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ワンネス財団活動ブログ

2017.10.27

依存症(アディクション)治療の先端を知る。アブダビの国際嗜癖医学会 参加レポート

現在、中東はアラブ首長国連邦のアブダビにて国際嗜癖医学会の年次学術総会が開催されています。この総会は、国際嗜癖医学会(International Society of Addiction Medicine:ISAM)が毎年開催しており、日本では2014年の秋に横浜で開催されました。

 

 

今回で19回目となるISAMの総会に、ワンネスグループから共同代表の三宅隆之と、通訳スタッフの川口衆が参加していますので、現地のレポートをお届けします。

私たちは、空路で一旦ドバイに降り立ち、その後バスで今回の目的地であるアブダビに到着しました。アブダビはアラブ首長国連邦を構成する首長国で、連邦の中でも最大の面積、人口、収入を持っていて、連邦の政治や経済を支え事実上のリーダー国です。

 

 

ISAMは、世界各国で深刻な社会・医学問題になっている依存症やアディクション(嗜癖)に共通する問題、あるいは特異的な問題に光をあて、予防、病態解明、治療の発展に貢献することが目的で、毎年各国で年次学術総会を実施。私と川口は今回始めて、総会に参加させていただくことになりました。

 

 

<ISAM(国際嗜癖医学会)の初日>
午前中は、薬物療法の最新の研究成果報告についての分科会に参加。
「心理社会療法は治療の基礎となるので、薬物療法と心理社会療法とを組み合わせて活用することで、相乗効果が生まれる」という、ある登壇者の発言が印象的でした。

午後はまず、神経認知的機能と薬物アディクション治療の分科会に参加しました。
依存症者の脳の画像診断結果に基づく薬物使用によるダメージや適応についての報告があり、薬物に対して報酬を強く感じ、それ以外のことについて報酬を感じにくくなるという説明をもとに、具体的な影響に効果のある薬物療法の可能性が探られていることの報告がされました。

 

 

 

続いて、脳の解特定機能の回復を目指す作業(脳のトレーニング、心理療法)が考えられつつあるという報告があり、その中で興味深いことに、登壇者のお一人から、その脳のトレーニングプログラムにいて、日本語翻訳作業を依頼されました。

 

 

 

初日の最後は、PTSDと依存症の関係についての全体講演に参加。
まず、PTSD、依存症のいずれかを持っている人は、もう片方を持っている率が非常に高いという報告がありました(例としては、アメリカ国内の依存症施設を利用した人のなかでPTSDを持っている人が2割から6割)。

子供時代に愛情を十分受けられなかった人、虐待受けた人に、依存症の脆弱性が高まる。
これは、エピジェネシス(遺伝子は生まれた後の環境でも変化することがある)が関連しているということです。

 

 

昨年12月に名古屋市で開催した、ワンネスグループ・セレニティパークジャパン名古屋フォーラムにおいて、友田明美教授(福井大学子どものこころの発達研究センター発達支援研究室)がお話された内容にも重なります。

講演では、PTSDについての効果的な薬物療法、心理療法についての紹介がありました。
登壇者のキャスリーン・ブレイディ博士(サウスカロナイナ大学)が強調されていたのは、PTSDと依存症の両方を持っている人は、依存症の治療と並行して初期の段階からPTSDの治療が必要であるという点でした。この点、私が代表を務めているセレニティパークジャパン(ギャンブル等依存症回復支援)の施設において、トラウマインフォームドの仕組みの導入を進めています。

 

 

初日を終えた感想は、依存症の治療においては心理社会療法が重要であり、そこに私たちのような依存症経験者かつ専門的知見を持つ者が寄与できる部分が大いにあるのではないかという事です。

 

 

私たちは、「かつて依存症の渦中にいた苦しみ」、「依存症の原因にもつながる様々なトラウマを抱え、依存対象を手放した後も生きづらく、時に依存が再発し」、「そのトラウマから解放されて、自身の人生を自由に健康的に歩めるようになった」という経験をしました。

 

 

もちろん、その経験だけでは足りず、そこには専門的な支援スキルが必要なのは言うまでもありません。依存経験者がそのスキルを身につけることで、今苦しむ人たちへの支援がより効果的になるのではないかと感じました。

 

 

ISAMの2日目は、ギャンブル依存症(ギャンブル障害)についての分科会が多く開かれるので、今から楽しみです。

一般財団法人 ワンネスグループ 共同代表 三宅隆之

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