到底かなわないことが、連携によって実現しています。

「連携」と口にすることは簡単である一方、実体の伴った活動へと持ち上げていくことは難しいと思います。
参加された皆さまの生きなおし応援(更生支援)に対する熱意の高さが、プロジェクトの推進力になっており、今後もプロジェクト事務局として、更生支援の関係機関・団体等との顔の見える関係を育てていきます。
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