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『ミルトン・エリクソンから受け継いだ世界最高峰の「真髄」を体験したことで、自分の無意識を信頼するということに喜びを感じ、今までにない不思議な経験となりました。』エリクソン催眠ワークショップレポート

ワンネス財団活動ブログ

2017.10.20

『ミルトン・エリクソンから受け継いだ世界最高峰の「真髄」を体験したことで、自分の無意識を信頼するということに喜びを感じ、今までにない不思議な経験となりました。』エリクソン催眠ワークショップレポート

こんにちは、ワンネスグループ奈良ガーデンの川端です。

今年3度目の開催の「エリクソン催眠ワークショップ」について記事を書いていきたいと思います。

エリクソン催眠とは、20世紀最高の心理療法家と名高いミルトン・エリクソンの技法を元に構成されているもので、今回のワークショップは生前のミルトン・エリクソンから直接その技法や在り方を受け継いだ中でも、特に世界最高峰の人物を招聘し、エリクソン催眠の真髄を伝授していただくというものです。

今回、招聘した世界最高峰のトレーナーは3名です。

1人目はミルトン・エリクソンの実娘、ロクサーナ・エリクソン・クライン博士。

2人目はミルトン・エリクソンと活動を共にし、現在学ぶことができる中で、生前のエリクソンを最もよく知る人物、アーネスト・ローレンス・ロッシ博士。

3人目はロッシ博士と共にエリクソン催眠を研究し、ミルトン・エリクソン全集を執筆したキャサリン・ロッシ博士。

今回このワークショップを受けてみて、私自身の催眠へのイメージが少し変わりました。

やっぱり催眠というと暗示的な刷り込みのイメージが強く、思い込みによってその人を変化させるのだと思っていましたが、エリクソン催眠は催眠というツールで、その人の無意識にアクセスしていき、その人にとってベストな選択ができるようになることや、その人が自分自身と深く繋がることで癒される体験をするものでした。

講義としては量子論や、社会心理学、遺伝学などの最先端の研究についても、惜しみなくオープンにしてくれました。

講義もさながら、今回のワークショップのメインは参加者と共に数多くの実践的なワークが期間中数多く行われ、博士達の息づかいが聞こえるような、非日常的なゆっくりと穏やかで温かい雰囲気の中で実践を体感することができました。

僕自身もロクサーナ博士に催眠で無意識への誘導をしてもらう機会があり、そのトランス状態の中で得た感覚や、イメージがトランスから抜けた後も、身体が覚えている感じがあり、自分にとって心地良い感覚や、自分の無意識から出てきたイメージを元に現実の自分の行動をどのようにするか選択してみることに心が躍った瞬間がたしかにありました。

依存症の自分にとって、やるかやらないか、良いか悪いか、使うか使わないかの選択においても、もう自分で選べることが出来るという自由。心の自由が無かったからこそ、使わないという選択が出来なかった過去。

ロクサーナ博士の催眠から得れた感覚を、今後どのようにして、自分の催眠スタイルとして、依存症の仲間へ伝えていけるのか？トランスという、無意識だけではなく、「今」という意識に対しても自由に選択が出来る。

それは頭でわかっていても、行動出来ない「今」の依存物質を使っていない自分の元々持っている潜在意識に強く呼びかけているようでした。

生きている中でワクワクすることって自分にとってものすごく大切なことなのだなということが、別次元で体感することができました。実際の行動としてはたばこをやめるという選択になりました。

我慢してやめるという感じではなく、その選択をするに至った自分の無意識を信頼するということに喜びを感じている自分がいて、今までにない不思議な経験となりました。

我慢して、無理をして依存物質をやめようと試みたことは何度もあったのですが、自分の無意識を信頼することなどはなく、まずは何が苦しいのか、なぜ止められないのか？

その事に関して、デモンストレーションの中でも「問題」を話すか、話さないかも自由。ただ、内側でその「問題」に対して焦点を当て、感じていくこと。

話せない「問題」があったとしても、自分自身の内側では問題と気付いている。それを思う存分に内省して、感じることは、自身にしか出来ないもの。解決はもちろん、話すことであっても、まずは自分を受け止めること。

受け止めることが出来れば、未解決にはならない。そこから、無意識を信じて行動していくプロセスが、なにか依存症のプログラムの12ステッププログラムと重なる部分があり、支援として12ステップと、催眠と自分のスタイルで出来ることはないかな？と、新しいイメージが沸いてきました。

体感し、よかったと思えたものは、きっと他の苦しんでいる仲間たちや、自分自身の今後の生き方や方向性に活用できるのではないかと感じました。

ここでしか、出会えなかった人たち、自分が依存症にならなければ、与えられなかったものだと思います。貴重なお時間を共に過ごさせていただき、ありがとうございました。

一般財団法人ワンネスグループ　奈良ガーデン川端理之

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