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ギャンブル等依存症の理解を企業から～遊技関連企業において、出張「依存症を知るセミナー」を開催～

ワンネス財団活動ブログ

2018.01.15

ギャンブル等依存症の理解を企業から～遊技関連企業において、出張「依存症を知るセミナー」を開催～

今年に入り、より注目が集まると見られる「ギャンブル等依存症」への対策。

その中、ギャンブルの施行団体やギャンブル性を有する遊技の業界団体などが、依存症対策やのめり込み対策を自主的に取り組まれています。

本社を名古屋市に置く、ダイコク電機株式会社様は、昨年末に社内向けセミナーを開催され、ワンネスグループ共同代表の三宅隆之とセレニティパークジャパン名古屋代表の池田秀行が「ギャンブル等依存症の理解」をテーマに講演させていただきました。

遊技関連企業の大手であるダイコク電機は、社会貢献を形にしていくプロジェクトチームを社内に設置されました。貢献のあり方を模索していくなか、「ギャンブル等依存症」の問題に正面から向き合う必要性を感じられたそうで、チームメンバーの社員が一昨年末、ワンネスグループの市民向けセミナーに参加されたことがきっかけとなり、その後、奈良施設の見学などを通し、今回の社内セミナー開催へと繋がっていきました。

今回は役職員の皆さま、約６０名の方にご参加いただき、三宅からは依存症についての基礎的な知識、そしてなぜ、のめり込んでいくのか？という背景をお伝えしました。

また、早期発見の鍵、問題を抱えた人へのかかわり方、自らの依存症予防など、様々なアイディアをお話し、また大きな視点として、依存、のめり込み自体を減らしていくために一人ひとりが出来ることはないか、という点についてもお話させていただきました。

依存防止、のめり込み防止となると、海外で実際に行われている入場制限や申告制度が語られ、あるいは出玉規制については間もなく始まることになります。しかしながら、それらは結局のところ対処療法的なものであり、依存、のめり込みの背景にある自身の「心の穴や傷」「生きづらさ」への対処なしに問題は解決しないとワンネスグループでは考えています。

さらには、「生きづらさ」の背景を探っていくと、他の社会的課題に繋がっていきます。依存症対策という視点ではなく、社会のあり方の問題と捉えることができるのです。

依存症の当事者であるなしにかかわらず、何か出来ることがあるのではないでしょうか？

今回のセミナーで印象的だったのは、参加された皆さまがそれぞれ我が事として捉え考えようとされていた事です。終了後には三宅と池田に質問に来てくださり、セミナーの感想を伝えに来てくださるなど、終始積極的な雰囲気となりました。

今月２２日召集予定の通常国会の中では、ギャンブル等依存症基本対策法について本格的に議論が行われる予定です。そのような状況のなか、役職員の皆さまは、業界関係者の一員として何をしていくべきなのかを真剣に考えている方々ばかりでした。

この思いがつながることで、依存症対策の枠を超えた、生きづらさが解消されるより良い社会作りが現実のものとなるのではないでしょうか。貴重な機会を作っていただいたダイコク電機の皆さまに感謝いたします。

ワンネスグループの当事者スタッフたちは、自身の経験から、依存症対策に真に必要なものはなにかを知り、施設の現場や啓発活動の現場などで実践しています。今年も全国各地で市民向け「依存症を知るセミナー」を開催するほか、企業や学校、また地域における出張版セミナーを開催することをとおし、メッセージを広げていきたいと思います。

年明け早々に、いくつもの企業や自治体から講演の依頼をいただいております。

ぜひ、皆さんも何かを考えていくきっかけとして、表面上の知識を得るだけではなく、何をやっていくべきなのか考えるきっかけとして、ワンネスグループのセミナーを活用してください。

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