2025.06.27
絵本を通して見る優しく満たされた時間をいただきました
ワンネス財団顧問福山大学教授の中島学さん、山口学芸大学客員教授の村中李衣さん、株式会社APERTO代表取締役清水裕子さんがワンネス財団に素敵な時間を届けてくださいました。
村中李衣さんは、山口県美祢市の社会復帰促進センターで15年、絵本の読み聞かせをしています。
しかし、その読み聞かせというのは「受刑者が我が子に自分の声を届ける」というもの。
母親でありながらも刑務所に入ってしまったことを、我が子や赤ちゃんに心で償う日々を過ごしている受刑者は「こんな自分が母親でいいのか」と悔やんでいることも多いのです。
そんな中、村中さんの「読み聞かせ」は、母親である受刑者が自分で絵本を読み、何度も練習をして、最終的には絵本を読む声を録音し、塀の外にいる我が子に自分の声を届けて「親子の絆」を強くもってもらうものでした。
絵本を自分で読んでいると、最初は子供のために読んでいるものが、だんだんと感情移入し、最後は暗記するほどまでになっていると。
刑務所の中にいても我が子を想う気持ちや、絵本を読むことで気づかなかった自分の気持ちに気がついていくのです。
他にも、絵を描くワーク、色を塗るワークと様々なワークを通して、自分では知らなかった自分に出会うこと、一緒に絵を描いた人の気持ちを聞くことを、そしてそこに生まれるのは優しい心満たされる時間でした。
中島学さんは「この時間を共有することが大切で、これがワークを通しての効果です」とお話してくださいました。
とても有意義で優しく満たされる時間を作るお手伝いをしてくださった中島さん、村中さん、清水さん、ありがとうございました。
文:ワンネス財団 平山はるか
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